先日の金曜日に、弊社の忘年会がありました。
何度も言うのは嫌いですが、弊社は社員の8割以上が障害者の会社です。
私は、同じ部署で、一人のろうあ者と一緒に働いています。大先輩です。彼は、私が入社した当時は、まったく相手にしてくれませんでした。私も、ろうあ者と接するのは初めてだったので、どう接していいのか分かりませんでした。
少しずつ、簡単な手話を覚え、相手にしてもらえるように頑張ってみました。今は、簡単な手話と、ジェスチャーで、すっかりコミュニケーションがとれるようになりました。
その彼と、忘年会で感極まって、お互い何度も抱き合い、握手をしました。本当に嬉しかったです。彼は、いつも私に笑顔でいるように、伝えてきます。彼の笑顔は、本当に日々の嫌なことを忘れさせてくれるのです。
私は、自分の障害のことを主張することが多く、他人の障害に対して、あまり関心をもたなかったのかもしれません・・・。身体障害の方は、冬になると、体が痛むと、よく聞きます。私は、五体満足なので、そういう方の気持ちが分からないでしょう・・・。ろうあ者の方は、音が聞こえない世界の中で生きてます。どんな世界なんでしょうか・・・想像もつきません。
私は、自分の障害ばかりにとらわれていて、仲間の障害を理解しようとさえしてなかったのかもしれません。
もちろん、簡単に理解できるような事じゃないのは、分かっています。
なかなか難しい課題ですが、仲間のことを少しずつ理解していく努力は大切だと思っています。
そうすることによって、私の障害も、少しずつ理解されていくのかもしれません。
いつも私は、木下 亜也さんの残した言葉を思い出すのです。
「障害は不便だけど、不幸じゃない。」
本当に、素晴らしい言葉だと思います。