ボブ・ディランまだ沈黙…「ノーベル賞」授与、本人に伝えられず選考委員は困惑

　歌手として初めてノーベル文学賞を授与されることが決まった米シンガー・ソングライターのボブ・ディラン（７５）が、発表から丸２日が過ぎても沈黙を貫いていることが分かった。

　ディランは１４日（日本時間１５日）、米カリフォルニア州インディオで開催されている音楽フェス「デザート・トリップ」に出演したが、１３日にラスベガスで行ったコンサートに続き、受賞に関して一切発言せず。いつコメントを発表するのか、世界中の注目を集めている。

　ディランは「デザート―」にトップバッターで登場し、全１７曲を熱唱した。アンコールでは自身最大のヒット曲「ライク・ア・ローリング・ストーン」を約３年ぶりに披露。最後は１３日のラスベガス公演と同じ「ホワイ・トライ・トゥ・チェンジ・ミー・ナウ」で締めた。

　「ホワイ―」の歌詞には「今、私を心変わりさせようとするのはどうして」「私はどうしてもっとありきたりの人間になれないのだろう？」という一節がある。ディラン本人は受賞に関して一言も発していないが、ファンの間では意味深長な歌詞が、今の心情を代弁しているのではないかと臆測を呼んでいる。

　ディランの事務所の公式ツイッターは、受賞を祝福するオバマ米大統領の投稿をリツイートしているが、コメントは発表していない。