一連の会津鉄道撮影で最初に訪れたのはこの日でした。連休後半には山々に新緑が芽吹いてきて来ていましたが、この時点では完全な冬景色で気温も１５度前後止まりでした。この場所は一昨年、親孝行旅行をしたときに車窓から見つけてチェックしておいた場所です。 １０，０４，２５ 会津鉄道湯ノ上温泉 ３１１６Ｄ Ｃａｎｏｎ ＥＯＳ５０Ｄ
今年の春の大型連休はそれまでのぐずついた天候が一転して安定した天気が続きました。毎年、この時期は北からのシベリア高気圧が張り出して天候は安定する事が多いのですが、こんなに連休にドンピシャで晴が続いた年は記憶にありません。まぁ晴れて頂ければ私としては大変にありがたい事なのですが…
今年は連休前に多く休みを入れたので連休中はほとんど出勤と言う事態を覚悟したのですが、幸いにも仕事の日より休みの日が多かったので”そんな配慮をしていただけるなら”（誰も配慮したわけでもなく偶然なのでしょうが…）と鉄ちゃんに勤しむ事にしました。
横浜の自宅を２時に出発して白河ＩＣから甲子トンネルを抜けて芦の牧温泉駅に到着したのが６時過ぎでした。トイレに行った以外は休みなしで走った甲斐があり、ギリギリこの列車の撮影に間に合いました。この日は朝は寒く１０℃以下になっていました。 １０，０５，０２ 会津鉄道芦ノ牧温泉－あまや ２３０４Ｄ Ｃａｎｏｎ ＥＯＳ５０Ｄ
４月３０日の時点で芦の牧温泉駅の桜は固い蕾でしたが、０５月０２日の時点ではほぼ満開となっていました。この列車が午前中の撮影で一番適した列車ですので気合が入ります。サイドから入ってくる光線で前面半分だけ陽が当たるライティングに興奮を憶えます。 １０，０５，０２ 会津鉄道芦ノ牧温泉 ３１０７Ｄ Ｃａｎｏｎ ＥＯＳ５０Ｄ
連休のターゲットはずばり会津鉄道の旧名鉄８５００系に絞りました。実はこの車両、連休前段の４月３０日で定期運用から離脱予定でした。しかし、一説によると代替となる新車の監督官庁との調整が遅れ、認可が下りずに連休を迎える事になり、運用が継続されるとの事でした。
もともとこの名鉄８５００系は０２年に会津鉄道にやって来ましたが、それまでは名鉄－国鉄（ＪＲ？）高山線との直通運転されていた車両でキハ８５と性能的には共通のカミンズエンジンを搭載していますがＤＤ５４で一度経験しているように外国製のエンジンは性能は良くても取扱説明書が現地語で書かれていたり、故障時にメーカーに問い合わすにも語学が堪能（この場合の堪能とは一般用語ではなく鉄道用語を間違いなく翻訳出来るという意味で）な社員が現場に居なければならず、会津の山奥での取り扱いを考えれば国内エンジンを搭載した車両に置き換えた方が得策と考えたのではないでしょうか？
まぁ、難しい話は後にして、やはり近代車両の中では飛びぬけて客室窓が大きく素晴らしいスタイリングに、私はデビュー当時より気になっていた車両でありました。（ＪＲ化後の新車でカッコ良いと思った車両はＪＲ西の２２１系。そして私鉄ではこの名鉄８５００系だけではないでしょうか…）
更に風光明媚なかつての国鉄会津線（現:会津鉄道）を走っているのですから写欲が沸からい訳がありません。ただ意地悪な言い方をすれば旧名鉄８５００系がなくなってしまったら会津鉄道に撮影に来る事もないだろうと思ったのも事実です。だからこそ、今回を逸したら会津鉄道の写真など撮ることはまずないだろうと思い、出掛けた次第です。
２３０４Ｄ撮影後に芦の牧温泉駅をのぞいたら専属カメラマンによるネコ駅長”バス”の撮影をしていました。一緒のアングルで撮影したいと思い、お願いしたのですが、肖像権がネコにもあるのでしょうか？それはＮＧだそうです。
しかし和歌山電鐵貴志川線貴志駅の”たま”から始まり全国でネコ駅長の話題を聞くようになりましたが、何匹ネコ駅長はいるのでしょうか？鉄道会社認定のネコ駅長ではなく自薦のネコ駅長は相当数にのぼるのかな？…笑
駅待合室にはこのネコ駅長”バス”への接するための注意点が書かれていますが、餌やり禁止とか、フラッシュ禁止はうなづけますが「犬を近づけないでください！」には思わず、非常識にも程があると呆れるやら、情けないやらで思わずあきれ返ってしまいました。
ちなみに私は懐いているネコはどうも気に入りません。やはりネコは常に人間に怯え、警戒心を持って常に人間の行動を注視している姿がネコが本来の習性だと信じている私です。だいたいなんでネコ駅長がいて犬駅長はいないのでしょうか？ネコ駅長はたまに気が向いて巡回もしますが、後は寝ています。これに対して犬駅長なら不審者が入り込めば吼えまくり、異常事態発見につながり、セキュリティーの確保・安全輸送に貢献出来ると思うのですが…どこかで犬駅長はいませんかぁ？ １０，０５，０２ 会津鉄道芦ノ牧温泉 Ｃａｎｏｎ ＥＯＳ５０Ｄ
