徒然日記。

日常や趣味、戯言を思いのままに語ってます。。。

戦国本のコーナー 『夏草の賦』

2006年04月09日 01時46分23秒 | 戦国本
司馬遼太郎さんの「夏草の賦」(上下巻)完読しました。
昨日買ってきたんだけど、一気に読んじゃいました。

これは土佐の長曾我部元親の話です。
高知出身としてはこれは押さえとかないといかんでしょう!
ってことでご購入。

率直な感想、私はこの元親好きですね。
歴史だからしかたないけど、読んでてくやしかったです。
信長からの四国を差し出せや秀吉の四国仕置、
九州征伐・・・・。

元親は子供のころ「姫若子」って呼ばれてたそうです。
それは、すごく大人しくって武芸を全くやらない子だったみたいです。
初陣は22歳。この当時だと遅いほうですよね。
初陣まで全く武器を持ったことなかったのに、
いざ戦場に立つと勇猛果敢に戦ったみたいです。

この本の元親はほんと計略家って感じがします。
考えて考えて、必ず勝てる策がでてくるまで考えてから行動に移る。
すごく悩み凹んで臆病になったりする。

司馬遼太郎さんはこの本の最後に
「元親を通して、人間の情熱というものを考えようとした。」
って言ってます。

元親は一時は四国を平定したほどの人物なのに、
晩年はけっこうめちゃくちゃなことをやっていて、
司馬さんは愚人とまで言ってます。
四国平定しているころの元親はこの小説でもいきいきしてる気がします。
それが、秀吉に土佐一国に戻され、
九州征伐で信親(元親の長男)を失ってから、
すべてにやる気がなくなったかのようになってしまうんですよね。
元親は長男信親にすごく期待していたみたいで、
信親自身もすごくできた人だったみたいですし、
相当ショックだったんでしょう。

人は夢や目標を失うとこうまで変わるのか!っていういい例だと思いました。

次は「戦雲の夢」だったかな?
長曾我部盛親の話を読もうと思ってます。
読んだらまた書きますね。
あっ、でもその前に元就の本にしようかなぁ・・・。