ハッチング

前略

ご無沙汰しています。みなさんお元気ですか？

さって本日石膏デッサン3日目です。
いよいよ大詰めです。今日完成させるくらいの気持ちで力を抜きながらも集中して臨んでください！！


今回はハッチングについて説明したいと思います。



平行な線を並べて描いて表現することをハッチングといいます。またそれを重ねることをクロスハッチングといいます。

形体感を表現するのに便利なツールだと覚えておいて下さい。

◎石膏像を描く時、凹凸を表現する必要がある場合にもハッチングを使うと描き易くなります。
形体をよく観察して描く意識はハッチングすることと非常によくリンクします。

ある程度陰影を塗ったら上からそれより硬い尖った鉛筆で形を描き起こしていきます。また明るいところも硬い（薄い）尖った鉛筆で形体感を描くことができます。




どんどん形体を描き起こしましょう！


◎ハッチングは銅版画に多用されます。
銅版画ではインクの濃さ一定なので、濃淡による形体表現ができません。銅板を細かい線で引っ掻いたハッチングで陰影や形や質を表現します。紙幣の印刷を思い出すとわかりやすいかと思います。



ブリューゲルも膨大な銅版画を残しています↓

有名なバベルの塔の版画版



↑顔の形体感もハッチングで表現しています


↑なみの形体も全てハッチングの線で表現されます


↑こんな重厚な陰影もよく見ると↓


ハッチングの2次元上の目の錯覚を利用して様々な形体感や陰影、質感も表現できます。是非覚えてデザイン表現でも使いこなせようになりましょう！
鉛筆だけでなくペン画などにも利用できます。






それでは後ほど(｀_´)ゞ

草々