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Scalable Vector Graphics等,不定期

svg

2006-10-21 | 仕様
svg要素は、SVG文書片(document fragment)を定義するために使われます。

svg要素によって、svg要素とsvg要素の内側が1つのSVG文書片となります。
SVG Tiny 1.2ではSVG文書片に入れ子のsvg要素を含めることはことはできないので、SVG文書片中のsvg要素は1つだけになります。
パラメータとして、バージョン、プロファイル、SVGの幅、高さ、表示する領域等を指定します。

バージョンを指定する属性がversion、プロファイルを指定する属性がbaseProfileです。
SVG文書片の内容を描く矩形領域(viewport)の幅を指定する属性がwidth、高さを指定する属性がheightです。
SVG文書片中の表示する領域(viewbox)を指定する属性がviewBox、viewboxとviewportとの関係を指定する属性がpreserveAspectRatioです。
SVGコンテンツが時間と共に変化する場合に代表する静止イメージが描かれる時刻を指定する属性がsnapshotTime、時間軸を遡ることの可否を指定する属性がplaybackOrder、時刻0を指定する属性がtimelineBeginです。
デフォルトのスクリプト言語を指定する属性がcontentScriptTypeです。
拡大縮小スクロールの可否を指定する属性がzoomAndPanです。

version属性の値は、"1.0"、"1.1"、もしくは"1.2"です。
baseProfile属性の値は、"tiny"と"none"です。
SVG Tiny 1.2に対応するのは、versin="1.2"およびbaseProfile="tiny"です。

width属性、height属性の値は、SVG文書片の内容を描く矩形領域(viewport)の幅あるいは高さの長さです。
例えば、
<svg width="240" height="320" version="1.2" baseProfile="tiny"/>
のように書けば、SVGのviewportは幅240、高さ320の矩形領域になります。

snapshotTime属性の値は、<Clock-value>型、もしくは"none"です。
"none"の場合は、snapshotTimeが利用できません。
playbackOrder属性の値は、"forwardOnly"と"all"です。
"forwardOnly"の場合は、時間軸を遡ることはできません。user agentの機能、ハイパーリンクやスクリプトによって時間軸を遡る方法は提供してはいけません。
"all"の場合は、時間軸を遡ることができます。例えば、いったん10秒まで再生した後に5秒から再生しなおすようなことができます。
timelineBegin属性の値は、"onLoad"と"onStart"です。時刻0を"onLoad"の場合はsvg要素のloadイベントの時刻、"onStart"の場合はsvg要素の開始タグ(start tag)が解釈、処理された時刻にします。

例えば、
<svg snapshotTime="5" timelineBegin="onLoad" version="1.2" baseProfile="tiny"/>
のように書けば、SVGコンテンツの静止イメージは5秒の時点のものとなります。時刻0はsvg要素のloadイベントの時刻になります。

baseProfile属性は指定されない場合は"none"として扱われます。
width属性およびheight属性は指定されない場合は"100%"として扱われます。どちらかを0にすると何も描画されません。また、負の値を指定してはいけません。
snapshotTime属性は指定されない場合は"none"として扱われます。
playbackOrder属性は指定されない場合は"all"として扱われます。
timelineBegin属性は指定されない場合は"onLoad"として扱われます。
contentScriptType属性は指定されない場合は"application/ecmascript"として扱われます。
zoomAndPan属性は指定されない場合は"magnify"として扱われます。