◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

さぁ夏本番! 金持ち社長さん、クルーザー買っちゃおう!

2009-07-15 | 会計・株式・財務
くだけたタイトルですいません。

首都圏は梅雨明けだそうで、いよいよ夏本番。
・・・・というワケではないのですが、ブックオフでこの本をゲット。

金持ち社長はなぜ、ムダなクルーザーを買うのか?
大村 大次郎
日本文芸社

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今はどうだか知りませんが、1,000万円くらいするクルーザーがよく売れていたようです。
急成長企業の金持ち社長さんが税金対策で購入していたとのこと。

アマゾンの紹介文によりますと
・・・・お金持ちほど税金に精通し、税金を逃れる手法を知っている人はいない。
本書はそんなお金持ちの人だけが知っているさまざまな税金の知恵を明かしたものです。会社をつくる節税の知恵から、相続税法の穴を突く資産温存のウルトラC、海外での税金対策など、元国税調査官の著者が、思わずうなってしまった金持ちたちの税の裏技を紹介。



で、そのクルーザーですが、何故旨味があるのかといいますと(釈迦に説法ですが)税法の耐用年数が短い。定率法で減価償却するとします。一方、購入代金の支払いを5年ローンとかで取得するとなると、実際に出ていくお金と減価償却費との差引きで資金的に余裕ができる・・・・・・ってなワケです。よく考えられたものです。


・・・・この他、確かにいろんな手法が書いてあります。
全体としてお金持ち向けの内容ではありますが、
定年退職向けの節税方法は多くの方が参考になるかも。
すなわち、退職の翌年は住民税ががっぽりかかるので、
1月1日前に住民票を海外に移す・・・・とか。



さらに、節税や租税回避を体系的に学びたい方に、
うってつけ(?)の1冊が出ました。

節税と租税回避―判例にみる境界線
川田 剛
税務経理協会

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これは衝動買いしてしまいました。
著者は日本公認会計士協会租税相談員(国際課税)も担当されております。

ただしこれは節税や租税回避の指南本ではありませんよ。
副題にある「判例にみる境界線」からおわかりのように
過去の著名な判例を通じて節税、租税回避行為に対する
裁判所の基本的スタンスなどを学ぶものです。

512ページの労作です。
数多く登場する複雑な節税スキーム図から
強欲資本主義の一端を垣間見る思いがします。

お金持ちと検察と裁判所との壮絶な知恵比べ。
ご興味ある方はどうぞ。

またいきます。

なかのひと

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1 コメント

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クルーザー (Porco)
2009-07-15 07:48:13
1000万円は桁が違うかも?
http://www.yamaha-motor.jp/marine/lineup/boat/bigboat/index.html
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