◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

今さらながら「水着問題」に思う

2008-06-12 | 会計・株式・財務
すいません、遅くなりましたが今回は水着問題への雑感を。
まずは日経記事から
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スピード社水着の容認、選手らの要望で転換 日本水連

 英スピード社の最新水着、レーザー・レーサー(LR)をめぐる
競泳日本代表の水着問題で日本水泳連盟は10日、東京都内で常務理事会を開き、
北京五輪では日本水連が着用契約を結ぶミズノ、アシックス、デサントの
国内3社に限定せず、スピード社など他社製を容認、水着選択を選手の自由
とすることを決めた。
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(コメント)

まっ、国内水着メーカーにとっては厳しい結果ではありましたが、
大多数の方にとって妥当な決着だったのではないでしょうか。


それはそれとして・・・・
会計系のブログでこの問題を取り上げたのはほかでもなく、
「あの話」と非常によく似ていると思ったからです。




それはズバリ、
「国際会計基準へのコンバージェンス(収斂)問題」



レーザーレーサーが国際会計基準。

ミズノ、アシックス、デサントが日本の会計基準。



日本基準にはそれなりの良さがあるけれども、
国際標準が事実上できあがっちゃって、皆その流れに合わせないと
取り残されてしまう・・・・・・・。


日本の会計基準設定団体、日本企業が
その思いを強くしているのではないでしょうか。




では、国際会計基準を身に纏うと、その企業はどう見える?

いろいろな見方はできましょうが、のれんの非償却、
少数株主持分の株主資本への算入といった面からみますと、
”株主資本を頼もしく見せる効果”はあるんでしょうね。


金融不安とかが高まれば、企業の信用力に再び注目が集まるでしょうから、
その時には一定の効果を上げるのでしょう。

だからこそ今後は「資本の質」についても厳しい目で評価していく必要が
あると思った次第。




まっ、「独創的な会計基準を次々に開発する」と揶揄されているIASB
(国際会計基準設定団体のことです)。

ここは水着の向こうを張って「面白いほど利益が出る会計基準」でも
作っちゃったらどうでしょうかねぇ?

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