ココロ散歩道

心理士の何気ない日記です 
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クライエントとして(3)

2015-10-28 22:31:41 | 日記
父が逝って4か月。

この間、父の夢を見てから、不思議と気分の安定する時間が増えたように感じる。
なぜかわからないけれど、
夢に現れ、しっかりと私を抱きしめてくれたそのときから、
いくらもがいてももう二度と会えなかった父が
私の中にいつも感じられる父になったような、感じである。

まだ時折、心身疲れているときには、寂しくて空っぽな感じが襲ってくることもあるけれど、
夢をみてからは時々、ああお父さんはそこにいてくれるのね
という「ひとりじゃない感じ」を感じられるときが、でてきた。

夢って、不思議な力があるよね。
心が自然と安定の方向に向かって歩んで行ってくれてる。
その道中の節目、節目で夢を見させてくれて、
今はここにいるんだよ、ここまで来たんだよ、と教えてくれる感じ。

この間の夢は、お父さんはそばにいるよ
というメッセージ。
肉体は亡くなったけれど、やっぱり魂はそこにある。
父の魂への(その人の)思いがあれば、魂は生を得て私(その人)の中にいる。
そんな感じ。

クライエントとして体験すること。
カウンセラーを生業としてしまった自分にとっては、
本当に存在価値がひっくり返るほどつらいことでもあるけれど、
一方では、それを生業にしている者だからこそなんて貴重な体験だろうと思ったりもする。

親の死が私にくれた贈り物だと、
思うことができる日が、いつか来るのだろうか。










コメント
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