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期待外れの合格率。それでも進め!電卓少年

2006-11-20 | 会計・株式・財務
いやぁー、会計士試験、20日、合格発表がありました。
いわゆる一括合格の皆さん、オメデトウございます。
魑魅魍魎の会計士の世界にようこそ。(←すいません!先生方 mOm)

まずは、日経記事から。その後、コメント。
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会計士試験、簡素化でも「合格率」変わらず
 金融庁の公認会計士・監査審査会は20日、2006年の会計士試験の最終合格者が
1372人となり、過去2番目に多かったと発表した。
難易度を示す合格率は前年と同率の8.5%。会計士の人数を大幅に増やすために、
今年から試験内容を大幅に刷新し、体系を「3段階5回」から「1段階2回」へ
簡素化したが、効果が出るまでには時間がかかりそうだ。

 合格者は前年比で4.9%増加した。新試験への移行措置で、
05年までの試験を受けた人も受験しており、見かけ上は合計3108人合格しているが、
実質ベースでは1372人となる。
04年試験で1378人が合格しており、今回はそれに次ぐ規模となる。

 願書提出者数は1万6210人で、前年比で6%増加した。過去最高の伸び率だった。

 監査審査会は今年から、試験を大幅に受けやすくした。試験の簡素化のほか、
上場企業などの経理業務に7年以上携わった会社員には一部の試験を免除。
これを受け、1623人の会社員が願書を提出し、合格者は53人と前年(11人)
の約5倍となった。
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(コメント)

実は、私の勤務先の同僚I君も今回の論文式試験を受験しておりましたが、力及ばず・・・・という結果でした。激務をこなしながらの受験で、受かれば周辺の若手にも非常に良い刺激となると期待していただけに残念です。

本人が落胆していたのは、合格率8.5%だけでなく、今年から始まった「科目合格者」が思ったほど多くなかったこと。特に本丸の「会計学」はほん僅かで、見方によっては、一括合格するよりも難しい(?)印象を受けました。

それでも、来年から2回、短答式試験は免除されるので、気を取り直して論文式対策に取り組むとのこと。来年こそは栄冠を掴んで欲しいものです。

で、I君は最大手の予備校TACの通信講座を取っておりました。でもこれを機会に他の専門学校の情報も当たってみたい、とのこと。
そこで、非常識合格法のクレアールとか、簿記の戸原先生など著名な講師が多いアクセルには、社会人向け通信で参考になりそうな講座はないでしょうか?
どなたかご助言を賜れば幸甚です。
(・・・・・・何か受験相談室のようになってしまい、すいません。)

それにしても、もう少し社会人が受かりやすい試験にして欲しい、というのが
個人的意見。だって、社会人の合格率、上がったかも知れないが、それでも低すぎですよ。

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3 コメント

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Unknown (ぐうたら)
2006-11-22 01:09:53
受験予備校に関しては、OSと同じような感じでTとOが事実上の業界標準となっているような感じなので、この2つのいずれかにするのが結局、最善だと思います。旧2次試験合格者も通常業務をこなしながらの勉強なので、通信コースとかも結構充実しているとは思いますよ。

合格率については、旧2次試験合格者(多くは監査法人で実務を経験)ですら4割弱ですから、正直、結構厳しいかとは思います。

希望に溢れた合格者の皆さんを落ち込ませてしまうかもしれないですが、正直言って会計士の資格自体には、もはや転職などの際に対外的な価値はないのではないかと思いますよ。マイナス評価にはならないでしょうけど、はっきり言って無価値です。でも同じ時間を使うなら、英語とか、もう少し希少性のある能力を身につけた方が利口だとは思います。

親の会計事務所・税理士事務所を継ぐのなら別として、労働条件の劣悪な監査法人の職員になるための試験にしては、難易度が高すぎのような気がします。
返信する
コメント有難うございました。 (dancing-ufo)
2006-11-22 01:25:57

ぐうたら様

深夜にも関わらず
貴重なご意見を頂戴しまして
恐縮の至りです。有難うございました。

特に後段はズシっときましたね。
以前ご紹介した、
「会計士って実はあまり儲からない」
http://www.geocities.jp/cpattedou/moukaru.html
を思い出した次第です。


引き続きよろしくお願いします。


返信する
Unknown (Unknown)
2006-11-22 23:51:20
>でも同じ時間を使うなら、英語とか、もう少し希少性のある能力を身につけた方が利口だとは思います。

さすがにこれは誤りですよ。
少なくとも希少性は会計士の方があります。
ただ、皆がなりたがるかどうかは問題ですが・・・。
英語の能力で希少性があるレベルっていうのをどの水準に置くのかは議論の余地ありますが・・。

「会計士って実はあまり儲からない」
をよんでみました。
実際の参考例の給与水準が実際の自分らの水準より低いです。いつごろの話でしょうか。もしかすると、結構前では?。

×「パートナーになるまでは実績に関係なく昇給していくが(パートナーになれないと)1000万以上は難しい」
→シニアでなる人もいます。

×「入社後10年ほど、年収でいうと900万前後でいったん頭打ちになりそれ以上はあまりあがらない。 」
→2Mぐらい上かと。

以下も1M以上違いますよ。
ただ、最近の問題は、MとSとの間の給与逆転現象・・

スタッフ   年収 480万~
シニア    年収 600万~
マネージャー 年収 800万~ 

パートナーから声がかかり、いったん退職し、法人に出資してパートナーに(パートナーになるには実力だけでなくパートナーへの政治活動も重要)
→これは正しいです。が、出世は、他の会社も同じかと。

パートナー   年収1200万~
→この水準はシニアでも行く人がいます。

シニアパートナー年収1500万~
→Pでは?
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