めっちゃひさびさに翔の戦国本のコーナー復活です^^
今回は、ちょっと前に読み始めたってここでも書いた
楠戸義昭 「戦国武将 名言録」 PHP文庫
完読しました!
題名どおり、戦国武将の名言を集めた本です。
200個ぐらいあったんじゃないでしょうか??
いまの時代でも言えることもあるし、
その当時ならではのものもあるし、
戦国時代を生きた人たちの生き様が見える本でした。
その中から印象深かったものをいくつか。。。
「百万一心」 毛利元就
「百万一心」とは「一日一力一心」のことで、
毎日小さな力でいいから、皆が心を一つにして事にあたれば、
小さい力も大きくなって不可能なことはなくなる。
人の和、団結力の大切さを意味してるもの。
元就の居城だった郡山城跡にある元就のお墓の前に、この文字が彫られた石碑がたってるんですけど、
これは元就が郡山城を整備したときに石にこの字を彫って埋めたらしいです。
と、いうもの当時、城を建設するときに人柱を立てたそうなんです。
人柱というとその名の通り、生きた人を埋めるんです。
これは伝説とも言われてるみたいなんですが、実際に人柱人骨が出土してるらしいですよ。
元就は、生きた人間を人柱にする代わりにこの石を埋めるように指示したそうです。
「金銀を用いるべき事に用いなければ、石瓦を同じである。」 黒田如水
黒田如水(官兵衛)はすごくケチで有名だったそうです。
身の回りのものも粗末なもので間に合わせて、
その物も長くは使わず、安い金額で家臣に売っていたそうです。
でも、売っていたのは物はもらうより買ったほうがうれしい。
さらに物を貰えなかった者の恨みを買わないために、
不公平にならないようにとの配慮とか。
官兵衛は倹約したお金を何に使っていたかというと、
貧しい者に恵んだり、窮するものを救うときに使ったみたいです。
そういうときは惜しみなく出費したとか。。
人のために使ったお金は自分に返ってくるといいますしね。
まだまだいっぱいあるんですけど、
書ききれないんで、この辺にしときます。
この本、おすすめですよ。
有名な人物の意外な一面も見れて、
その意外な一面を表す言葉を一つ。。。
「隣郷の者どもよ、この乞食のため、麦のできる時に麦を一度、
秋の後には米を一度、つまり一年に二度ずつ、
毎年この者が安心できるように、少しずつやってはもらえぬか。
そうしてくれればこの信長満足に思う。」 織田信長
信長がよく通る道に、時には雨に打たれながらある乞食がいたそうです。
この乞食は先祖が、源義経の母の常盤御前を殺した因果によって、
下半身が不自由で乞食をしているという話を村人から聞いた信長は、
木綿の反物十反で、「誰か自分の家の隣に家を建てて、
この者が餓死しないようにしてやってほしい。」と頼み、
さらに木綿十反を広げて↑の言葉を言ったそうです。
私の中の信長のイメージからは想像もできない話でした。