どらとものところへもよく勧誘電話がかかってくるのですが、「1Gbpsにすればもっとネットが速くなります」云々ということで乗換えを進めてきますね。
まず言えることは・・・回線速度だけを速くしても、パソコンや周辺機器がそれに対応できるだけのスペック（性能）を持っていないと、効果は期待できません。
乗換えを勧めてくる業者さんはそこまで認識しているのでしょうか？
例えば・・・ちょっと前のパソコンでは有線LANの対応速度は100Mbpsの機種がほとんどです。（最近の機種は1Gbpsまで対応しています）
つまりネット回線が1Gbpsだったとしても、LANケーブルでつなぐパソコン側のLANの対応速度が100Mbpsの場合は、どう頑張っても100Mbps以上の速度は出ないことになります。
さらに無線LANでつないでいる場合は・・・現状の規格では11bが最高速度11Mbps、11a・11gが54Mbps、最新の11nでは最大で600Mbpsとなっています。従って11b・11a・11gの方式で無線LAN接続している場合は、速度アップは望めません。
スイッチングＨＵＢを使用している場合でも、1Gbpsまで対応しているＨＵＢでないと、そこで最大速度が100Mbpsに制限されてしまいます。
またLANケーブルもカテゴリ５ｅ以上のケーブルを使うことも大事です。
1Gbpsに乗り換える前に、まず周辺の環境が十分対応してるか、対応していなければ機種の変更などを行ってから、乗り換えないと効果が得られません。
しかし、回線を乗り換えたが余り効果が無いとおっしゃるお客様の場合・・・多くの場合は、パソコンが古いことが多いです。WindowsXP（特に初期機種）では、メモリーの不足や、ＣＰＵのスペックが低いことなどから、回線速度以前に、パソコン自体を高スペックの新しい機種に変えないと、回線速度アップの効果を感じることができません。
以前、光回線（100Mbps)にしたが、速度が速くならないというお客様・・・パソコンはXP初期のメモリ256MBでした。どらとものWin7のノートパソコンをLANケーブルでつないで、ネットを見ていただき、その速さに驚かれていました。つまりこのお客様の場合、パソコンのスペックが低い（メモリ容量・ＣＰＵ速度など）ことが、ネット閲覧速度が遅い原因になっていたのです。
どらともの事務用の回線は、ケーブルの30Mbpsコースですが・・・メール受信やネット閲覧には全く不自由を感じていません。同じ回線を使っていても、スペックの低いXPパソコンでは、ネット閲覧の画面表示に他のパソコン（Vista・Win7）より時間がかかるのも事実です。
