理研BSIと同志社大、滋賀医大ほかの研究者が、
アミロイドβ亜種Aβ43はアルツハイマー病の強力な
病態促進因子であることをを突き止めた。
理化学研究所脳科学総合研究センター(BSI)神経蛋白制御研究チームの
西道隆臣チームリーダー、斉藤貴志研究員らは、アルツハイマー病の
原因物質と考えられているアミロイドβペプチド(Aβ)のうち、
これまで見過ごされていた亜種Aβ43が、アルツハイマー病の
強力な病態促進因子であることを明らかにした。
同志社大学生命医科学研究科の井原康夫教授、舟本聡准教授、
滋賀医科大学分子神経科学研究センターの西村正樹教授、
ベルギーUniversity of AntwerpのChrstine V. Broeckhoven教授らとの
共同研究による成果。
Nature Neuroscience誌(2010年版インパクトファクター14.191、
カテゴリー237誌中5位、関連記事)のオンライン版に7月3日
(日本時間7月4日)付で掲載された。
この研究は、科学研究費補助金と武田科学振興財団助成金、
文部科学省の委託事業「分子イメージング研究戦略推進プログラム」の
助成を受けて行われた。
この結果、アルツハイマー病に対する新しい治療薬や、
予防法を開発できる可能性がある。
(資料提供: Nikkei Business Publications,Inc.)
情報提供:橋本 美弥子
文責:下津