【今日の学習】 以下は、電子書籍「ムリなく話せるイメトレ英語学習法」からの引用です。 [4]主語itがto+動詞フレーズ導くファンクションフレーズ 英語には主語 It を用いて、「そりゃ~だよ」とまず判断を下し、その判 断の根拠となった行為や状態を to+原形動詞フレーズを用いて後に続ける と言う発想の文がある。 学校英語では、この It を仮主語だとか、意味のな いものと説明しているが、この It にも意味がある。 また,これは客観的な表現であることに注意してほしい。たとえば、同 じ「~できない」でも、can't と hard では文の意味は異なる。前者はい わば主観的な「気持ち」「気合い」の問題、一方後者は客観的な事情を表 す。 [主観的な表現] I can't drink milk. [気持ちの上で]私はミルクが飲めない [客観的な表現] It is hard to drink milk. [客観的に]ミルクが飲めない また、この to +原形動詞フレーズで表す行為や状態の主体を表現に登 場させる場合は、 前置詞 for を使って表す。 It is hard for me to drink milk. 私はミルクが飲めない このパターンで使われる形容詞(名詞)は、以下のようなものだ。 hard, easy, difficult, necessary, important むずかしい,簡単だ、困難だ、必要だ、大切だ possible, impossible, nice, etc. 可能だ、不可能だ、素敵だ time, about time, high time ~の頃だ、そろそろ~の頃だ、とうに~するころだ
【イメトレNo.51】 原形動詞フレーズを導くファンクションフレーズ(11) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (1) It was hard to say Good-by(e). さよならとは言えませんでした (2) It was hard to get over the trouble. その困難に打ち勝つことはできませんでした (3) Is it easy to get there? 簡単にそこに行けますか? (4) It will be important for you to master English. あなたが英語をマスターすることは大切になるでしょう 略
● 人の性格や態度を評価する表現
一方、同じ文型をしているようで、少し用法が異なるのが、ここに登場 するものだ。まずふつうの表現をあげることにしよう。 You are kind. あなたって、親切ね He is foolish. 彼って、バカね 上の表現を、It を用いて客観的に表現することもある。 It is foolish of you to drink the milk. そりゃあなたのバカさからきたものだね そのミルクを飲むなんて → そのミルクを飲むなんて君はバカだね ここで注目していただきたいのは、この文型では for ではなく、of だ というとだ。実はこれは形容詞の違いにある。先に登場した for を使った 文型は「もの主語」で用いられる形容詞であり、この文型で用いられる形 容詞は「ひと主語」、つまり人の性格や態度を表す形容詞だ。 ここでも It を用いて「そりゃ~だよ」とまず判断を下し、その判断の根 拠となった行為や状態を to+原形動詞フレーズを用いて後に続けるという 発想が見られる。 It is kind of you. あなたって、親切ね It is foolish of him. 彼って、バカね このパターンで使われる形容詞は、以下のようなものだ。 nice, kind, unkind, foolish, careful, careless, 素敵だ、親切だ、不親切だバカだ,注意深い、うかつだ, brave, thoughtful, thoughtless 勇敢だ、思慮深い、思いやりがない
【イメトレNo.52】 原形動詞フレーズを導くファンクションフレーズ(12) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (1) It is nice of you to invite us to the party. パーティーにお招きいただきありがとうございます (2) It was kind of you to do so. そうしてくださるとはご親切でした (3) It is kind of you to help me. 私を助けてくださってあなたは親切な人です (4) It's very kind of you to say so. そうおっしゃってくださるとは本当にありがたいです 略