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【現代思想とジャーナリスト精神】

野党共闘で苦戦必至 安倍自民党「東北地方選で全敗」の悪夢

【日刊ゲンダイweb転載】野党共闘で苦戦必至 安倍自民党「東北地方選で全敗」の悪夢

2015年8月21日


 岩手県知事選が20日告示され、現職の達増拓也氏の3選が無投票で決まった。達増氏の“不戦勝”は、安倍自民党が担ぎ出した平野達男参院議員(元復興相)がダブルスコアをつけられ、敵前逃亡したからだ。その平野氏が尻尾を巻いて逃げ出したのは、安保法案に対する国民の猛烈な反対に加え、小沢一郎氏が旗を振った「野党共闘」が機動的に働いたからである。

 しかも、この「野党共闘」はまだまだ続く。19日、小沢氏の呼びかけで民主、維新、共産、社民、生活の5党首が盛岡市に結集し共闘をアピール。今後、次々に行われる東北の地方選を「みちのくシリーズ」と位置づけ、候補の一本化などの選挙協力を宣言した。

 9月13日には遠藤利明・五輪担当相の地元・山形市で市長選があるが、維新を除く野党4党の統一候補と自公推薦の候補が激突する。10月25日には宮城県議選、11月15日には福島県議選の投開票があり、ほかにも女川町長・町議選(宮城)、相馬市議選(福島)、釜石市長選(岩手)など、政権の命運を左右しそうな重要選挙がいくつもある。

 今月9日投開票の埼玉県知事選に続き、岩手県知事選で2連敗を喫した与党が、3タテ、4タテを食らう可能性は十分ありそうだ。

 ジャーナリストの横田一氏が言う。

「今月9日に学生団体『SEALDs』の東北支部『シールズ東北』が発足したことも、与党にとって大きな逆風です、東北全体で安保法案反対の機運が高まるのは時間の問題でしょう。与党に対する逆風はこれだけじゃない。今は中断している沖縄の辺野古移設工事を再開すれば、再び批判が噴出するでしょうし、被災3県の選挙では川内原発の再稼働がマイナスに働くはず。数の論理で安倍政権が強行してきた政策に対するシッペ返しがまさに今から始まるわけです。そこに野党共闘が加わる。与党の苦戦が予想されます」

 野党共闘の「みちのくシリーズ」は、安倍政権メルトダウンの始まりである。

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私見
 国民が福島原発以後に味わわされた苦難を思えば、国民無視の安倍自公政権の暴走政治に対して国民が反発するのはあまりにも当然だ。この東北地方選のさきがけは、森県知事選での大竹進候補と氏を支える陣営の大健闘である。

 森の大竹進候補、群馬のはぎわら貞夫候補、埼玉の柴田やすひこ候補、岩手の達増拓也候補と続いた。森の前に福島のくまさか義裕候補、神奈川の岡本はじめ候補、沖縄の翁長雄志候補、東京の宇都宮けんじ候補と連なっている。

 今回の「野党共闘みちのくシリーズ」の最大の特徴は、日本共産党の柔軟な姿勢とそれを受け入れる他の政党の寛容な姿勢である。この両者の寛容な姿勢が続く限りは、安倍政権のメルトダウンの始まりは、始まりだけに終わらず、安倍政権の終焉へと連なる可能性が大と私も考える。


*写真は日刊ゲンダイのものでなく他の画像です。

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