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恋の罪』恋の罪

2014-09-07 23:49:12 | 日記
言葉なんか覚えるんじゃなかった. 言葉のない世界. 意味が意味にならない世界に生きてたら、どんなによかったか. 不倫中の女性刑事、夜は売春に走るエリート大学助教授、下品な世... 言葉なんか覚えるんじゃなかった. 言葉のない世界. 意味が意味にならない世界に生きてたら、どんなによかったか. 不倫中の女性刑事、夜は売春に走るエリート大学助教授、下品な世界に堕ちることで満たされぬ何かを求める小説家の妻が見せる、まっこと恐ろしげな女性ならではの二面性の世界. 改めて女性の恐ろしさを感じれる映画だと思いました. 「おたふく」と「般若」に代表されるように女性はみな二面性を持つ生き物. 喧嘩をしていても掛ってきた電話にスマした声で出る、ぶりっ子の本性は出世欲の塊、上司と一夜を共にした翌日から態度が変わるなど、男性から見れば女性の二面性はもはや「女性はみな女優」という表現を超えた、予測不可能でまっこと恐ろしげな世界. この映画の基となった1997年の渋谷区東電OL殺人事件も男性から見れば東電女性社員が夜は売春婦をしていたというのは不思議に思えても、女性から見ればさもありなんらしいんですよね. つまり女性はみな正反対の2つの性格を有しているのでしょう. ということは着飾ることできれいに見せようとする女性はみな脱ぐことでもきれいに見せたいと思っているのか? 男性としては女性がみな後者の本性で生きてくだされば嬉しいのですが…と邪なことを考えつつも、そんな女性たちがみな何を求めているかをこの映画から読み取ると、それは恐らく「愛」の先にあるロマンス、つまり「恋」なのでしょう. 「いくつになっても女性として見て欲しい」という言葉をよく聞くように、女性は常にトキメキを求めているらしいのです. 普通に大切にされるだけではダメ. 時には下品になってでも刺激を与えてくれないと「愛」の先にある「恋」を感じない. 男性からすれば「恋」の先に「愛」があって終着だと思うのですが、女性には「恋」の先に「愛」があって、またその先に別の「恋」があるらしいんですよね. 男性の我々には難解すぎてよく分からないのですが. スーパーでソーセージを売りながら「私も買ってください」と若い男を誘ういずみ、「愛のないSEXならお金をとりなさい」と講義する美津子、廃墟アパートで寝転びながら顔に降りかかる雨を男性精液のように求める和子. 男性とは違い精神的に満足感を得られない限りSEXで満足感を覚えないという女性からすれば、不倫も売春も「恋」を求める行為なのでしょうか. お金でもない、愛でもない、刺激でもない、求めるのは「愛」の先にある「恋」. beats by dr dre 女性同士の人間関係や主婦業などで男性よりも比較的視野が狭くなりがちだと言われるからなのか、それとも男性よりも物事の本質を見抜くことに長けているからなのか、和子がゴミ収集車を追いかけて追いかけて辿り着いた廃墟アパート. そこは美津子にとって城だった場所なのか、いずみにとって城だと思いたかった場所なのか、そして和子にとって城になる場所なのか. 奥深い女性の二面性の世界. この映画を見ていると改めて「男なんてシャボン玉」という島田珠代さんの名セリフが何か重い意味を帯びているようにも思えてきます. 深夜らじお@の映画館 は園子温監督の次回作『ヒミズ』で、でんでんさんがまた悪役をしていることに物凄く興味があります. ※お知らせとお願い ■ 【元町映画館】 に行こう.

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