血液型と性格論

　血液型と性格の関係については今の所、科学的根拠はありません。しかし、血液型信仰者たちは統計からその根拠を見つけ出そうとし、血液型によって性格は明らかに違う、という結論を出します。これはよく心理学などの文系の学問によくみられる「資料操作」された結論だからです。
　性格という曖昧なものを扱う場合、実験結果を客観的に見ることは不可能なのでどうしても主観が入り込んでしまいます。結局は実験者が思い描くような結論になるということです。つまり、血液型と性格に関係があると考える人が実験調査を行った場合と、関係がないと考える人が実験調査を行った場合には正反対の結果が導き出てしまうのです。どうして正反対の結果になってしまうかというと実験結果に対して悪意はないにしろ、実験者の都合のいいように解釈してしまうからです。勘違いをしないでいただきたいのは、これは良い、悪い、正しい、正しくないの問題ではないということです。ですから、科学的根拠のない血液型と性格の関係については今の所、信じるか、信じないかということしか言えないでしょう。
　憲法解釈を例にすると分かりやすいでしょう。自衛隊は軍隊か、否か？日本では憲法違反にならないように解釈し、「否」という結論になっています。これは正しい正しくないの問題ではなく、残念ながら都合の問題です。