◇マンション共有地の3か所にクチナシが植わった。今年1月の事だ。枯らさないよう水やりを続けた。近所の公園ではいつものように、5月末辺りにクチナシの花が咲き私の目と鼻を癒してくれた。クチナシは突然に白い花を咲かせて驚かせてくれる花だ。
◇だがマンションのクチナシは何の音さたもなく、植えた造園業者は“今年は根付くのが精いっぱいで花は無理でしょう”と答え、そうだろうなと納得していた。
◇しかしである。長い梅雨で陽ざしが無い7月中旬になって、クチナシの白い花が咲いた。大きくて白い肉厚の花弁で、嗅ぐと酔ってしまうようなクチナシらしい甘い香りがした。
◇嬉しくなって、じっとクチナシを観察してみた。すると葉と同じ色で糸巻き型の大きなつぼみを見つけた。よく見ると幾つもある。白い花のツボミは葉と同じ緑色をしている事が発見だった。大きなツボミなのに同じ色なので見つけにくく、ゆえに突然花が咲いたと人を驚かす事を発見した。へえ、そうなんだと感心した。
◇うっすらと白のらせん模様が入り、ふっくらした糸巻き型のツボミを見つめているうちに、白いソフトクリームが思い浮かんだ。香りはバニラビーンズそっくりだ。かってケーキ作りをした時の、バニラビーンズやエッセンスを使った記憶がよみがえった。そうなんだ、クチナシはバニラ味のソフトクリームそっくりな事を発見した。美味しそうな花なのだ。
◇文学でも、短詩でも、エッセーでも、新聞記事でもクチナシをソフトクリームに例えた文章を知らない。これも発見だった。(不勉強かもしれないが…) 渡哲也が歌う「くちなしの花」は思慕する女性に見立てていた。
梅雨明けまぢかのひと時だったが、クチナシの再発見は私の大事件だった。
今日も読んでいただき感謝です。
◇だがマンションのクチナシは何の音さたもなく、植えた造園業者は“今年は根付くのが精いっぱいで花は無理でしょう”と答え、そうだろうなと納得していた。
◇しかしである。長い梅雨で陽ざしが無い7月中旬になって、クチナシの白い花が咲いた。大きくて白い肉厚の花弁で、嗅ぐと酔ってしまうようなクチナシらしい甘い香りがした。
◇嬉しくなって、じっとクチナシを観察してみた。すると葉と同じ色で糸巻き型の大きなつぼみを見つけた。よく見ると幾つもある。白い花のツボミは葉と同じ緑色をしている事が発見だった。大きなツボミなのに同じ色なので見つけにくく、ゆえに突然花が咲いたと人を驚かす事を発見した。へえ、そうなんだと感心した。
◇うっすらと白のらせん模様が入り、ふっくらした糸巻き型のツボミを見つめているうちに、白いソフトクリームが思い浮かんだ。香りはバニラビーンズそっくりだ。かってケーキ作りをした時の、バニラビーンズやエッセンスを使った記憶がよみがえった。そうなんだ、クチナシはバニラ味のソフトクリームそっくりな事を発見した。美味しそうな花なのだ。
◇文学でも、短詩でも、エッセーでも、新聞記事でもクチナシをソフトクリームに例えた文章を知らない。これも発見だった。(不勉強かもしれないが…) 渡哲也が歌う「くちなしの花」は思慕する女性に見立てていた。
梅雨明けまぢかのひと時だったが、クチナシの再発見は私の大事件だった。
今日も読んでいただき感謝です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます