有吉佐和子という作家の後継者が出てこないかって、わたしは待ち望んでいるわけですが、そう簡単に出てくるわけではないみたいね。
彼女に女の凄みを書かせたら、右に出るものはいないと思うんですが、どうでしょう。
桐野夏生は女の俗っぽさとか生生しさを書かせたら凄いとは思うけど、俗っぽいのも生生しいのも怖さはそこまで伴わないように思う。
そうじゃなくて、普通の女の怖さね。
桐野の登場人物はなんか…愚か過ぎると思うのよ。
「華岡青洲」というのは幕末に実在した医師で、世界初の全身麻酔を用いた乳癌の摘出手術に成功した人。
まー凄い人ね。
もちろん世界初なので外から輸入したとかいうわけではなく、華岡青洲自身が調合した麻酔です。
つまり、動物実験からはじまり…もちろん人体実験に行き着くわけですよ。
そこで、その人の奥さんとお母さん、つまり嫁姑がでてくるわけで。
(もちろんフィクションだから実際には他の親族にも人体実験をしたのではないかといわれてますが)
嫁姑が競って人体実験に使ってくれというさまを描いていくの!!
江戸時代の話だし、嫁は夫に家に強い言葉を言えなかったのでは?と思うかもしれませんが、華岡青洲の家よりもはるかに嫁の実家の方が位が高く、華岡家でないがしろにされることは決してないものと思われるようです。
これがもー凄みがありすぎる。
嫁姑というのは元々相容れない存在なのでしょうか。
それはそうかもしれないな。
母親は子供のこと一番理解していると思っているだろうし、また恋人だって一番理解していると思っているだろうし、じゃあだれが一番彼を理解しているのかっていう話になるものね。
凄みがある原因に、方言もあるかもしれないなぁ。
紀州の方言がどうゆうものかよくわからないけれど、方言の力は強いなぁ。
わたしにはないのもだけれど。
【華岡青洲の妻 有吉佐和子 新潮社 新潮文庫】
彼女に女の凄みを書かせたら、右に出るものはいないと思うんですが、どうでしょう。
桐野夏生は女の俗っぽさとか生生しさを書かせたら凄いとは思うけど、俗っぽいのも生生しいのも怖さはそこまで伴わないように思う。
そうじゃなくて、普通の女の怖さね。
桐野の登場人物はなんか…愚か過ぎると思うのよ。
「華岡青洲」というのは幕末に実在した医師で、世界初の全身麻酔を用いた乳癌の摘出手術に成功した人。
まー凄い人ね。
もちろん世界初なので外から輸入したとかいうわけではなく、華岡青洲自身が調合した麻酔です。
つまり、動物実験からはじまり…もちろん人体実験に行き着くわけですよ。
そこで、その人の奥さんとお母さん、つまり嫁姑がでてくるわけで。
(もちろんフィクションだから実際には他の親族にも人体実験をしたのではないかといわれてますが)
嫁姑が競って人体実験に使ってくれというさまを描いていくの!!
江戸時代の話だし、嫁は夫に家に強い言葉を言えなかったのでは?と思うかもしれませんが、華岡青洲の家よりもはるかに嫁の実家の方が位が高く、華岡家でないがしろにされることは決してないものと思われるようです。
これがもー凄みがありすぎる。
嫁姑というのは元々相容れない存在なのでしょうか。
それはそうかもしれないな。
母親は子供のこと一番理解していると思っているだろうし、また恋人だって一番理解していると思っているだろうし、じゃあだれが一番彼を理解しているのかっていう話になるものね。
凄みがある原因に、方言もあるかもしれないなぁ。
紀州の方言がどうゆうものかよくわからないけれど、方言の力は強いなぁ。
わたしにはないのもだけれど。
【華岡青洲の妻 有吉佐和子 新潮社 新潮文庫】