フジテレビ、ニッポン放送子会社化 「資本のねじれ」解消 (産経新聞)
ライブドアのニッポン放送株取得騒動、後日談。和解案が実施されてお金が振り込まれた模様。
しかしこの「資本のねじれ」については、会計的な企業価値評価の観点からいえば、何人もの方が指摘しているとおり、“そんなものはない”のですけどね。この点については世間の学習は進まなかったということでしょうか。
つまり、株主からみた企業価値的には、元のニッポン放送の時価総額はフジテレビ株の持分を含んだ上での評価(であるはず)で、それ以上でもそれ以下でもない。つまりニッポン放送が自身単独の事業から株主に対して生み出す価値が負であれば、ニッポン放送の企業全体としての時価総額がフジテレビ株の持分の時価総額を下回っても「ねじれ」でもなんでもない。
それが株主の会計的な企業価値評価の標準的な論理です。
もっともこの論理の前提には様々な理想化、フィクションが混じっていますから、現実にはニッポン放送がフジテレビ株を手放したところで、ニッポン放送の時価総額がすぐにマイナスになることはおそらくない(なったら興味深い)でしょうが。
しかし、だからと言って、会計的な企業価値評価の論理が無意味なわけではなくて、(すべてのまっとうな理論同様)現行の理論に不十分なところがあるだけ。
マスコミも妙なジャーゴンを垂れ流すだけではなくて、我々ができるだけまともな物差しで物事を判断できるようになるような啓発をもっとやってくれればいいのに。
ライブドアのニッポン放送株取得騒動、後日談。和解案が実施されてお金が振り込まれた模様。
しかしこの「資本のねじれ」については、会計的な企業価値評価の観点からいえば、何人もの方が指摘しているとおり、“そんなものはない”のですけどね。この点については世間の学習は進まなかったということでしょうか。
つまり、株主からみた企業価値的には、元のニッポン放送の時価総額はフジテレビ株の持分を含んだ上での評価(であるはず)で、それ以上でもそれ以下でもない。つまりニッポン放送が自身単独の事業から株主に対して生み出す価値が負であれば、ニッポン放送の企業全体としての時価総額がフジテレビ株の持分の時価総額を下回っても「ねじれ」でもなんでもない。
それが株主の会計的な企業価値評価の標準的な論理です。
もっともこの論理の前提には様々な理想化、フィクションが混じっていますから、現実にはニッポン放送がフジテレビ株を手放したところで、ニッポン放送の時価総額がすぐにマイナスになることはおそらくない(なったら興味深い)でしょうが。
しかし、だからと言って、会計的な企業価値評価の論理が無意味なわけではなくて、(すべてのまっとうな理論同様)現行の理論に不十分なところがあるだけ。
マスコミも妙なジャーゴンを垂れ流すだけではなくて、我々ができるだけまともな物差しで物事を判断できるようになるような啓発をもっとやってくれればいいのに。