紙魚紙゛魚古書館

某古本屋さんでゲットした滋味豊かな古本をアップします。

阿刀田 高著『脳みその研究』

2008-01-27 20:38:44 | Weblog

本を買う基準って何だろう?

作家名は言うまでもないが、見ず知らずの作家であったなら、書評や本の内容で判断するというのが順当なところであろう。内容を確認できないとしたらどうするだろう。言うまでもないが本の装丁等で判断するだろう。加えて私の場合は活字である。好きな活字の本であれば尚好い。

今回アップしたこの本、ご覧のようにカバーの絵、文字、紙質、全てが私の好みに合致する。そして文芸春秋社の活字、これがなんとも言えず滋味深い。阿刀田 高という作家であるが私のなかでは軽妙なブラックユーモア作家という位置づけで特段好きな作家という訳ではない。しかし、こういう体裁で本を作られたら是非にも買いたくなってしまう。しかも¥100である、買わない理由がない。

内容については語れない。未読だからである。

           


四方田 犬彦著『旅の王様』

2008-01-23 23:27:40 | Weblog
このブログは古本好きな私ジャンゴが某Book Offで買い求めた¥100の古書を紹介して独り悦に入るのを目的としています。こんな滋味溢れる本が¥100で売られていてよいものかぁ~という驚きと喜びをしみじみと味わいたいのだ。先ずは今日の一冊、四方田犬彦著『旅の王様』。

   
こんな本に巡り会うから古本屋巡りはやめられないんだなぁ。書棚がいくつあっても埋まってしまうほど本が増殖している。家人は読みもしないのに又買ってくると言う、本好きの気持ちは理解されないらしい。どうやら多くの人は本は読むものと思っているようだ。まぁ、確かに読むのだけれど、思わず惜しくなって読むのを止めるという気持ちがわからないんだなぁ。決してビブリオマニアではないのだけれど。その証拠に余程のことがない限り¥100の本以外は買わない。こうして吝嗇なのは、もう一つの趣味、ジャズCDの蒐集に相当な出費があるからという理由もあるが、実のところ¥100で密かに私だけの価値を見い出せる良書をゲットした時の堪らない快感が忘れられないからである。