ヘッドフォンをしてステレオのボリューム少しあげて、
アルバム『宇宙船地球号』にハリを落として最初に聞こえた曲
”DREAMER”
すっごくワクワクしたのを覚えいます。
「これがやりたかったんだ。いい。すごくすき。」
1980年、私は15歳だったと、アルバムリリースの年を調べてしみじみ。
2025年の今聴いてもかっこいい。
1980年12月 スタジオアルバム版
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作詞:高崎晃 補作詞:伊達歩 作曲:高崎晃 編曲:レイジー
今望むものは 夢だけ さめた世界はまっぴらごめん Rock'n Rollを感じる それだけ 全てをかければ Dreamer いつも言いたい放題 言わせておけばいいさ それから先は If your Rock'n Roller Can't you see baby anything If your Rock'n Roller Can't you see baby anytime ナイフじゃ切れない 夢だぜ 甘えた音はかっきり終わり Rock'n Rollがたまらず 震える 汗にまみれろ Dreamer そうさ狂ったぜんまい まくだけまいて 叫べ それから先は If your Rock'n Roller Can't you see baby anything If your Rock'n Roller Can't you see baby anytime 今望むものは 夢だけ さめた世界はまっぴらごめん Rock'n Rollを感じる それだけ 全てをかければ Dreamer いつも言いたい放題 言わせておけばいいさ それから先は If your Rock'n Roller Can't you see baby anything If your Rock'n Roller Can't you see baby anytime If your Rock'n Roller Can't you see baby anything If your Rock'n Roller Can't you see baby anytime
このレコーディング以前の、いうならばプロトタイプといったバージョンがありました。
1980年9月放送 ヤングおー!おー!
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歌詞の一部がアルバムバージョンとは違っています。
今望むものは 夢だけ さめた世界はまっぴらごめんRock'n Rollさえやってりゃいいのさ 全てをかけるよ僕は
ただ、この思いだけ。
「僕」という一人称が効いて、
ロックバンドとして夢を追い続けたいという強い意志が、
ストレートに伝わってきます。
この前の月にシングル「感じてナイト」をリリースしているけれど、
本当はDREAMERをシングルにしたかったのでは、、、
なんて思ってしまいます。
このアルバム製作が結果的にメンバーの音楽の指向の違いを明確にし、
翌年1981年2月の解散宣言に行き着いてしまうという話は、
今やよく知られたエピソードです。
解散宣言後の出演
1981年3月 ヤングプラザ
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この番組は、LAZYがデビューするきっかけになった「ハローヤング」の後継ともいえる番組で公開生放送でした。
間奏も省略することなくフルバージョンで放送したところがさすが生みの親、
LAZY愛を感じます。
疾走するようなドライブ感とガシッと抑え込んだグルーブが絶妙!
そしてLAZYとして最後の日
1981年5月31日放送 NHKレッツゴーヤング
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NHKアーカイブスで調べたら、この日は以前貼った”EARTH ARK”の他に、
”僕らの国でも”も合わせて3曲を演奏していました。
とはいえ、フルバージョンでの演奏じゃないのが残念。
視聴者としてはこの放送がLAZYとしての最後のパフォーマンスなのだから。
途中で入る字幕で、メンバーはLAZYとしての愛称ではなく本名で紹介されています。
これからは一人ひとりが個人名義で活動していく ことを表明しているかのようで、
なんともいえない思いがします。
さあ、再結成。
1999か2000年のライブでしょうか ミュージックエア
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オリジナルよりも1音半程度、低がっています。
1998年のHappy Time Tour’98のライブアルバムでもそうなので、
再結成後、DREAMERやEARTH ARKなど初期の曲では
ダウンチューニングしてたみたいですね。
この時期はLOUDNESSの第4期にあたるので、高崎スージーのギターにはちょっとそんな風味が出て、にゅお~んしてますね。
樋口デイビーのスネアはホールに響き渡って空気を震わせています。
年齢的には30代後半~40代に入った頃で、余裕がありながらパワフル。
2002年宇宙船地球号Ⅱツアー
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ここではオリジナルのキーに戻って、ギターソロもイキのいい早弾きを再現。
けれど音圧が増して、さらに重く低くなったようにすら感じます。
LOUDNESSでもNEVERLANDでも影山ヒロノブでもなく、 LAZYの音。
ボーカルもギターもベースもキーボードもドラムも、音のアタック感がすごい。
エネルギーの塊のよう。
心が震えました。
しかし、樋口デイビーの体幹の強さ!
ギターの音は初期とはまた違った歪み具合の味付け。
みんないい男。すごいかっこいい。
様々な年代のDREAMERを聴きましたが、全く飽きません。
むしろ聴くたびに違った発見があって、ワクワクします。
5人揃ってのパフォーマンスで、よくぞこの曲を残してくれました。
そして、こんなのもありました。
2017年アコースティックバージョン with山本恭司
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LAZYが活動していた1970年代後半からBOW WOWもロックバンドとして頑張っていました。
40年後、こうして一緒にやる機会が巡ってくるなんて想像もしていなかったことでしょう。
温かい雰囲気が良いです。