知った顔ばかり
日サロで焼いたか潮焼けかは見ればすぐにわかる。 海で痛めつけているはずの髪なのに、手入れの行き届いたそのショートボブに感心したり、ワンピースのビビッドな柄に目が止...
落語と論語の差くらいはあるかもしれない
カメラの機能に支配されてしまうと、同じ場所で同じアングルで撮影した場合、誰...
偏屈なのが良いのか悪いのか
当初は、この写真をいつものスクエアで焼こうと思っていた。しかし、クロップす...
理想を着替える
尾根を離れ、ぼく達が長い坂道を四ッ谷駅の方へ降っていったときのことだ。 「男と女って、お互いに相手に対して理想を追い続けていると、いずれ関係が破綻する、みたいな...
イチ子のお気に入り
梅雨が明けた七月最後の週末、地下鉄表参道から地上に上がり、欅並木北側の歩道...
制服
「いくら創立以来の伝統だって言ったって、今時この制服はないよね。遠くからでもウチの高校だって直ぐにわかっちゃうし...」とイチ子。「でも、それが着たくて受験する中学...
300グラム
雨が降り出しそうな北鎌倉の朝 —— 向こうにホームが見えている —— 11年前の春休みが終わる頃の撮影...
八月のパノラマ
真夏日。 外出自粛の時間帯。 街は静かで、看板の色彩だけが存在を叫ぶ。 新しい八月のパノラマ。 車道の中央線は、強烈な陽射しの反射に半ば埋没している。 ...
遠ざかる夏
『遠ざかる夏』をテーマに作品を制作し、提出せよ —— 自分が学生で、こんな課題が出たらどうするだろうと考えた。...
脳と時間の仕組み
子供の時間はゆっくりと流れ、大人の時間は早く過ぎる。その理由は解明されている。 人は何か事があると、最良の対処方法を求め、脳内の記憶に検索をかける。子供は蓄積...