女子寮のある部屋での会話
(雑巾片手の3人)
草薙:終わり……です。
辻 :うん。綺麗になった。
真鍋:ふひー。
(最後の掃除、終了)
辻 :いやー……こうして見ると……
(ガランとした部屋)
辻 :荷物のないこの部屋って、案外広……………………
(言葉が止まる)
辻 :……………………くないね、やっぱり。
真鍋:狭いよ。
草薙:引越先を見た後だと、そうなりますよねぇ。
(引越先は、リビングだけで倍広い)
真鍋:広いって感じたのはあン時だね。
辻 :ん?
真鍋:カオスがベッド壊して布団になったとき。
辻 :あー……
(あの晩、2人は空が降ってくる恐怖を味わった)
辻 :確かに。ベッド無くなったときは広く感じた。
真鍋:そうじゃなかったら、3人はキツかったと思う。
草薙:ですね……
(バケツに雑巾を戻す)
真鍋:………………………………
辻 :………………………………
草薙:………………………………
(それぞれの想いを込めて、部屋を見る3人)
辻 :長かったなぁ……この部屋にいたの。
草薙:入門時からですか?
辻 :うん。さおさおと一緒で。
真鍋:お、昔の女の話か。
辻 :昔の女とかいうな。
真鍋:いいわ……あなたの心にいるあの女ごと愛してあげる!
辻 :誰だお前。
(映画撮影の名残)
草薙:なんで幸音鈴さんとは別室に?
辻 :つかさが同期とトラブル起こして、ボクが面倒見ることになった。
草薙:へぇ。
真鍋:そーだったんだ。
辻 :いや、つかさは知っとけ。
真鍋:そーいや、入門したての時はモメた記憶ある。
辻 :ある、じゃないよ。
(まあ、色々ありました)
真鍋:………………………………
辻 :………………………………
草薙:………………………………
(また、沈黙)
真鍋:もう、やることないっけ?
辻 :うん。掃除道具戻すだけ。
草薙:布団は……このままで良いんでしたっけ?
辻 :山本さんがクリーニングに出してくれる。
真鍋:そっか……
辻 :うん。
真鍋:…………あたしらの追い出し会は?
辻 :7時から。駅の改札口集合。
草薙:じゃあ、そろそろ動かないと……ですね。
辻 :うん。じゃ、最後に挨拶だけ行くよ。
草薙:はい。
(3人、部屋の入り口に正座)
真鍋:………………………………
辻 :………………………………
草薙:………………………………
(背筋を伸ばし)
辻 :今まで、ありがとうございましたぁっ!
草薙:ありがとうございましたっ!
真鍋:…………したっ!!
(部屋に向かって、一同、礼)
真鍋:………………………………
辻 :………………………………
草薙:………………………………
(深く頭を下げ……)
真鍋:うし!
辻 :ん。
草薙:…………
(立ち上がる)
真鍋:じゃあ新居に寄って駅いこ!!
辻 :うん。着替えて……
草薙:シャワー浴びる時間あるでしょうか……
(部屋を退出する3人)
辻 :急げば……あるんじゃない?
真鍋:あー、ハラへったー。肉?
草薙:今日はみなさんにーお任せですから……
(だんだん遠くなっていく声)
真鍋:あいつら、ちゃ……肉……んだろーなー……
辻 :まぁま……ゆっこ先輩の引………レー……
草薙:……したね………………で…………
(遠くなっていく足音)
(………………………………)
(静寂)
(女子寮のある部屋)
(誰もいない部屋)
(からっぽの部屋)
(やがては、新しい住人を迎える部屋)
(次に、どんな住人がやってくるのかは分からない)
(ただ、次に来る住人も)
(ここでは外での疲れを癒し、安らぎ、夢を見てくれればいい)
(そうなればいいな、と)
(この建物は思った)
(……かもしれない)
(香澄とつかさのだらだら日記、おしまい)
(他の切り口で何か書くことがあるかも知れませんが、とりあえずはこれで一区切り)
(雑巾片手の3人)
草薙:終わり……です。
辻 :うん。綺麗になった。
真鍋:ふひー。
(最後の掃除、終了)
辻 :いやー……こうして見ると……
(ガランとした部屋)
辻 :荷物のないこの部屋って、案外広……………………
(言葉が止まる)
辻 :……………………くないね、やっぱり。
真鍋:狭いよ。
草薙:引越先を見た後だと、そうなりますよねぇ。
(引越先は、リビングだけで倍広い)
真鍋:広いって感じたのはあン時だね。
辻 :ん?
真鍋:カオスがベッド壊して布団になったとき。
辻 :あー……
(あの晩、2人は空が降ってくる恐怖を味わった)
辻 :確かに。ベッド無くなったときは広く感じた。
真鍋:そうじゃなかったら、3人はキツかったと思う。
草薙:ですね……
(バケツに雑巾を戻す)
真鍋:………………………………
辻 :………………………………
草薙:………………………………
(それぞれの想いを込めて、部屋を見る3人)
辻 :長かったなぁ……この部屋にいたの。
草薙:入門時からですか?
辻 :うん。さおさおと一緒で。
真鍋:お、昔の女の話か。
辻 :昔の女とかいうな。
真鍋:いいわ……あなたの心にいるあの女ごと愛してあげる!
辻 :誰だお前。
(映画撮影の名残)
草薙:なんで幸音鈴さんとは別室に?
辻 :つかさが同期とトラブル起こして、ボクが面倒見ることになった。
草薙:へぇ。
真鍋:そーだったんだ。
辻 :いや、つかさは知っとけ。
真鍋:そーいや、入門したての時はモメた記憶ある。
辻 :ある、じゃないよ。
(まあ、色々ありました)
真鍋:………………………………
辻 :………………………………
草薙:………………………………
(また、沈黙)
真鍋:もう、やることないっけ?
辻 :うん。掃除道具戻すだけ。
草薙:布団は……このままで良いんでしたっけ?
辻 :山本さんがクリーニングに出してくれる。
真鍋:そっか……
辻 :うん。
真鍋:…………あたしらの追い出し会は?
辻 :7時から。駅の改札口集合。
草薙:じゃあ、そろそろ動かないと……ですね。
辻 :うん。じゃ、最後に挨拶だけ行くよ。
草薙:はい。
(3人、部屋の入り口に正座)
真鍋:………………………………
辻 :………………………………
草薙:………………………………
(背筋を伸ばし)
辻 :今まで、ありがとうございましたぁっ!
草薙:ありがとうございましたっ!
真鍋:…………したっ!!
(部屋に向かって、一同、礼)
真鍋:………………………………
辻 :………………………………
草薙:………………………………
(深く頭を下げ……)
真鍋:うし!
辻 :ん。
草薙:…………
(立ち上がる)
真鍋:じゃあ新居に寄って駅いこ!!
辻 :うん。着替えて……
草薙:シャワー浴びる時間あるでしょうか……
(部屋を退出する3人)
辻 :急げば……あるんじゃない?
真鍋:あー、ハラへったー。肉?
草薙:今日はみなさんにーお任せですから……
(だんだん遠くなっていく声)
真鍋:あいつら、ちゃ……肉……んだろーなー……
辻 :まぁま……ゆっこ先輩の引………レー……
草薙:……したね………………で…………
(遠くなっていく足音)
(………………………………)
(静寂)
(女子寮のある部屋)
(誰もいない部屋)
(からっぽの部屋)
(やがては、新しい住人を迎える部屋)
(次に、どんな住人がやってくるのかは分からない)
(ただ、次に来る住人も)
(ここでは外での疲れを癒し、安らぎ、夢を見てくれればいい)
(そうなればいいな、と)
(この建物は思った)
(……かもしれない)
(香澄とつかさのだらだら日記、おしまい)
(他の切り口で何か書くことがあるかも知れませんが、とりあえずはこれで一区切り)
毎日楽しく読ませていただきました。
長い間お疲れ様です。
毎日楽しみに、だらだら日記を読ませてもらいました。今後もご活躍されることを願っています。
おかげさまで毎日がちょっと楽しかったです。
これからも様々な場面でのご活躍を楽しみにしています。
ありがとうございました。
これで辻や真鍋やみことの生活が覗けなくなるのは寂しいです。
本当に楽しい物語をありがとうございました。
ほぼ毎日 読みに来ておりました。
だらだらを読む為だけにPCの電源を入れた日も有ります。
長い間 本当にお疲れ様でした。
次の作品も 楽しみにしております。
100回目辺りから読み始めて1年近く、密かに毎日の楽しみでした。
真鍋と同郷の身として、彼女が益々好きになった次第です。
楽しい連載、ありがとうございました。
初めてのお名前も多数あり、「ああ、みんな見ていてくれたんだなあ」という気持ちがわいています。
たまに見るアクセス記録で、結構人が来てくれていることは理解していたのですが……コメントの類は滅多にないブログなので。
こうして見ると実感がわきます。
(正しくは、エロい広告コメントは毎日あるブログ。今日もみなさんのコメント反映するときに3つほど消しましたし)
この後、ブログをどうしようかはまだ考えていませんが……
作業が一段落付いたら、また何かやってみようとは思います。
日記とは違う何かを。
とりあえず。
だらけた日記にお付き合いいただきありがとうございました。
香澄とつかさのだらだら日記が好きでほぼ毎日このブログを覗きに来ていた私としては、終わってしまったことを寂しく思う反面、きちんと完結まで書ききってくださった作者様には、一読者としてとても感謝しています。
レッスルエンジェルスサバイバー2発売後は、また新たなお話が読めることを少し期待していたりしますので、また書こうかなと思われたら是非ともお願いします。
また毎日のようにちょこちょこと覗きに来ますので(笑)。
本当にお疲れ様でした。