小原宿で江戸時代にタイムスリップ。
第145回神奈川歩く会5月のコースは、神奈川県北の新緑豊かな相模湖周辺
を歩くこととしました。ところが、このあたりは横浜から遠い上に交通の便も
悪く、さらに前日の天気予報で「関東の一部を除き全国的に雨になる」などの情報が
あったせいか参加者が半減、それでもウォーキング好きのメンバー18人が、電車を
乗り継いで午前10時、JR中央線の「相模湖駅」に集合しました。
今回のコースは相模湖公園から畑の中を横切る東海自然歩道を経て、相模川に架かる
弁天橋(神奈川の橋100選の一つ)を渡り、旧甲州街道中の宿場小原の郷に至る約4キロの
行程です。
(相模湖畔にて)
スタート時点での曇り空も、歩くほどに太陽が顔を見せ始め爽やかな五月の陽気となりました。
途中多少のアップダウンの山道もありましたが、全員参加の思いやりウォーキングで、途中嵐山、
高尾など懐かしい響きの山並みを眺め、相模川両岸の新緑が鮮やかに映える弁天橋周辺では、
谷間から吹き上げる風も心地よく疲れを忘れさすほどの絶景に、一同心洗われる思いでした。
今回ウォーキングのハイライトは終着の小原宿。ここで昼食をとり、時間を取って本陣、
街道沿いの古民家などで江戸情緒に浸ることとしました。小原宿は、甲州道中の江戸から数えて
9番目の宿、本陣は神奈川県下で唯一現存する豪壮な門構えの建物、間口13間、奥行き7間、
大名が宿泊した上段の間、築山庭園などもそのまま残っています。見学者の中には、展示中の
大名駕籠に乗ったり、上段の間に座って殿様気取り・・中には畳敷きの厠へ入ってご満悦の
御仁も散見されました。 たっぷり江戸情緒を味わった後、午後2時半で解散、れぞれが満足して
帰途に着きました。
(小原宿本陣前にて)
結果的には幸いにも?天気予報がはずれ、青空にも恵まれた佳きウォーキングとなった
次第でした。なお、この小原から西へは、甲州道中が与瀬、吉野を経て下諏訪まで続いており、
東へは東海自然歩道を行けば、小仏峠を経て高尾山まで歩くことが出来ます。
機会を見つけ是非チャレンジしてみてください。
文:小山 彰(S36.商)