デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」
13.4.3. KH(炭酸塩硬度)の管理
本来KH(炭酸塩硬度)の測定(DuplaTest KH)は、水槽の水替えの際、つまり新しい水が水槽の中に入れられた直後に行われるべきである。定期的な炭酸塩硬度の測定には、重要な利点があるのだ。
たとえば2~3週ごとに行う定期的な炭酸塩硬度の測定によって、水草の脱石灰作用を確認することができる。炭酸塩硬度の降下は水槽への安定した二酸化炭素の供給を妨げるため、素早く炭酸塩硬度を適正値へと戻す処置を行う必要があるが、これは定期的な測定によってのみ早期の発見が可能となるのである。これらについては本書の9.4.1、9.4.2、9.4.3、9.4.4の各章でより詳しく述べられている。
水替えの直後は新しい水と古い水が混在して炭酸塩硬度が変動しやすいということに注意しなければならない。また測定値を記録しておくことで、現在の水の状態を過去のデータとの比較によって正確に知ることができる。

水草が密植されたヨーロッパスタイルのレイアウト。1982年頃の作品。
健康的で美しい水景の維持に炭酸塩硬度の管理が果たす役割は非常に大きい。

DuplaTest KH
0.5°dH(ドイツ硬度)単位での精密測定が可能な炭酸塩硬度測定試薬。
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