電波環境に悪影響を及ぼさない日照調整フィルム
独自の薄膜積層技術で赤外線を選択的に反射
住友スリーエム(株)は、窓ガラスに貼ることで太陽が発する熱エネルギーの室内への透過を抑制する日照調整フィルム、<3M><スコッチティント>ガラスフィルム マルチレイヤー「ナノ40S」を7月22日より販売開始します。3M独自の薄膜積層技術により赤外線を選択的に反射する日照調整フィルムで、新たに飛散防止機能を付加した製品です。
オフィス、工場を中心に、多くの建築物の窓ガラスで利用され続けている日照調整フィルムは、夏場の暑さ対策と目隠し効果によって、作業空間の快適性を高めます。
一方で、近年のオフィス環境で携帯電話をはじめとした電波環境の確保は円滑なビジネス推進の必須条件といえます。従来の日照調整フィルムは赤外線の反射に金属膜を利用しているため、携帯電話やテレビの電波がオフィスに入りにくくなってしまいました。
また、BCP(事業継続計画)策定の一環として、オフィス、工場の窓ガラスの地震対策において、窓ガラスの飛散防止対策が進んでいます。
新製品の<3M><スコッチティント>ガラスフィルム マルチレイヤー「ナノ40S」は、電波環境を損なうことなく暑さ対策とまぶしさ対策を実現する「ナノ40」に、ガラス飛散防止機能を新たに付け加えた製品です。
200層を超える薄膜積層によって構成された約0.05mm厚のポリエステルフィルムは、金属膜を使用せずに赤外線を選択的に反射します。これは、層ごとの厚みの4倍の波長が選択的に反射されるという原理をもとにして、各層が赤外線を選択的に反射するよう設計されているためです。
このため近赤外線を中心に赤外線を94%遮りつつ、可視光線の透過率は40%としています。さらに、赤外線の反射に金属膜を使用していないことから、室内で使用する電子機器類の電波環境に悪影響を及ぼしません。また、追加された飛散防止機能はJIS規格の最上位を満足しており、衝突や地震などによりガラスが割れた際のガラス片の飛散を抑制します。
従来の<3M><スコッチティント>ガラスフィルム同様に、表面には耐摩耗性ハードコート層を、裏面には耐候性のあるアクリル系粘着剤を持ち、紫外線を99%以上カットします。幅は1016mm、1270mm、1524mmの3種、長さは30mのロール状で、設計施工価格は1m2あたり16,000円です。
・<3M>、<スコッチティント>は、3M社の商標です。
<3M><スコッチティント>マルチレイヤー「ナノ40S」についてのお問い合わせは、住友スリーエム カスタマーコールセンター TEL0570(012)123