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会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

会計バトル 3.2頂上決戦  親会社説vs経済的単一体説

2006-02-18 | 会計・株式・財務

何だか訳のわからないタイトルですいません。
K-1風に言うと、こういうタイトルになるのかなーっと。

財務会計基準機構のHPを見ていましたら、
「インターナショナル・カンファランス-会計基準のコンバージェンス(収斂)に向けて-」の開催について
http://www.asb.or.jp/seminar/seminar_info.php?s_code=FS10104
という無料セミナーの案内が目にとまりました。

無料セミナーは私の得意とするところ。

中身は、国際会計基準審議会(IASB)のTweedie IASB議長、斎藤 静樹 企業会計基準委員会(ASBJ)委員長
による基調講演。

そして、目をひいたのがコレ。

IASBとFASBから公開草案が出され、今後、日本基準と大きく相違する可能性のある
 「連結/企業結合」をテーマに取り上げ、問題の核心である親会社説と経済的単一体説
 中心に、ASBJとIASBの代表者によるパネル・ディスカッション

先日の拙稿「やはり株価分析では少数株主持分に注目!-米国新会計基準公開草案の衝撃-」
http://blog.goo.ne.jp/dancing-ufo/e/a7b2719865bba95e8efba133b1ebed71
をご覧下さった方なら、「あぁ、あのことか!」と思われるかも知れません。

そうなんです。
やっぱり、この問題、会計の本質に関わる非常に重要な問題なんですね。

連結の基本的な考え方は、 
 日本=親会社説、 
 国際会計基準、米国基準(新公開草案)=経済的単一説
 この違いが、「少数株主持分を株主資本に含めるかどうか」を規定すると言って良いでしょう。

パネル・ディスカッションでどうなるわけでもありませんが、日本サイドがどういう見解を示すか、
注目ではあります。 結局は、日本を経済的単一説にするには、商法・会社法から変えないと・・・といった結論でお茶を濁しそうですけどね。

ご関心ある会計士先生方、実務家の方はぜひどうぞ。
私もエントリーしました。


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