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決算書に新登場「純資産の部」が引き起こす2006年問題

2005-12-13 | 株価分析では少数株主持分に注目

このブログでも何度か取り上げている「純資産」問題。
先日、新基準が公表されました。

まずは、制度問題に詳しい大和総研さんのレポートご紹介。
本職アナリストの方は必読ですよ。
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企業会計最前線

 
 確定版 資本が変わる!ROEが変わる!
  「資本の部」を廃止、「株主資本」の範囲を限定
2005.12.12 制度調査部 吉井 一洋
【サマリー】
◆ASBJ(企業会計基準委員会)は、2005年12月9日に「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準」及び「貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準等の適用指針」を公表した。

◆現行の財務諸表では、「資本の部」=「純資産」=「株主資本」である。これに対して新基準の新しい表示方法では、「資本の部」という表示は無くなり、さらに「純資産」と「株主資本」とは異なる項目として定義される。この結果、(株主)資本の範囲や、ROEの計算方法などが大きく変更されることになる。金融機関のヘッジ行動にも影響を与える可能性がある。

◆新基準による改正後の表示方法は、新会社法施行日(2006年5月の予定)以後終了する事業年度、中間会計期間から適用される。

レポート本文はこちらをご覧下さい↓

http://www.dir.co.jp/research/report/law-research/accounting/05121301accounting.pdf

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(コメント)

・このレポートの4、5ページには新旧対比表が載っておりますので、
 現行との違いを見るうえではスッと理解しやすいと思います。

・そして実務面では同8ページ以降にありますように、
 ROE、自己資本比率でいろんなパターンの計算式が想定されており、
 混乱必至となるようです。

・取り急ぎご紹介まで。
 後日、私なりの解説をしたいと思います。











 

 

 

 

 


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