2024年の記録
6月にタイに出張した時の記録
偶然かもしれないが、タイに出張した前回も今回も美しい夕景を見ることができた。
今回のタイの訪問先は、ラヨーン県にある中国系サプライヤと僕の会社の現地法人。リゾートのパタヤに泊まったのは、ラヨーン県の訪問先近傍に適当なホテルがなかったという理由。リゾート気分を味わいたくて、投宿したのではない。個人的には、ローカルの安ホテルの方が、現地の空気を味わえてよいのだが・・・・・・。
パタヤのホテルに到着したのは、深夜2時すぎ。翌朝、目が覚めると雨が降っていたが、朝食を摂り、しばらくすると雨が止み、青空が見えてきた。
タイは、僕の会社の海外駐在員人気No.1の駐在国で、帰任したくないと思っている駐在員も少なくない。適度に安い物価、家族帯同にも問題のない治安と充実した日本人向けインフラ・・・・・・。
その一方、僕自身は、タイが悪いとは思わないが、好奇心を刺激するところが見えない。もちろん、僕自身が、タイについて無知で、その魅力を知らないだけなのだと思うが・・・・。
そもそも、ビジネスパーソンとして考えると、日本人の居心地の良い国、地域は、僕にとってバツ。理由は単純なことで、コンペジターが多いから。頭の回転も悪く、英語もままならない胆力と体力勝負の脳ミソ筋肉オヤジの存在価値が光るのは、日本人の寄りつかない僻地に限定される。
なぜだかわからないが、タイで最もポピュラーな自動車は、ピックアップトラック。乗合タクシーを筆頭に行き交うピックアップトラックを見ると、タイに来たんだなと思う。
美しいビーチロードから一歩脇道に入れば、猥雑な歓楽街が広がっていた。脇道の入り口には、地元民向けの屋台もあって、美しいだけじゃないリアルな街の表情を覗いた気がする。
素っ気ない工業団地の風景。
タイには、2泊、実質2日間の滞在だったが、訪問先が、中国系、日系ってこともあり、あまりタイらしい料理を口にすることもなければ、タイ語を聞くこともなかった。ビーチリゾートは、美しいけれど、どこも金太郎飴的な浅さを感じるのは、贅沢と言うものか?
夕景は、どこで見てもドラマチックで美しいものだ。
【メモ】
タイには、仕事で行っているので、ちょっとだけ小難しいメモを残す。
ASEANの中で、シンガポールは別格として、タイは、マレーシアに続く工業国、中進国に入れても良いほど発展している。給与水準の高い自動車系を除くと、タイ工場の製造現場で働くタイ人は稀だ。今回訪問した、中国系の取引先の製造現場にタイ人はいない。中国から来ている現場の指導者を除くと、すべてカンボジア人だった。(僕の会社の現地法人は、自動車系のため正社員はタイ人、非正規の派遣社員は、ミャンマー人。) 工業地帯を走っていると、外国人労働者を派遣する広告看板が目につく。あらためて地図を広げてみると、今回訪問したラヨーン県のすぐ隣にカンボジアがある。周囲には、ミャンマー、ラオスといったタイより貧しい国が隣接する。ASEAN域内は、物品関税がほぼ撤廃され労働力の流入も自由になっている。経済発展しても製造業が衰退しない秘密かもしれない。
何が言いたいのか、って、外国人技能実習制度をやっとこ見直した日本、依然として、上から目線。外国人労働力の無条件解放が良いとは思わないが、熟慮している間に日本の製造業は沈没しちゃうんじゃないかな。
旅は続く
過去記事は、
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