Ｅ１９５型が本格的に稼働を開始すればこの様な姿も見られなくなります。ただ乗務員と作業員の過酷な夜間作業は終わる事はありません。この工臨の乗務も横浜羽沢駅と鶴見駅での長時間停車（鉄ちゃん言葉で〝バカ停〝）で乗務の終わる新鶴見信号所に着くのは０９：３０過ぎです。現場での１ノッチ限定の低速運転の緊張感も加わり深夜の辛い乗務に本当に頭が下がります。 １８，０９，１４ 大船（戸塚）―横浜羽沢（東戸塚）４０ｋ５００付近 工９８８２レ レール緊縛解除作業 ０２：００頃 Ｃａｎｏｎ ＥＯＳ１ＤＸ ＭａｒｋⅡ
いつもいろいろ世話になっている鉄ちゃん仲間から”１４日の未明にお自宅のマンション近くの東海道貨物線でロングレールの取り卸し作業がありますヨ！”と情報をいただきました。最近、最終列車から始発列車までのに行われるロングレールの取り卸しやバラス散布等の夜間作業を追い掛け、撮影する〝闇鉄〝と称する鉄ちゃんのジャンルがあり密かな人気を呼んでいると聞いていました。面白そうですがこの歳で真夜中に廃回するのは体力的に、また世間体も良くないので知らぬ世界で終わろうとしていました。しかし、今回は自宅から原チャリで充分行ける距離（機動性を無視すれば徒歩も可能）な距離と言う事、さらに自分の勤務が前日の１３日が休み、１４日が１１：００出勤の遅日勤と言うことではじめての闇鉄に出撃することにしました。
今の仕事では接する事はありませんが静岡県下で勤務していた時代には毎日、このような夜中の過酷な保線の仕事に従事されている人を見てきました。夏の熱帯夜でも、北風が容赦なく吹き付ける真冬でも黙々と責務を果たして行きます。この世の中には人知れず働く人々が沢山います。人の目に触れて華やかに働く人などごく僅かです。自分の知らないところで大事な仕事をされている方々にいつも感謝を忘れないようにしています。 １８，０９，１４ 大船（戸塚）―横浜羽沢（東戸塚） ４０ｋ５００付近 工９８８２レ レール取り卸し作業 ０２：０９頃 Ｃａｎｏｎ ＥＯＳ１ＤＸ ＭａｒｋⅡ
前日の１３日は私は休みでしたがアケ番対象の職場呑み会があり、何故か休みの私までもがその呑み会に参加して飲酒したこともあり昼寝も充分出来ました。さらに夜は夜で２１時頃に就寝し０１：３０のタイマーで目覚めました。近場なのでカメラとｉＰｈｏｎｅ７だけ持てば充分です。虫の音しか聞こえない丑三つ時に家を出て原チャリに乗り作業員の待機する現場に向かいます。事前にもらった情報だと戸塚駅の東京よりで約１キロの区間を東京方へ何回か分けてロングレールを卸す様です。現場に到着して程なく線路際の接近のＬＥＤが点滅し、ゆっくりとＰＦが大阪方からやって来ました。作業責任者の停止合図場所で停止するとすぐに作業員がチキに乗り込みロングレールの緊迫装置を解除し、すぐさまロングレールの取り卸しが始まりました。手際良く、それでいて慎重に３回に分けてロングレールを卸して終了。約１時間のドラマでしたが普段見ない光景に結構、鉄分補給が出来た気がします。
ロングレールの取り卸しは終端部がチキから降ろされる瞬間が一番緊張します・・・と、言うのもロングレールの終端部がチキから離れた瞬間にレールが左右に飛び跳ねる事が多々あるからです。私も静岡県下時代に思わぬ方向にロングレールが落ちて（現場の人は〝暴れる！〝とも表現します）もう少しで労災になる事象を見たことがあります。この現場でも作業責任者（画面左側で腕を腰に当ててる人）が作業員に対して〝あと３０メーター！あと２０メーター！あと１０メーター！そろそろたぞぉ！最後は跳ねるぞぉ！バールの前に身体を置くな！少し斜に構えろ！〝とか〝本当危ないと思ったらレールはイイから逃げろ！〝と作業員に注意していました。緊迫した一瞬です。見ているとレールは跳ねる事なく思い通りの場所に置けた様です。こんな過酷な労働があってこそ数時間後の一番列車が安全に走れれるのです。 １８，０９，１４ 大船（戸塚）―横浜羽沢（東戸塚） ４０ｋ４５０付近 工９８８２レ レール取り卸し作業 ０２：２６頃 Ｃａｎｏｎ ＥＯＳ１ＤＸ ＭａｒｋⅡ
