ヨーロッパ漂流記

このブログは、ポーランドとイギリスでの生活を中心に、
私ナガシマが異国の地で感じたことなどを綴っていくものです。

プレゼン&ライブ

2006-12-09 12:20:29 | イギリス留学
今日は朝9時から、ロシア外交の授業でプレゼン。
結局このプレゼンの準備のために、
昨日おとといと、まる二日つぶれてしまった。
そして昨日の夜、できた内容を一度練習として一人でしゃべってみたら、
おそろしく単語が出てこなくて、かなり焦った。
結局、夜遅くまで、話すための原稿を書いていたのだが、
今日になっていざ本番でしゃべり始めたら、もはや原稿など見てる余裕なし(笑)。
でも、一度文章を書いてみた甲斐あって、
予想以上によどみなく話すことができた。
とはいえ、散々準備に時間をかけたわりに、しゃべったのはわずか20分程度。
まあ、そんなもんですかねえ。。

というわけで、出来は僕としてはまあ無難な感じではあったのだが、
いかんせんこのゼミは、ほとんどがイギリス人の学生で、
わずかに混じっている外国人も、僕以外非常に英語が流暢である。
だからしゃべっていると、自分の英語だけ、他の人の英語から
おそろしくかけ離れているような感じで、しゃべりながらかなり虚しくなった。
やっぱり英語は発音が難しい。
それから、長くしゃべっていると、どんどん日本語なまりがきつくなってくる。
話が長くなり複雑になってくるほど、母語なまりが強くなってくるというのは、
僕から見ればかなり英語のうまい外国人の学生も以前言っていたことなので、
おそらく誰もが経験することなんじゃないだろうか。
ほんとうに外国語で長く話をするというのは難しいと思う。
今は、英語でそれなりに論文を読みこなすことができて、
レポートを書くこともできる。
プレゼンでも、言いたいことを伝えることはできる。
それでも、英語でネイティブと対等にやりあうには程遠い状況だ。
やっぱハードルは高いなー、と思わざるを得ない。

気を取り直して、午後は図書館でレポートのための論文読み。
タタールスタンを中心としたロシアの地方自治について書こうとしているのだが、
いくつか論文を読んで、だいぶ話が見えてきたような気がする。
この調子なら来週の木曜までに書けそうだ、と手ごたえを感じる。

そして夜は、最近すっかり飲み仲間になったドイツ人のヤコブと、
その仲間たちと共に、近所のライブハウスへ。
演奏は夜10時くらいから始まって、3組のバンドが出演していたが、
最後のバンドが非常にかっこ良かった。
まあメンバーはみんな普通の感じの人たちなのだが、
演奏していると、すごく生き生きしていて、魅力的なのだ。
なんといっても曲が良かったし、かなり盛り上がった。
盛り上がりすぎて喉は痛いし、まだ耳がキンキンしている。
酒も随分飲んだぞー笑。

それにしても、プレゼンのせいで気が張っていたためか、
昨日はあまり寝れてないので疲れた。
今日はよく寝て、明日からいよいよ今学期最後の一週間ラストスパート。
レポートを一気に仕上げます!


アメリカ時間⇔ロンドン時間

2006-12-06 09:10:47 | イギリス留学
しばらく更新していなかったが、
とりあえず昨日、無事に2本目のレポートを提出。
いよいよ今学期最後のレポートに取り組む。
テーマは、僕の好きなタタールスタン!!
ていうか、本当はもっと違う話にしようかと思っていたのだが、
もう時間がないので、少しでも得意な民族問題に絡めることにしたのである。
次の締め切りの来週木曜まで、あと8日。
なんとかなる、かな。。

しかしここのところ、生活のリズムが恐ろしくずれて、
先週末には、ほとんど朝5時か6時に寝る生活になってしまった。
で、昼過ぎに起きる。
ほとんどアメリカ東海岸くらいの時間で生活していることになりますね(笑)
ロンドンはかなり北にあるせいで、今はすごく日が短く、
夕方4時には暗くなる。
なので、昼まで寝ていると、
起きてご飯を食べたらもう夕方。
これはかなり鬱になる。
そんな日を何日か続けたら、
おとといの夜、一気に熱が出て、強制的に早寝するハメになってしまった。
でもまあ、良く寝たおかげで、熱はすぐに引いたし、
生活リズムも元に戻ったからよしとするか。
これからは、ちゃんとロンドン時間で生活を続けたい。

もっといろいろ書きたいところだが、
今はほんとに精神的余裕がないのです。
今週の金曜と来週の火曜にはプレゼンがあるし。
あーはやく冬休みになんないかなあ。
あと2週間!!




一喜一憂

2006-11-30 11:09:30 | イギリス留学
あー、レポートが終わらん。(前回と同じ書き出しです笑)
今書いてる2本目のレポートの締め切りは、12月4日月曜日。
あと4日ある。
だから実を言うと、このレポートに関しては絶対に間に合うと思うのだが、
問題はそのあとで、3本目の締め切りが14日木曜なのである。
その間わずか10日!
しかもまだまったく資料を読み始めていない(というか集めてもいない)
ので、はたしてこれが間に合うのかがかなりビミョウなのだ。
だからとにかく今できることは、2本目のレポートをできるだけ早く終わらせる!
ということである。
できれば金曜の夜までに終わらせて、
土曜は図書館で次のレポートのための資料集めをしたい。
もう一刻の猶予もない。

そんな中、昨日は「汚職」のゼミで、今学期3度目のプレゼンをした。
まあプレゼンといっても、日本の大学でやっていたのと同じように、
何らかの論文なり本なりの内容をまとめてきて報告するというだけのことではある。
今回は中国の「関係(guanxi)」という慣行についての本について話したのだが、
この本の内容はすごく面白かった。
このブログでは僕が勉強していることの内容はほとんど書いていないのだが、
まあいつか暇ができたら、ゆっくり書いてみたいと思う。
そして、本の内容がもともと面白かったこともあってか、
プレゼン自体もかなり成功。
質問も活発に出たし、先生からも結構ほめられた。
しかもうれしかったのは、
こっちに来てはじめて、僕の英語が上手くなったと言われたのだ(!)
まあ自分では英語が下手なせいで、毎回あまり議論に加われなくてもどかしいのだが、
今回ネイティブにそう評価してもらえたというのは非常にうれしいことだった。
ただし、僕の今までのわずかな経験から言うと、
語学ってのは、ああ随分進歩したなあ、と喜んだり、
やっぱりまだ全然駄目だ、とへこんだりの繰り返しで少しずつ進歩していくものである。
だから一度上手くなったといわれていい気分になっても、
それは所詮果てしないステップのうちの一つでしかないのだろうとは思う。

それから最近ちょっと進歩したなと思うのは、
図書館の本をそのまま読めるようになった、ということだ。
どういうこと?と思われるかもしれないが、
どうもこれまで、英語を読む場合は、
なんだかんだ文章に書き込みをしながらでないと、内容を消化できなかったので、
図書館の本を読む場合でも、僕は必ず読む範囲をすべてコピーしてから読んでいた。
ただ、今回僕に割り当てられた中国の慣行についての本は、300ページ以上あって、
全部コピーしてじっくり読んでいる暇など到底なかったので、
今までとはちょっと読み方を変えて、斜め読み、飛ばし読みも含め、
速読でかなり大雑把に読んでみたのである。
まあもちろん重要な論文をじっくり読むことも必要だが、
同時に、大量の文章の概要をざーっと短時間で掴むという訓練も、
これからはしていかないといけない。
そういう意味では、今回はじめてそういう感じで本を一冊消化できたというのは、
多少の進歩かなという気がする。

ま、そうは言っても、大学院が始まって2ヶ月たっても、
英語の壁はまだ果てしなく高い。
11月もあっという間にすぎて、
今はとにかく目の前の課題をこなしていくしかないのです。
あー、レポートが終わらん!


髪を切る。

2006-11-27 10:01:49 | イギリス留学
あー、レポートが終わらん。
今日ようやく2本目のレポートを半分くらい書いたのだが、
予想以上に難航。。
もっと資料見つけなきゃだめかもしれない。
論文をいくつも読んで、レポートの筋書きを作って、
さあいざ書こうとすると、書けない。
こういうのは、
わかったつもりになっていても実はよくわかってない、ってときに起こる。
あるいは、大まかな枠組みはわかっていても、
細かい具体的な理屈まで把握できてないってこともある。
たしか卒論を書くときに先生に言われたのは、
「僕はわかってるんだけど書けない、っていう人がよくいるけど、
結局書けた分だけしか、その人はわかってないんだ」ということ。
まったくその通りだと思う。
文章を読むってのは受動的な作業なので、
読んで何となくわかった気になるのは簡単だが、
それを能動的に書くっていう方向に持っていこうとすると、
自分の理解の浅さに気づくわけですね。
まあ、読む、書く、また読む、また書く、を繰り返すうちに、
わかることも増えていくのかなって気はするけど。
とりあえず今は時間がない!

で、昨日はなんと4ヶ月ぶりに髪を切った。
前回切ったのは、なんと7月中旬、クリミア半島にいたときである。
そのときに、かなり短く刈られてしまったので、
反動でずっと切ってなかったのである。。。
そもそも僕は、日本でも美容院に行くのはあまり好きじゃない。
なにより首だの頭だのを他人に触られるってのが、すでに面倒くさい笑。
だからそれが外国ともなると、ますます足が遠ざかるのは至極当然のことである。
実際の話、外国で髪を切るってのは、かなり嫌なものである。
まず言葉がよくわからない。
どういう髪型にしてほしいかを、外国語で説明するのは、至難の業である。
それから、髪の切り方のスタイルが国によって違う。
ロシアで初めて切ったときなんて、
いきなり最初に、前髪を横一文字にバッチーンと切られてしまい、
このときはショックを通り越して、爆笑してしまった。
これはかなり僕のツボにはまり、そのあとも切ってもらいながらずっと笑っていたので、
かなり失礼だったような気がする。
ただ、その後で出来上がった髪型を見たら、意外に普通だったのでほっとしたのだが、
今から当時の写真を見てみると、やっぱり前髪が揃いすぎていておかしい。

で、イギリス散髪初体験の今回は、
学校の近くの雰囲気の良さそうな美容院に、ふらりと入ってみた。
ざっと見て、客は白人、黒人、アジア人いろいろ混ざっていたが、
切っている人はアジア系の人だ。
まあ大丈夫かな、と思って座ると、
この美容師のにいちゃん、切るのがものすごく早い。
ばーっと左半分切って、次に右半分、
前髪、もみあげ、それでおしまいである。
僕は、これまでロシアで数回、ウクライナで一回、そしてここロンドンで一回
髪を切ったが、概して言えるのは、
みんな切るのが早いってことである。
とにかく迷いがなく、ぶあーっと切る。
こっちはただでさえ不安なのに、あんまり勢いよく切られるとますます不安になる。
逆に日本の美容師は、比較的、ああでもないこうでもないとやりながら、
試行錯誤して切ってるような印象を受ける。
まあどっちがいいかは慣れの問題だとは思うが、
日本に慣れていて、こういうハイスピードな散髪に出くわすと、
適当に切ってんじゃないか?という疑惑が頭をかすめて、
あんまり心地よくないものである。

ただ、結論から言うと、今回切ってくれた人はすごく上手かったんじゃないかと思う。
仕上がりはまずまずだ。
こんなことなら、もっと早くに来ておけばよかった。
ちなみにここに来る前に、日本で美容院に言ったときに美容師さんから聞いた話では、
イギリスってのは髪を切る技術が非常に高い国で、
日本からもたくさんの美容師さんが、修行に行くそうである。
今回僕の髪を切ってくれた人は香港人だと言っていたが、
もしかしたら彼もそんな感じで、イギリスに修行に来た人なのかもしれない。

何はともあれ、無難な形で頭がすっきりして、今は一安心です。




サバイバル

2006-11-24 09:08:50 | イギリス留学
昨日今日となぜか力が全然入らなくて、
家に引きこもって、だらだら過ごしてしまった。
昨日は朝から頭がガンガンするし、
集中力がなくて、英語を読んでいても全然頭に入ってこない。
体の芯から力が抜けてしまった感じがする。
おとといプレゼンが無事に終わったから、それで気が緩んだのかもしれない。
とはいえ、これからは毎週ひとつプレゼンがあって、
さらに前から言ってるようにレポートを2本書かなければいけない。
今学期も残り3週間になって、いよいよ正念場なのだが、
この二日は一気に失速して、ほとんど何も進まなかった。
ブログを読み返したら、ちょうど一ヶ月前にも同じようなことを書いているので、
僕の気力は一ヶ月しかもたないということかも笑。
まあ、明日から気を取り直して頑張るしかない。

前回、こっちのスーパーで買う牛肉はしょっちゅう変色していてむかつく、
という内容の文章を書いたら、
牛肉ってのは変色するもので、日本でもそれは普通、というメールをもらった。
よく考えたら、僕は日本では全然料理しないので、その辺よくわかってなかった。
例に出すなら、食料品じゃなくて文房具とかにしておくべきだったか。
ボロが出ましたね。
申し訳ないです。

先週の末に新たに自転車を買いにいき、今はまた自転車通学中(上の写真)。
前回のは40ポンドだったが、今回はなんと25ポンド!
しかも以前のよりも車輪が大きくて乗りやすい!
いやー、いい買い物でした。
聞いたところによると、僕が2度買ったマーケットで売っている自転車は、
基本的にすべて盗難品なんだそうである。
「だからお前の盗まれた自転車も、来週あたり店にならんでるかもよ」
と友達に言われた。
ロンドンの自転車はこうして、盗まれて、売られて、また盗まれて、
を繰り返しているんでしょうね。
うーん、世の中サバイバル。
とりあえず、今度の自転車は盗まれないことを祈ります。


ロンドンで思い出した習志野の夜

2006-11-20 07:45:33 | イギリス留学
ロンドンは、来る前に僕がイメージしていたよりも、
色々な意味で、質が低い町だと思う。
以前このブログでは、なかなか来ないバスのことを書いた。
ずっと来ない来ないと待っていると、
同じバスが、2台3台まとめて来る。
そしてその後、また当分来ない。
それならもっとバラけて走ればいいのに、という話である。

スーパーの売り物の質も悪い。
特に僕が怒りを覚えるのは牛肉。
安いスーパーに行くと、
賞味期限がまだ当分先で、パッケージの上から見る限りきれいそうな肉を買っても、
空けてみると、外から見えない部分が大量に変色している、ということが
かなり頻繁にある。
どことは言わないが、大手チェーンのスーパーで、
こういうことが起こるのは、確率的にたぶん50%くらいだろうか。
高いところに行けば、そういうのはないのかもしれないが、
スーパーによる値段の差は結構大きいので、
何だかんだで安いところに行って、ハズレを引くとかなりムカつくものである。
今日も、すき焼きを作ろうと思って、牛肉を買ったら、
見事にハズレで、半分以上肉を捨てる羽目になり、
野菜ばっかのすき焼きになってしまった。

それで、そんな夕食を食べながら思い出したのは、
たしか3年前のゴールデンウイークに短期でやった工場のバイトだ。
習志野にある大手スーパーの工場で、
一週間ちょっと、深夜のバイトをしたことがあった。
時給が高かったからやろうと思ったのだが、
はっきりいってこのバイトはかなり退屈だった。
何せ、夜中の工場で何時間も、ひたすら弁当にハンバーグを詰める、
ひたすらお稲荷さんを作る、ひたすら箱に菓子パンを詰める、
とかいうものだったからである。
まあ工場バイトってのはそんなもんなんだろうけど。
腰は痛くなるし、退屈だし、ろくな物ではない。
同じように短期で働いていた人にはいろんな職業の人たちがいたが、
みんなぶつぶつ愚痴りながらやっていたものだ。
ただ、この工場では僕達のほかに、やや長期でパートという形で働いている人もいて、
そういう人たちには、主婦のおばちゃんが多かった。
だいたい高校生くらいの子供がいるくらいの人たちで、
みんなで子供の話などをしながら結構楽しそうに仕事をしていた。
慣れればこういう仕事も雑談でやりすごせるようになるのかな、と僕は思った。

ある日、僕は寿司を弁当に詰める場所にまわされた。
そこでの仕事は、パートのおばちゃんたちが作る寿司を、
僕たち短期のバイトが、弁当箱に詰めていくというものだった。
ベルトコンベヤーの高さが微妙に低くて、開始早々腰が痛くなり、
一緒にそこにまわされたおじさんと共に、僕はうんざりしていた。
そんなこんなで少し時間が経ったとき、そこの管轄の社員の人が、
今ある材料でもっと個数を出さなきゃいけないから、
ここからは一つの寿司あたりのご飯の量を減らしてくれ、と指示を出した。
なるほど、工場もいろいろ採算とかで大変なのだな、と僕は思ったが、
どうもそれからというもの、廻ってくる寿司がご飯の量が足りないせいで形が悪く、
弁当箱に入れると崩れてしまうものも出るようになった。
社員は、それでもいいから、というので、僕たちはそれに従っていたのだが、
徐々にパートのおばちゃんたちが痺れを切らし始めた。
しばらくは、社員がなだめて、やりすごしていたのだが、ついに、
「私たちはこの工場で働いているものとして、こんな商品はお客さんに出せない」
と、おばちゃんたちが口々に社員に訴え出た。
それでも社員は最初、上からの命令だから仕方ない、と言っていたのだが、
最後はおばちゃんたちに押し切られて、ご飯の量を戻すことにしたのだった。

これは、僕には少なからず感動的な出来事だった。
こう言っては失礼かもしれないが、深夜にひたすら工場で働く仕事など、
とても「いい仕事」とは言えない。
よく「会社の歯車になる」というような言い方をするけれど、
ベルトコンベヤーにはりつけられた工場の従業員など、まさにその「歯車」そのものだ。
はっきり言えば、僕はカネのためと思ってやっていたし、
社員の指示に従って、数時間やりすごせばいい、くらいに考えていた。
しかし、このおばちゃんたちは、こんなきつい仕事でも、
自分達の仕事としてプライドを持ち、倫理観を働かせて取り組んでいる。
まさしくこういう人たちが縁の下から支えているからこそ、
たとえば僕たちがコンビニで弁当を手に取ったとき、
スーパーで惣菜を手に取ったときに、
ハズレを引いて嫌な思いをするということがない社会ができているのだ、と僕は思った。

それに比べて、、、
このイギリスの肉!
もうこれは、意図的に変色した部分を隠して売っているとしか思えない。
売れればいいというこの根性。
売れてしまえば、その後はどうでもいいというこの態度。
実に腹立たしい。
彼らにはぜひ、あの習志野のおばちゃんたちの爪の垢でも
煎じて飲んでもらいたいものだ。
こういうモラルに支えられていない社会というのは駄目である。
消費者のことを考えない。
だからバスも2台3台連なってくる。
どうもこの町は、好きになれない。

推敲、推敲、酔狂

2006-11-17 09:23:13 | イギリス留学
こないだ書き終わったレポートの提出日が明日である。
なので、昨夜もう一度読み直してみたら、
前半が目も当てられないほどひどいものだ、ということに気づいた。
議論がかなりちぐはぐなのだ。
なのでだいぶ焦って、昨夜からちょこちょこ書き直しをはじめ、
結局今日の昼まで推敲していた。
やっぱり文章ってのは、いっぺんに書いてしまうと、
あとから読んでみて、うまく繋がってないぞ、と思うことが多い。
長い文章の場合は特にそうだ。
さらに外国語となると、文章の構成自体への配慮が薄らぐようで、
なかなか難しいものだ。
推敲を重ねても文法のミスはかなり残ってるだろうから、
今回のレポートは評価には加わらないものであるとはいえ、
実際どの程度の出来なのか、かなり不安だ。
しかも、これが終わっても、あと2本かかなきゃいけないし。
2週間後と4週間後に締め切りが。
単純に言って、2週間に3000語。結構、辛い。

夜は、友達に誘われて、芸術系の学科の人たちのパーティへ。
オックスフォード通りっていうロンドンの中心街にある、
以前にも一度行ったことのある飲み屋だ。
今日は、6つあるウオッカのグラスのうち、
一つだけチリが入ってるというのを飲んだら、見事に当たってしまい、
これが死ぬほど辛くて、まいった。
しかも全然おいしくないし。まったく。
それにしても、以前ポーランドにいたときにも書いたと思うのだが、
ここイギリスでも、多くのパブでは、
みんなあまり料理を頼まず、つまみなしで、ひたすらビールを飲んでいる。
もちろん何かたのむこともできるのだが、
日本でいう、つきだしに始まって、から揚げとか刺身とかいろいろたのんでいく、
というような感覚とは明らかに違う。
すでに半年こっちにいるので、こういうのにもだいぶ慣れたものの、
日本の飲み文化?で育った僕としては、
やはり何も食べずに酒ばっか飲んでいるというのは、どうも味気ないものである。
まあ料金の面で言えば、
日本だと安い飲み屋に入っても、2千円から3千円は絶対にかかってしまうけれど、
こっちは単純に飲んだビール代だけですむので、
はるかに安く上がるというメリットがあると言えるだろう。
貧乏生活の僕としては、ありがたいところではある。

さて、明日は朝9時から授業。
こないだ盗まれたせいで、自転車がないから、
もし朝早く起きれたら、歩いて学校に行こうかと思う。
朝は、バス代が通常80ペニーのところ、1ポンドに値上がりするから、
高いのだ。
ま、早く起きれたらの話だけど。。


だあーーーーーー!!!

2006-11-15 07:38:04 | イギリス留学
チャリンコ盗られたーー!!
今日!
学校の帰りに!
近くのスーパーの前に停めて、買い物して店から出てきたら、
ででーん。
何もありません(笑)
ま、まじあり得ん。。。

まあロンドンにいる間に一度くらいは盗まれるかなと思ってはいたものの。
ちと早過ぎないかい。
買ってからまだ2ヶ月なんですけど。
しかもこないだパンク直したばっかなんですけど。

2ヶ月前に中古で40ポンド(9千円弱)で買ったものだ。、
ほぼ毎日それで学校に行ってたから、
まあういたバス代を考えれば、元は十分取ったさ、と自分を慰める。
くそー、でも元を取ったとはいっても、
40ポンド分の価値を失ったことには変わりない。
まじあり得ん。
自転車泥棒め。

それにしても、自転車泥棒。
ご丁寧にチェーンだけは残して行きなすった。
チェーンは開けられた形跡がなかったので、
どうやって持っていったのか不明。。
腹が立ってそのままその場を立ち去ろうとしたものの、
次に自転車を買うときのことを考えて、
一応そのチェーンだけはみみっちく回収しておいた笑。
とはいえ、また自転車買うかどうするかは、ちょっと今考え中。
これから寒くなるし。
冬は天気悪いこと多いみたいだし。
でも、バス代を考えれば自転車の方がぐんと安いし、
何よりどこに行くにも便利だから、やっぱりあるほうがいい気もする。
結局また今度の日曜にでも買いに行きそうな予感。

何はともあれ、今日は実に腹立たしい一日だった。
こういう日は、早く寝るに限る。

今日も酔ってます(笑)

2006-11-13 09:36:38 | イギリス留学
別に飲んだくれているわけではなく。
酔ったときの方が、ブログ書く気になるということですな。

昨日まででようやく一本目のレポートが書きあがった。
黒海艦隊の所有権を巡るロシアとウクライナの交渉について書いて、
内容はちょっといまいちではあるものの、
もう時間もないことだし、よしとするか。
今回書いてみて思ったのは、
英語で書く、ということ以上に、
英語の資料だけから3000語分の内容を作ることの方が難しいということだ。
語学学校にいたときに2000語のレポートを出したときは、
比較的やりやすいテーマが見つかったので、わりとスムーズにいったのだが、
今回はかなり苦戦した。
結局10本以上論文を読んで、
なんとかその中からまとめた感じだ。
労力がかかったわりに内容に満足できないのが、ちょっと情けない。。
やはりテーマ選びがモノを言うんですね。

今日は二本目のレポートの下調べに取り掛かったが、
いまいち集中力なし。
なんていうか、
やりたいと思った勉強をやれているのだから、いいにはいいんだけど、
毎日部屋で勉強ばっかしてると、
「俺はなんでロンドンにいるんだろう?」
という思いが頭をかすめてしまう。
本なら日本でも読めるんだし、もっといろいろ遊ぶべきだ!と。
その一方で、大学院なんだから死ぬ気で勉強すべきだと思う部分もあり、
そういう葛藤?には常に悩まされるのである。

とはいえ、何だかんだ言ってそんなに勉強ばかりもしてられないので、
今夜は同じ学部のドイツ人の友達と飲みに行ってきた。
彼とサシで飲むのは初めてで、
いろいろと話は尽きず、なかなか楽しかった。
面白かったのは、
フランス人は自国に対してプライドが高いとか、
そのために英語は意地でも話さないとか、
日本ではそういうステレオタイプがあるように思うのだけれど、
彼が言うには、ヨーロッパでもフランスというのは
圧倒的に独自路線を行っているイメージをもたれているようで、
何かと言うと、ヨーロッパでは今いろいろなシステムを統合しようとしているが、
フランスだけは違う!というようなことを言っていた。
言葉についても、やはりフランス人は他の国の人に比べて英語を話さないようで、
彼曰く、
「フランス人は自国の言葉に誇りを持っているから英語を話さないって言うけど、
ほんとはただ話せないだけなんだ」とのこと。
まあ、話さないってのと、話せないってのは表裏一体なんだと思う。
実際のところはよく知らないけど、
今でも、そういうイメージを、少なくとも他のヨーロッパの国の人から持たれている
ということが、僕にはちょっと面白かった。
ただ、僕はフランスに関してはほんとに何も知らない、
ということを付け加えておく。

そう、それからドイツってのは、
驚くほど各地域が独自性を持っている国のようだ。
彼が言うには、
今は違うらしいが、彼が子供の頃は、
教育制度も地域によってまちまちで、義務教育の期間も違ったから、
彼の地域の初等教育期間は他の地域より長くて、
大学に入ったときに随分損した気がしたと言っていた。
そんな話をしていて思い出したのは、
モスクワの語学学校にいたドイツ人。
授業の最初で、「あなたはどこ出身?」と聞かれて、
普通みんな、日本とか韓国とかイギリスとか答えてるのに、
彼だけ、「サクソン!」と答える。
先生が「ん?」と聞き返しても、絶対「サクソン!」と言い続けて譲らない。
まあ結局みんなわからないから、最後には、ドイツの一部で云々と説明していたものの、
それでも彼は、「僕はドイツ出身ではなくサクソン出身」と言い続けていた笑。
実際、彼はいろんな意味で変人ではあったのだが、
そういう話を今日一緒に飲んだドイツ人の友達にすると、
まあそれもありうる、ということだった。
日本では?と聞かれたので、
東京と大阪の地域対立は若干あるけど、そこまで意地をはることのことじゃない、
と言っておいた。
まあ、国もいろいろ、アイデンティティもいろいろ、というところか。
(なんて安易なまとめ方笑)
アメリカとかはどうなんだろう??

さて、明日からまた通常の授業がある週。
授業に加え、あと2本レポートを書かねば。
気合いれていきます!

三日連続で

2006-11-08 09:37:00 | イギリス留学
カレーを食べてしまった。。
おととい作ったカレー。
でも意外に飽きない。
僕はこっちでは、ほぼ毎日自炊している。
朝ごはんと夕飯は基本的には家で食べる。
だから、ロンドンにいるのに日本食ばっかり食べている。
日本に住んでる日本人の平均より、絶対米をたくさん食べてる自信がある。
まあ自慢にもなりませんが。
それにしても、日本を出て以来ずっと食べてないのが刺身!
寿司は何度か食べたが、刺身だけでわさび醤油で、ってのは一度もない!
あー、最近ときどきめちゃくちゃ食べたくなるんですよねー。
別に普通のでいいんだけど、
マグロとかイカとか。
日本レストランに行けば食べられるだろうけど、
高そうだしなあ。
普通のスーパーでもよく「ツナステーキ」というのを売ってるのを見かけるのだが、
さすがにナマで食べられないと思う。
うーん。。

モスクワにいたときは、語学学校の同じクラスに
ドクヒョンさんという韓国人のおじさんがいて、
この人がものすごい気前のいい金持ちだったので、
かなり頻繁に日本食やら中華やらに連れて行ってもらっていた。
僕だけじゃなく、他の韓国の学生も連れて行って、
毎回全部ドクヒョンさんが払うので、本当に気前のいい人だったと思う。
あの頃の僕は、今よりはるかに料理ができなくてひどい食生活をしていたので、
まさにドクヒョンさんは神様だった。
今はどうしているのだろうか。
ここロンドンでは、残念ながらまだ、
「第二のドクヒョンさん」は現れない。。

前回ちょっと書いたが、今週はリーディングウイーク。
まあ要は、授業がないというだけのことなのだが、
やっぱりずっと本ばかり読んでいるというのは張り合いがない。
レポートを書かなければいけないので、そんなことも言ってられないのだが、
なんか物足りない。
明日は別の大学である講演を聴きに行かないかと言われたので、
ぜひ行ってこようと思う。
案内を見るかぎり、内容は、
モルドヴァで事実上独立状態になっている地域に住む人々の
帰属意識についての文化人類学の研究のようだ。
モルドヴァってのがかなりマニアックだが、
テーマは面白そうだ。
楽しみ。