また書きました!!
らく魔女スピンオフ☆
今回は短めのオリジナルストーリーです
そしてまたもやチトセ目線です。
では、どうぞ!!
【ある冬の日に】
「うひ~、つめてぇ~・・・」
窓を開けると、外で待ち構えていた冬の冷たい風が鼻を突いた。
城の外は一面の銀世界。キーンと凍りついた空気を打ち砕くように、午前10時を知らせる鐘の音が鳴った。
「・・・あ゛ー・・・やばいな、寝過ごした」
窓枠にひじをついて、ため息を漏らした。吐いた息が白い煙になって、冷気に溶けた。
そういえば、今日はフウカんチでパーティーだっけ。冬休みに入ってすぐ、
「今年はチトセも絶対参加だからね、クリスマスパーティー!去年は『平和に新年を迎えたいんだ』とか言って家出してたから捕まえられなかったけど、今年こそは逃がさないんだから!ちゃんとプレゼントも用意して来てよね!」
・・・とか喚いてたなぁ、アイツ。いつもいつも人の都合も訊かずに、なんでも勝手に決めやがって・・・。でもまぁ、昔っからああだからな、アイツは。
それにしても、
「プレゼントねぇ・・・」
実はまだ、何も用意していない。アイツのことだから、テキトーなもんだと絶対文句言うだろうし、だからといって、高価なものを買う金は持ち合わせてない。それに、アイツが喜ぶもんって言ったら、菓子くらいしか思いつかないし。でもきっと銀の城のクリスマスパーティーだから、菓子なんてすでに山ほどあるんだろうな。
って、何でオレはさっきからアイツのことばっか考えてんだ?
そう思った途端に、急に顔が熱くなって、慌てて周りを見渡した。自分の部屋だから、誰もいるはずがない。
「一人で何やってんだ・・・オレは」
自分の行動に悲しくなって、またため息をついた。
「・・・本っ当、どーすっかなぁ・・・」
空を仰ぐと、澄んだ青の空間にぽつんと、雲が一切れ取り残されていた。
そこにサッと、小さな影が横切った。
チチッ チチチッ
それは、尾の長い黄色い小鳥だった。
≪前編終わり≫
時間がなかったので、ひとまずここまで!!
後編はまた後日ということで、お楽しみに~
らく魔女スピンオフ☆
今回は短めのオリジナルストーリーです
そしてまたもやチトセ目線です。
では、どうぞ!!
【ある冬の日に】
「うひ~、つめてぇ~・・・」
窓を開けると、外で待ち構えていた冬の冷たい風が鼻を突いた。
城の外は一面の銀世界。キーンと凍りついた空気を打ち砕くように、午前10時を知らせる鐘の音が鳴った。
「・・・あ゛ー・・・やばいな、寝過ごした」
窓枠にひじをついて、ため息を漏らした。吐いた息が白い煙になって、冷気に溶けた。
そういえば、今日はフウカんチでパーティーだっけ。冬休みに入ってすぐ、
「今年はチトセも絶対参加だからね、クリスマスパーティー!去年は『平和に新年を迎えたいんだ』とか言って家出してたから捕まえられなかったけど、今年こそは逃がさないんだから!ちゃんとプレゼントも用意して来てよね!」
・・・とか喚いてたなぁ、アイツ。いつもいつも人の都合も訊かずに、なんでも勝手に決めやがって・・・。でもまぁ、昔っからああだからな、アイツは。
それにしても、
「プレゼントねぇ・・・」
実はまだ、何も用意していない。アイツのことだから、テキトーなもんだと絶対文句言うだろうし、だからといって、高価なものを買う金は持ち合わせてない。それに、アイツが喜ぶもんって言ったら、菓子くらいしか思いつかないし。でもきっと銀の城のクリスマスパーティーだから、菓子なんてすでに山ほどあるんだろうな。
って、何でオレはさっきからアイツのことばっか考えてんだ?
そう思った途端に、急に顔が熱くなって、慌てて周りを見渡した。自分の部屋だから、誰もいるはずがない。
「一人で何やってんだ・・・オレは」
自分の行動に悲しくなって、またため息をついた。
「・・・本っ当、どーすっかなぁ・・・」
空を仰ぐと、澄んだ青の空間にぽつんと、雲が一切れ取り残されていた。
そこにサッと、小さな影が横切った。
チチッ チチチッ
それは、尾の長い黄色い小鳥だった。
≪前編終わり≫
時間がなかったので、ひとまずここまで!!
後編はまた後日ということで、お楽しみに~