Delusion Theater

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『帰る場所』

2011-03-25 21:09:43 | 妄想劇場/その他

 魔王とその従者の一人のお話し
 ワンアイ達が聖都に着く前日の夜。
 聖都の北西に月夜の森と言う森がある
 決して夜が明けぬ森。 上空には月と月の魔王が浮かんでいる

 月の魔王が羽を休めようと、森に聳え立つ塔の屋上に降り立った。

     「おかえりなさいませ、魔王様」

 出迎えたの金の髪に赤いマントとレオタード、だが人では無い
 青い肌、鋭い爪と牙を持った吸血鬼(じんがい)のカーミラクイーンである

     「ただいま戻りました、お久しぶりですねミラ」

 吸血鬼のミラもにっこりと微笑み、質問を返した

     「お疲れでしょうが、あの聖都へ行くのですか?」

 さっきまで笑顔は曇り、心配そうな顔になる。
 無理も無い今、月の魔王が行こうとしているのは
 月の魔王の能力「月詠み」それを利用と画策した者が居た場所
 それが聖都。 今はそんな事をするものなど居なくとも
 月の魔王がどれだけ強くとも、先代、先々代までもを仕えてきた
 この吸血鬼が心配するのは当然である。

     「ミラは心配性ですね。 それに聖都の中には入らないつもりですから、大丈夫ですよ」

 月の魔王はそう言いながら、笑って答える

     「ミラも気をつけて、『そちらの方』も何か御用ならお聞きしますが」

 月の魔王の言葉にミラの後ろ入り口にある影が少し揺れた。
 観念したのか、その影から獣人ウェアウルフが顔を出す

     「さすがは魔王様、ご無礼をお許しください」

     「いえ、お気になさらずに」

 普段は塔の下にある森に住む獣人は話を続ける

     「私たちと同じ獣人、ハイドにお会いしませんでしたか?」

     「ハイド…あの方にならお会いしましたよ
       確か黄金の竜を探していると尋ねてこられましたね」

     「やはり…次にお会いした時は帰って来るようにとお伝え願いえませんか?」
     「わかりました」

 では、と言ってその獣人は足早に塔を駆け下りていったのだった
 それを見ていた魔王と従者

     「獣人王は未だ、不在のようです」

     「それは仕方ありませんね」

 黄金の竜を探す獣人、その居場所を知るのは一部の限られた者だけであった
 月の魔王とその従者もその中に含まれている。 そして未来の獣人王もまたその一人であった

     「では、行って参ります」

     「はい。 魔王様、貴女の帰る場所はここです。 いつでもお待ちしております」

 羽は十分に休めた。 魔王は金色の翼を再び広げると月夜へ羽ばたかせる
 自分には帰る場所が二つもある。 その喜びに感謝し、勇気を貰い聖都へと向かうのであった































あとがき
そう言えば、影劇が100話?超えましたね
だが、何もしない!!

2011-03-20 18:50:13 下書き
2011-03-25 21:07:56 完成
2011-03-26 18:37:40 修正


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