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D51-14号機

2022-10-26 04:55:17 | 鉄道

1936(昭和11)年~45(昭和20)年にかけて旅客(戦後)・貨物用D51型蒸気機関車が製造された。その数は1115両であり、海外版や私鉄版を含めると1180両近い量数が製造された。そのなかでも蒸気ドームが煙突とつながっているのが特徴的な初期型(1~85、90~100号機)は、通称「ナメクジ型」の愛称があった。2022年現在、全国に17両(1、2、6、8、10、11、14、18、25、47、59、66、68、70、75、95、96号機)が現存する。うち、6、11、14、47、59、68、70、95、96の9両は、北海道型で静態の状態で保存されている。また1976年3月の廃車まで、数両が残存していた(1、15、25、38号機など)。今回、千葉県流山市の14号機を紹介する。

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屋根付きで保存されている。ところが最近整備されていないのか機関車は退色が目立ち、一部箇所には苔が生えていたり、わずかながら錆が目立っていた。
同機は、1936(昭和11)年汽車會社大阪工場で製造された。また、D51型で最初に導入された(14号機は2月29日製造。対して京都鉄道博物館の1号機(川崎車輌製)は3月22日製造)SLでもある。

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​1940(昭和15)年に渡道してから10数年が経過して、北海道地区の使用環境に合わせるべく、除煙板が切り詰められた。合わせてコの時手すりの設置、キャブ密閉化、補助灯の設置が国鉄苗穂工場で施行された。

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ナンバープレート、汽車會社製造銘板は、盗難なく残存している。タブレットキャッチャーも同じ。

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キャブ(電車で言う乗務員室)。
キャブ内に雪が舞い込まないように密着型に改造された。ただし、廃車が近かったり、北海道地区へ転属しても活躍期間が短かったD51型はこの改造が見送られている。

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空気溜め管。大宮工場(現:JR東日本大宮総合車両センター、JR貨物大宮車両所)で施行された表記(57.8.13OM)が確認できる。
 
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デンター(炭水車)。ここも、退色やサビが目立っていた。前灯は、やや後方に移設されている(登場当初は、手前にあった)。
 
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元流山鉄道キハ31(写真右)とともに、静かに余生を送る同機。そろそろ整備、修復してもいいと思う。

○D51-14号機 車両履歴
1936(昭和11)年2月29日汽車會社大阪工場製。
新製配置、吹田機関区(現:JR貨物同/大阪府)。一時期、鷹取機関区(現:神戸貨物ターミナル/兵庫県)。一時期、鷹取機関区に貸し出しあり。
40(昭和15)年、岩見沢機関区転属(北海道)。
48(昭和23)年、旭川機関区転属(同)。
52(昭和27)年、名寄(なよろ)機関区転属(同)。
73(昭和48)年11月30日廃車。
○アクセス→つくばエクスプレス線流山セントラルパーク駅下車して東へ徒歩12分。



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