goo blog サービス終了のお知らせ 
goo

「理想的な淡水水槽」 13.4.2. 栄養素の管理

デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」

13.4.2. 栄養素の管理


本書の数章で述べているように、水草にとって最も重要な栄養素、特に自然の水域で継続的に供給される「決定的な」ものを含んだ栄養素の泉を通して、我々は有益な情報を得てきた。水槽内においても水草に自然界と同様の継続的な栄養素の供給を行う最善の方法は、水溶性の液体肥料DuplaPlant24を毎日水槽に添加することである。

その際「決定的な」成分の供給量は、鉄分の測定値に基づいて管理される。本書9.3.3.栄養素の泉で述べているが、我々が提唱する理想的な水槽では、鉄分濃度は0.1mg/ℓを維持しなければならない。

水槽内の水草にとって必要不可欠な栄養素の供給を行うには、水槽ごとに異なる栄養素の適正量を正確に知る必要があるが、これは水草の種類や量、魚に与えているエサの成分、水温などといった様々な条件に依存する。そして最適な栄養素の濃度を維持するための鉄分濃度の測定を、最低でも週に1回は行わなければならない(DuplaTest Fe)。この作業によりアクアリアナーは、ある時与えた水草肥料が多過ぎた、あるいは少な過ぎたといった情報を正しく知ることができる。設置されたばかりの水槽では、その後の段階におけるよりも多くの肥料が必要になるということも、この継続的な測定によってわかる。常に水槽の鉄分濃度を把握し、これを最適な値で維持するための管理を適宜行うことにより、水槽や水草に起きる不具合を未然に防ぐことができるのである。

そして測定によって得られた鉄分濃度は、日付・時刻とともに記録することが非常に重要である。このデータを検証することによってのみ、その水槽に最も適した肥料の添加量を正確に割り出すことができるからである。


鉄分が植物の成長に与える影響を調べる比較実験。
使用したのはCryptocoryne wendtii(クリプトコリネ・ウェンティー)。
左は適切な量の鉄分を含んだ土で育てたもの、右は鉄分が不足した土で育てたものである。



Duplaプランツ24
水草が必要とする肥料成分の中には水中で変質してしまうものがあるが、これを毎日適量ずつ与えるという画期的な方法を採用した水草専用濃縮液体肥料。キレート化合物を含み、銅などの水中の重金属を無害化する働きもある。




DuplaTest Fe
鉄分濃度測定試薬。非常に精度が高く、淡水・海水で使用することができる。








次のページ→

「理想的な淡水水槽」目次へ

Dupla&HOBBY exclusiv ブログトップへ

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2009ジャパン... 「理想的な淡... »
 
コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。