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シャープの鴻海傘下入りに思う

2016-04-01 | 会計・株式・財務
31日の日経朝刊を読んだ私は、ある数字に強い違和感を持ち、それが実はこの買収の大きなキーポイントだったのはと思いました。
まずは日経記事でその数字を見てみましょう。

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シャープ、鴻海傘下入りを発表 出資3888億円に減額
2016/3/30
 シャープ(6753)は30日、同日に開いた取締役会で台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業への傘下入りを決議したと発表した。鴻海グループに第三者割当増資を実施して調達する金額を3888億円に減額修正する。2月25日の発表では4890億円としていたが、将来的な負債の恐れなどシャープの潜在的リスクについて協議を進め、約1000億円減らした。

 シャープは鴻海グループに対し普通株1株88円で32億8195万株を割り当てる。25日の発表では1株118円だった。種類株による出資も減額修正し、ともに払込期間を延長する。調達資金の使途はOELDと呼ばれるディスプレー関連を2000億円で維持するが、他の投資については減額する
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この記事を見た時に、私は「北京五輪の開会式」を咄嗟に連想しました。
2008年8月8日午後8時に開幕しましたよね。

そう、中華圏では「8」を縁起の良い数字として重用しております。

となれば、鴻海(ホンハイ)精密工業の本当の狙い、もうお分かりですよね。
偶発債務だ何だといちゃもんをつけて、増資金額や発行価格を、縁起の良い8並びの金額にしたかったのではないのか?
これが私の見立てです。

何か、大マジメに間抜けなことをやっているような・・・・。


でも逆手に取れば・・・・
今後、中華系企業の買収打診を受けた時には、自社に都合のいいような8並びの金額で交渉してみるといいかも知れませんね。

時節柄、お花見などの宴会での話材に使って頂ければと思いますが・・・・。
お後がよろしいようで。



<参考:シャープ問題 参考図書>

シャープ崩壊 ―名門企業を壊したのは誰か
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社


シャープ「企業敗戦」の深層
中田行彦
イースト・プレス


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