九州乳業：牛乳自主回収 「配管の穴が原因」 交換規定順守せず ／大分

不都合の原因が分かりました。
経営者の問題意識の低さと、決められたことを守らなかったことです。
原因判明までに2度の回収です。
記事からは消費者に対する謝罪は見られません。


●九州乳業：牛乳自主回収　「配管の穴が原因」　交換規定順守せず　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2009年10月29日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　九州乳業株式会社


　賞味期限内に品質劣化する可能性のある牛乳を販売し一般公表しないまま
自主回収していた九州乳業（大分市）は２９日、

「タンクと充てん機周辺の配管にごく小さな穴があったのが劣化の原因」と
発表した。

タンク周辺の配管は半年に１回交換するとしていた社内規定に反し、１０カ月
間交換していなかったことも明らかになった。


原因解明を受け、同社は１８日から止めていた製造ラインを３０日から再開する。


同社は、１７日に製造した牛乳約２０万本について、問題があったとして自主
回収した。

大分、福岡、長崎県のコープ１４店では既に２７５本が販売されていたが、一般
には公表しなかった。

連絡を受けた日本生活協同組合連合会がホームページや店頭で回収を呼び
かけた。

同社は１２日製造分の約１３万本にも同様の問題が起きて回収している。

同社は一連の問題で１６０億円だった今年度売上高見通しを、１４０億円に下
方修正した。


◇非公表、低い問題意識

「（公表すれば）再建途上の経営に悪影響を与える」。

県庁で記者会見した九州乳業の江川清一社長は冒頭、「製造休止で、販売店
や学校給食に迷惑をかけて申し訳ない」と述べたものの、非公表への謝罪はな
かった。

報道陣から安心安全軽視との指摘を受け、「公表する方向で検討する」と社内
規定見直しを表明した。


非公表について、江川社長は
「流通量もわずかで、販売先にも連絡しており、公表しない方が混乱しないと
考えた」。

「社内規定では、食中毒が起きた場合は記者会見するが、今回のケースはそ
の必要がなかった」などと説明。


「問題のない製品を飲んだ人からも報道のせいで問い合わせが殺到した」との
不満すら口にした。

配管交換を怠っていたことも、会見で事実関係を質問され、ようやく認めた。
http://mainichi.jp/area/oita/news/20091030ddlk44040636000c.html


●九州乳業「牛乳」再び細菌検出を公表せずに自主回収
　http://blog.goo.ne.jp/e-nakama_net/e/0e06dac5e0bdbb87401617aa643096e3