河辺のブログ

正しいことだけが正しいわけじゃない

有名になりたい

2009-04-28 02:24:24 | Weblog

みんなが僕のこと気にしてるって 夢を見た
誰もが僕のことを知ってるっていうくらい 有名になりたい
有名になりたい

いつかはみんな死んでしまうから その前に
少しの間でも 信じられないくらい 有名になりたい
有名になりたい

ああ あきれるほどに
輝いて 輝いて

朝も昼も夕方も真夜中にも 愛されたい
秋も冬も春もそして夏にも 夢見ていたい
夢見ていたい

いつかはみんな死んでしまうんだから その前に
街を歩けばあの子も振り向くくらい 有名になりたい
有名になりたい

ああ あきれるほどに
輝いて 輝いて

曽我部恵一「有名になりたい」


「昔は君はもっとナイーブだったぜ」
「そうかもしれない」と言って僕は灰皿の中で煙草をもみ消した。「きっとどこかにナイーブな町があって、そこではナイーブな肉屋がナイーブなロースハムを切ってるんだ。昼間からウィスキーを飲むのがナイーブだと思うんなら好きなだけ飲めばいいさ」

村上春樹「羊をめぐる冒険」より

無題

2009-04-26 00:11:52 | Weblog
このあいだの日記で触れた、ビリー・ブラッグの「Sexuality」の訳詞は、時々読ませて頂いている、ぴかおさんという方の「マフスのはてな」から、引用させて頂いたものです。突然、よくわからないアイドルの写真集の感想と結びつけて紹介されても戸惑うかと思い、いったん無断で引用させて頂いた後、こうしてもう一度紹介させて頂く次第。まことに恐縮です。

今はただ春をやり過ごすだけ

2009-04-26 00:03:34 | Weblog
午後2時頃に起きた後、キリンジを立て続けに3枚聞いたり、画像漁りをしたりして、飯を食べてからまた寝たら7時頃。ぐだぐだと過ごして、11時前に調布の中心街に出て、延滞していたCDを返す。本屋も閉まっている。金を下ろし忘れていて財布の中には1000円ほどしかなく、その金で酒とつまみを買う。ずっと雨が降っている。投げ捨てたいような一日。

草なぎ剛の全裸騒動があって、僕はニュース関連の仕事をしているので、周囲はその話題で持ち切りだったが、まあどうでもいい人には、どうでもいい話題なんだろう。

そして僕は、自分で自分の人生がどうでもいいような気分に襲われている。最近考えた、自分のこの先のこととか、自分の性向のこととか、いろいろあるのだが。



投げ捨てたい今日にけりをつけたいので、こんな日記を書いている。明日は映画を見に行こう。

大人になれば夏は終わるかな/なくならない夏はないかな

2009-04-20 02:15:41 | 舞美さん
性欲と、恋する欲と、ときめきと。



舞美さんの写真集は、なんだかんだで、今日フラゲし、先ほど仕事から帰って来てからしっかりと見た。良かった。いい写真集だと思った。



そして、僕としても、自分なりのいい時期に、この写真集と出会えたと思った。僕としても、性欲という、このどうしようもない欲求にけりをつけられたわけではないのだが、…ありていに言うと、舞美さんの写真集を見て興奮はしていたのだが、それ以上に、舞美さんの表情や、舞美さんの後ろにある背景なんかを、そして、舞美さんとその背景とが作り出す世界を、ちゃんと見て、ちゃんと感じることが出来たと思う。

舞美さんの手や脚が、あまり痩せすぎず、しなやかさと、たおやかさを保っていてくれたことも、とても嬉しかった。桃子の3冊目の写真集なんかは、桃子が、僕が予想した以上に体の肉が落ちていて、ちょっと心配した節もあったのです。

カメラマンの人も、聞いたことのない名前の人だったんだけど、いい仕事してくれたね。舞美さんの魅力を生かしつつ、テレビやライブだとあまり見られない舞美さんの表情を切り取り、かつ舞美さんならではの素敵な笑顔も出してくれたように思う。

黄色と白のボーダーのノースリーブの服を着て、首を傾けて笑っている写真なんかは、本当に見ているだけで、僕まで楽しく、幸せな気分になってしまうような写真だった。



写真集を見ながら、ビリー・ブラッグの「Sexuality」という曲を聞いていた。





色んな国の女の子と関係を持ってきたよ
だって色んな階級の女性にモーションをかけてきたからね
だから君がゲイだからって
僕は君を追い払ったりはしないよ
一緒にいれば、きっと何か共通項が見つかるはずさ

セクシュアリティ
力強くて温かくて自然で自由なもの
セクシュアリティ
だから君たちの考え方には納得できないな

「スウェーデン近海で原子力潜水艦が沈没」
新聞を読むとこんな記事ばかり
頭が痛くなるよ
レッドスター・ベオグラードのサッカー選手だった叔父曰く、
「世の中には隠しておいた方がいいこともある」そうだけど
僕はなんでもオープンにしていきたいんだ

セクシュアリティ
若々しくて温かくて自然で自由なもの
セクシュアリティ
だから君たちの考え方には納得できないな
セクシュアリティ
僕を脅したって無駄だぜ
セクシュアリティ
僕はみんなが平等に扱われることを求めているだけ

自分の身体に自信なんてない
君の完璧な身体を眺めていると、
つくづく自分がマヌケに思えてくるよ

だからもっと勉強して身体を鍛えることにしたんだ
「安全なセックス」ってのはセックスをしないってことじゃなくて
頭を使えってこと
ホテルに泊まっている時ぐらいオナニーするのはやめようぜ
だって僕はまるでロバート・デ・ニーロ
運転してるのは三菱ゼロ

セクシュアリティ
力強くて温かくて自然で自由なもの
セクシュアリティ
だから君たちの考え方には納得できないな
セクシュアリティ
僕と一緒に食って飲んで寝ないかい?
セクシュアリティ
僕たちは自分の望む姿でいられるはず


僕は、この歌で高らかに歌われ、また擁護されているような性的マイノリティじゃない。一番多数派で凡庸なヘテロセクシュアルだ。それでも、「セクシュアリティ」=性的志向というものがあるから、僕は舞美さんに惹かれるのだと思うと、そしてそんな話以上に、この素晴らしい曲を聞きつつ舞美さんの写真集を見ていると、何だか本当に幸せな気持ちになった。



伝え聞くところによると、舞美さんの写真集の発売記念イベントの整理券は、もう配布が終わってしまったんだとか。特に惜しむ気持ちはないけれど、もし舞美さんに面と向かって写真集の感想を言うなら、「この写真集を見て、もっと舞美さんのことが好きになりました」と言えそうな気がした。いや、「今一度好きになりました」かな。


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少しずつ大人になって/自然を感じた

2009-04-04 01:50:35 | Weblog
昨日も今日も酒を飲んでいる。僕は何も変わっちゃいない。

一人で散歩したり、ぶらぶらしたり、花見だって一人でするのが好きだ。僕は何も変わっちゃいない。

井の頭公園まで花見に行く途中の西武多摩川線で、大学の生徒たちがガヤガヤと乗り込んできてうんざりした。僕は何も変わっちゃいない。

いや、僕だって、2年ほど前まではあの学生たちと同じ種類の人間だった。今だって一皮むけば同じ種類の人間かもしれない。僕は少しずつ変わっているのかもしれない。

一人花見を終えた後で帰る途中、吉祥寺の雑貨屋の店頭で、ふわふわした柔らかそうなクッションを見つけ、すぐに買ってしまう。昔に比べれば浪費できるだけの金を持っている。僕は少しずつ変わってきているのかもしれない。

明日は、千葉で行われるBerryzのライブに行く。チケットは、慌ただしく昨日落札したばかりだ。僕は何も変わっちゃいない。



キッズや娘。も含めたハロプロの色んな人の写真集の、未公開カットを集めた「BEST SHOT」とやらが、アップトゥボーイの増刊号として発売されていた。そこかしこに水着写真だらけのそれを見ながら、僕は、何だかとても感慨深かった。

今さら隠そうとも思わない、僕は、キッズだけに限らない、あの子たちの写真集の画像を入手しては、それでオナニーしていた訳で…、とめどない性の昂りの中で凝視したあの子たちの写真の一つ一つが、この機会に一つにまとめられているようで、僕にとってはとても感慨深かった。



「ポップコーンラブ!」に心底ときめき、ヘッドホンで繰り返し聞きながら、時間も我も忘れて踊ったような、「あの頃」の僕はもういない。「がんばっちゃえ!」に心底感動し、涙を流し、生の指針とさえしていたような、あの頃の僕も、もういない。いつしか僕は、あの子たちの肌の露出に欲望を昂らせ、男根の快楽に、性の炎に、日々の癒しを求めるような人間になっていた。

でも、そのことを取り立てて恥じ入ろうとは思わない。結局、普通の人間だって、「オタ」だって、性の欲望はあるわけで、それを秘かに何かの方法で満たしているはずだからだ。その点に正直にならずして、先に進むことはできない。

「ポップコーンラブ!」の頃の、ときめきに身を任せる自分はもういない。「がんばっちゃえ!」に涙した、純真な自分ももういない。その後に来たのは、あの子たちの肌に欲情する自分だった。そんな、欲情の過程にあった自分が、「BEST SHOT」を見ることによって再び一周したようで、僕にとってはとても感慨深かったのだ。



自分の気持ちが冷めたり熱したりするのに従って、僕は、娘。→Berryz→℃-uteと、その時めきの対象を変えてきた。最近ではまのえりちゃんにもときめいたりしている。不誠実と言われれば実にそのとおりだ。例えば、娘。だけを一途に愛し続けている、かつての僕の友人などと比べれば、僕は責められて然るべきかもしれない。

だが、僕だって、僕なりのやり方で誠実を貫いてきたつもりではある。自分の気持ちを無理に曲げたりはせず、その時その時で好きなものを、その時その時で全力で追いかけてきたつもりではある。そうして色んなものを追い続けて来た自分は、根底では何も変わっていないという自負もある。

ハロプロについて、「昔は良かった」式の物言いに全てを押し込め、過去の幻想に引きこもり、目の前の現実に文句ばかりいい、そういう物の言い方によって、結局は彼らの思い出を、彼ら自身で汚してしまったような人たちに比べれば、僕はずっと誠実に生きて来た。自分の思い出を、自分で汚さずに生きてくることが出来た。そう言えるだけの自負が、今に僕にはある。



あの日、「真夏の光線」のPVを見ながら、溢れ出るなっちの笑顔に、その背景にある青空に、深く射抜かれたときのことを、僕は今も覚えている。僕は何も変わっちゃいない。

あの日、なっちがFACTORYで歌った、ブルーハーツの「チェインギャング」「夕暮れ」のロック的感動に心を射抜かれたときのことを、僕は今でも覚えている。僕は何も変わっちゃいない。

その過程でブルーハーツ→ハイロウズを聞くようになって、ハイロウズの「ハスキー」に揺さぶられて、自分の人生が変えられた時のことを、僕は今でも覚えている。僕は何も変わっちゃいない。

その後いろんなアーティストの曲を聴くようになって、いろんなアーティストの曲に、それぞれ色んな思い出がある。鮮明な記憶も薄れた記憶もあるけれど、それぞれの瞬間、僕はいつも感動し、心の中で涙を流していた。僕は何も変わっちゃいない。

そして、一番直近のところでは、まのえりちゃんのDVD「マノグアム」を見ながら、「ラッキーオーラ」を弾き語るまのえりちゃんの姿に、僕はひどく心を射抜かれた。その背後に、「真夏の光線」の、あのなっちの笑顔を、あの青空の輝きを、再び見るような気がした。これが、2009年の、ハロプロの新しきスタンダードだという気さえした。

僕は何も変わっちゃいない。あの頃からずっと。