右利きなんですが。

よく訊かれることなのですが、説明が長くなるのでここで記しておこうと思います。

人と食事に行くと、「お箸左で持ってるけど左利きなの？」とよく訊かれます。そう、私はお箸は左手で持つ人なんです。でも普通に右利きです。なんでこんなことになったかといいますと、

現代っ子はお箸の持ち方が変な子が多いとよく言いますが、私もその一人。右手ではお箸をちゃんと持てないんです。で、物心つく頃には変なくせがついた持ち方になってたわけですが、10代の半ばを過ぎれば外で人と食事する機会もだんだん増えてきますよね。で、グラスハートな10代後半、その不細工な持ち方を気にするようになり、ちゃんと持てるようにしたいって思うようになったわけです。

しかし右手はもはや変なくせの持ち方の方が楽にお箸を運べてしまうんですね。使い慣れない正しい持ち方で頑張ってみてもだんだんイライラしてきて、「あーもーええわ」ってもとの持ち方に戻してしまうわけです。

自分の性格上これでは正しい持ち方を覚えられないと判断、それならばまだくせのないまっさらな左手でイチから覚えてしまったほうが早いかも。そう思い、あるときから左手でのトライを開始したのです。

くせのないまっさらな左手がイチからお箸の使い方を覚えていくっていうのは意外と面白いもんで、だんだんできるようになってくるのが楽しく、半年ほどでかなり使いこなせるようになってきました。使い慣れない筋肉を使うので、たまに痙攣をおこしたりもしますが、それもまた面白いもんでした。

そんなこんなで今ではお米の一粒をも余裕でつまんでしまうほど熟練し、左でお箸を持つようになったというわけです。

ちゃんとお箸を持てるようになったのはいいんだけど、食事に行く度に「お箸左で持ってるけど左利きなの？」という簡単な疑問に対し毎度これだけのくだりを説明する羽目になり。。。まあでもそこに気付いてくれるってのは自分に関心を持ってもらえてるんだなあと思えばそれは嬉しいもんではありますが、しかし最近説明するのにちょっと疲れた。だってさあ、この長い説明を終えて返ってくる感想って「ふーん。。。変な人やなあ」の一点張りなんやもん。ええやんかほっとけ。これでもデリケートな時期の悩みに対するトライの成果だってわかってよ。ふん。

いつもそうだけど「じゃあ右で持ってみて」って言われて持って見せたら「やーおかしいわ、ようそんなんでお箸使えるなあ、きゃははは」って笑うぢゃんか。それがやだからわざわざ練習して正しい持ち方覚えたんでしょ。たしかに傍目にはどうだってええこっちゃけど、そんなしょうもないこと気にするってこと、だれかて一つ二つあるやんかあ。。。うちかてデリケートなんやからね。ぷい。

today's tune [ Make A Wish ] Chick Corea Elektric band