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8014 蝶理の架空売上発覚に思う

2006-04-26 | 会計・株式・財務
東レの子会社で繊維商社大手の蝶理で架空売上発覚。
まずは毎日新聞記事、続いてコメント。
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◆蝶理株:監理ポストに 過大計上発覚
 蝶理は26日、02年9月中間決算で売上高や利益の過大計上があったと発表
した。東証と大証は同日、「上場廃止基準に該当する恐れがある」として蝶理株
を監理ポストに割り当てた。連結売上高で約3億円、経常利益と最終損益で
それぞれ5億円が不正に上積みされていた。これを修正すると経常利益はゼロ、
最終損益は約5億円の赤字に転落する。繊維資材部門の営業担当社員が行っていた
という。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

(コメント)

①当社開示資料はここからどうぞ。(すいません、リンクしてません)
 https://www.release.tdnet.info/inbs/341a1210_20060426.pdf
 しかし、最近本当に多いですね。この手の話。

②H15/3期通期については、全て適切な処理が行われていて、以降の事業年度
 の影響はないとしています。また、一部の元社員等によるものであること、
 金額が現在の利益水準から見て比較的小さいこと等から、
 私個人としては上場廃止までは行かないのではないか、と思います。

 ただし、架空売上等が行われたH15/3中間期の状況からしますと、
 赤字を黒字にしているので当時においては金額の重要性が認められます。

 ということで、証券取引所の判断に委ねましょう(予断は禁物です)。 
 
  連結   訂正前       訂正後(概算)
  売上高  1,853億円→  1,850
  経常利益     5億円→     ±0   
  当期利益     0臆円→     ▲5


③こういう案件で私が必ず思うのは、「なぜ、今見つかったのか?」。
 会社側の発表では、
 「今般、法令遵守及び内部統制強化の一環で社内調査を進めた結果」
 判明したとのこと。

 内部統制強化=いわゆる日本版SOX法(サーベンス・オクスリー法:企業改革法)
 への対応の過程で浮かび上がったのでしょうか。
 親会社が東レですので、東レによる、連結子会社への統制強化の結果、判明した
 のでしょうか?
 
 日本版SOX法については、日を改めてコメントしたいと思いますが、今後、
 上場企業においては内部統制への取組が否応なく高まってきます。
 ですので、過去の不正案件がボコボコ判明する可能性ってあると思います。
 そして、これが株式市場に一時的にせよマイナスに働くような予感がします。

④ちなみに、監査法人は、中央青山でした。
 (やっぱり、と思ったのは私だけではないでしょう。)

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4 コメント

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Unknown (うさこ)
2006-04-27 01:47:50
こんばんわ。いつも楽しみに拝見しています。



最近、架空売上の発覚が多いですね。。。

架空売上のあった会社同士に関連はあるんでしょうか?

あるんだとすれば、その会社を繋げてみた結果、あるキーの会社が浮かび上がってくるんでしょうかね?

架空取引のある会社をピースとしてピースをうまく揃えると一つの会社の絵が完成したりして、、、、



天邪鬼なので、、、ないですよね、、、
返信する
Unknown (grande)
2006-04-27 02:12:01
こんばんはです。

また中央ですか。。。宮もそうでしたよね。

監査法人の変更が相次いでいますが、エントリー作っていると中央青山からの変更がほんとに多いです。
返信する
決算、財務諸表は (@)
2006-04-27 08:38:54
単年度だけ読んでも分かり難いものでして、

数年分、よんでお金の動きを調べないと

粉飾は掴めないものかと、良く思います
返信する
また、中央青山か! (Duke Ken Usui)
2006-04-28 01:12:50
こんばんは。参考にさせて頂いております。初めてコメントします。

中央青山は今度ドジを踏むと、免許剥奪される恐れがあるので、今まで二人三脚で認めてきたことでも否認するのでしょうね。それにしても、これはもともとは中央の案件なのか青山の案件なのかどちらなのでしょうか?

これが中央の案件なら青山出身は、「また中央の奴らが馬鹿やってら・・・」ですし、青山の案件なら中央出身は「青山だって馬鹿やってるじゃん」という話しなんでしょうね。お互いにきっと仲悪いんでしょうね。きっと。
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