ローザを連れ去ったカインは、飛空艇でバロンへと向かっていた。
ローザ「カイン…あなたは…」
カイン「フッ…フハハ…!」
カインはローザを見据え、いかにも楽しそうに言った。
カイン「よく見ているがいいローザ…セシルを殺してやる…おまえの目の前でな!」
ローザ「カイン…!!」
***
一方、シドのエンタープライズもカインを追いバロンに向かっていた。
シドにセオドア、謎の男とギルバートが乗っている。
セオドア「そんな…いつも聞いていたカインさんが…」
シド「……」
ギルバート「心配するなセオドア。彼はローザには手を出さないはずだ…。しかしセシルを…」
セオドア「父上を!?」
ギルバートの言葉に、謎の男も反応する。
謎の男「急いでくれ!」
シド「どうなっとるんじゃいったい…!?」
速度を上げるエンタープライズ。
***
その頃、カインを乗せた飛空艇はバロンに到着していた。
カイン「来いローザ…見せてやる…!」
ローザににじり寄るカイン。
カイン「オレがヤツを…八つ裂きにするところをな!」
ローザ「カイン…!」
カインは嫌がるローザを引きずるように歩かせながらバロン城へと入っていった。
***
シド「着陸するぞ…!」
時間を空けずにセオドアたちもバロンに到着した。
飛空艇が地上に着くやいなや、謎の男が飛ぶように駆け出していく。
セオドア「ぼくも行きます!」
シド、ギルバートもその後を追う。
バロン城の城門。
兵士「何人たりとも…」
謎の男「どけえ…ッ!」
門番の兵士を蹴散らし、城内へと駆け込む。
奥からカインの叫ぶような声が聞こえてきた。
カイン「ついにオレは解き放たれるのだ!セシル…おまえからなあ…ッ!!」
セオドアも力いっぱい走り、叫ぶ。
セオドア「母さん!」
王の間の手前でなんとか追いつくことができた。
ローザ「セオドア!」
カイン「き、貴様…!!」
セオドアと共にやってきた謎の男を見て、カインが顔色を変える。
謎の男「…見つけたぞ」
ローザもまた同様だった。
ローザ「カイン…!?」
セオドア「え!?」
カインと謎の男を見比べ、後ずさりするローザ。
セオドアもローザの側で二人の男を見る。
ローザ「じゃあ…あなたは…」
カイン「本当のカインだ。オレこそがな」
そう言うとカインは謎の男を睨みつけた。
カイン「死にぞこないが…まだおめおめと生き恥をさらしていたか…!」
謎の男「ああ」
カイン「今度こそ決着をつけてやる…!オレが本当に…オレであるためになあ…ッ!!」
カインが謎の男に襲い掛かる。
謎の男は攻撃を受け止め、間合いをとった。
セオドア「!!」
それを見て剣に手をかけるセオドアを謎の男が制する。
謎の男「手を出すなセオドア!」
シドとギルバートも駆け込んできたが、後方に下がった。
カイン「それでいい。これは…オレ自身の戦いだからな!!」
カインと謎の男の戦いが始まった。
―戦闘になります。適当にダメージを与えます。ほっとくと死にます。
戦いはジャンプを駆使するカインの優勢だ。
カイン「どうしたあ!?貴様もそれを望んでいるのだろう!?
…セシルの死を!そして…ローザをなあッ!!」
カインの言葉に我慢しきれなくなったセオドアが二人の間に入ろうとする。
セオドア「やめろ…!!」
ローザも謎の男を支えようとした。
ローザ「カイン…!」
カイン「ローザ…!」
謎の男「下がれローザ…!」
再び戦いが始まった。
―もう一度 戦闘になります。カイン?対カイン(謎の男)です。
今度は謎の男がジャンプを使えるようになってます。
カイン?は攻撃→ジャンプの繰り返しですので、後だしジャンプで楽勝です。
…後だしって言い方って卑怯臭いですが。
互いにジャンプを繰り返し戦う。
この空中戦を制したのは謎の男だった。
カイン?「き…貴様…!」
カイン(謎の男)「私は…おまえを受け入れる…!」
―戦闘修了後、回想シーンになります。試練の山でのカイン対カインのその後です。
試練の山のあの部屋で倒れているカインと、それを見下ろす鏡から出てきたカインの分身。
カイン「き…貴様は…」
カイン?「オレはおまえだ…!オレこそがおまえの本心なのだ…!」
そう言って分身は部屋を出て行った。
カイン「ま…待…て…」
―回想修了。バロン城に戻ります。
カイン?「な…なぜ…だ…?」
カイン「私は過去にしばられていた。過ぎ去った日々を葬らねばならんとな…。
だが…そうではなかった。過去のすべても私自身だからだ。喜びも悲しみも…憎しみさえも…」
カイン?「やめ…ろ…!」
カイン「私はおまえを…否定しない」
カイン?「うわああああああー…ッ!!」
分身が突っ伏すように倒れる。
カイン?「オレは…オレ…は…」
カイン「安心しろ。おまえは死なん…」
カイン?「な…に…?」
カイン「おまえも…俺自身だからだ」
カイン?「……!!」
言葉を失う分身。
力尽きそうな彼に、ローザが優しく寄り添うように膝をついた。
ローザ「……」
カイン?「ロー…ザ…」
分身は消滅した。
その後には3つのクリスタルが残されていた。
水・風・火のクリスタルを手に入れた!
部屋の内部に急に霞がかかる。
『それで…いい…』
カイン「この声は…!」
『たの…む…わが…むすこたち…を…』
霞が晴れた時、カインは光り輝く鎧に包まれていた。
カイン「これは…」
竜騎士カインが自分を取り戻した!
セオドア「その姿は…」
ギルバート「まるで…パラディン…」
ローザ「カイン…!」
見つめあうローザとカイン。
シド「待っておったぞ…」
しみじみと呟くと、シドはカインの側まで来てその手をとった。
シド「みな…おまえの帰りをな…!」
カイン「ああ…!」
―ローザが仲間になり、カインが聖竜騎士になります。
ジャンプに加えて白魔法が使えるようになり、ステータスも大幅アップ。
そして素顔を大公開。
セシルが扉のむこうの王の間で待っている。
皆は揃って扉を開けた。
セシル「よく帰ってきてくれた」
王座にはセシル、その傍らには謎の少女がいる。
セシル「セオドア、ローザ、シド…そしてカイン…!」
ローザ「…セシル!」
セオドア「父さん!」
カインは皆の一歩前へと進み出た…。
カイン編、以上で終わりです。
===
語呂が悪いよなぁ、『聖竜騎士』って…
ローザ「カイン…あなたは…」
カイン「フッ…フハハ…!」
カインはローザを見据え、いかにも楽しそうに言った。
カイン「よく見ているがいいローザ…セシルを殺してやる…おまえの目の前でな!」
ローザ「カイン…!!」
***
一方、シドのエンタープライズもカインを追いバロンに向かっていた。
シドにセオドア、謎の男とギルバートが乗っている。
セオドア「そんな…いつも聞いていたカインさんが…」
シド「……」
ギルバート「心配するなセオドア。彼はローザには手を出さないはずだ…。しかしセシルを…」
セオドア「父上を!?」
ギルバートの言葉に、謎の男も反応する。
謎の男「急いでくれ!」
シド「どうなっとるんじゃいったい…!?」
速度を上げるエンタープライズ。
***
その頃、カインを乗せた飛空艇はバロンに到着していた。
カイン「来いローザ…見せてやる…!」
ローザににじり寄るカイン。
カイン「オレがヤツを…八つ裂きにするところをな!」
ローザ「カイン…!」
カインは嫌がるローザを引きずるように歩かせながらバロン城へと入っていった。
***
シド「着陸するぞ…!」
時間を空けずにセオドアたちもバロンに到着した。
飛空艇が地上に着くやいなや、謎の男が飛ぶように駆け出していく。
セオドア「ぼくも行きます!」
シド、ギルバートもその後を追う。
バロン城の城門。
兵士「何人たりとも…」
謎の男「どけえ…ッ!」
門番の兵士を蹴散らし、城内へと駆け込む。
奥からカインの叫ぶような声が聞こえてきた。
カイン「ついにオレは解き放たれるのだ!セシル…おまえからなあ…ッ!!」
セオドアも力いっぱい走り、叫ぶ。
セオドア「母さん!」
王の間の手前でなんとか追いつくことができた。
ローザ「セオドア!」
カイン「き、貴様…!!」
セオドアと共にやってきた謎の男を見て、カインが顔色を変える。
謎の男「…見つけたぞ」
ローザもまた同様だった。
ローザ「カイン…!?」
セオドア「え!?」
カインと謎の男を見比べ、後ずさりするローザ。
セオドアもローザの側で二人の男を見る。
ローザ「じゃあ…あなたは…」
カイン「本当のカインだ。オレこそがな」
そう言うとカインは謎の男を睨みつけた。
カイン「死にぞこないが…まだおめおめと生き恥をさらしていたか…!」
謎の男「ああ」
カイン「今度こそ決着をつけてやる…!オレが本当に…オレであるためになあ…ッ!!」
カインが謎の男に襲い掛かる。
謎の男は攻撃を受け止め、間合いをとった。
セオドア「!!」
それを見て剣に手をかけるセオドアを謎の男が制する。
謎の男「手を出すなセオドア!」
シドとギルバートも駆け込んできたが、後方に下がった。
カイン「それでいい。これは…オレ自身の戦いだからな!!」
カインと謎の男の戦いが始まった。
―戦闘になります。適当にダメージを与えます。ほっとくと死にます。
戦いはジャンプを駆使するカインの優勢だ。
カイン「どうしたあ!?貴様もそれを望んでいるのだろう!?
…セシルの死を!そして…ローザをなあッ!!」
カインの言葉に我慢しきれなくなったセオドアが二人の間に入ろうとする。
セオドア「やめろ…!!」
ローザも謎の男を支えようとした。
ローザ「カイン…!」
カイン「ローザ…!」
謎の男「下がれローザ…!」
再び戦いが始まった。
―もう一度 戦闘になります。カイン?対カイン(謎の男)です。
今度は謎の男がジャンプを使えるようになってます。
カイン?は攻撃→ジャンプの繰り返しですので、後だしジャンプで楽勝です。
…後だしって言い方って卑怯臭いですが。
互いにジャンプを繰り返し戦う。
この空中戦を制したのは謎の男だった。
カイン?「き…貴様…!」
カイン(謎の男)「私は…おまえを受け入れる…!」
―戦闘修了後、回想シーンになります。試練の山でのカイン対カインのその後です。
試練の山のあの部屋で倒れているカインと、それを見下ろす鏡から出てきたカインの分身。
カイン「き…貴様は…」
カイン?「オレはおまえだ…!オレこそがおまえの本心なのだ…!」
そう言って分身は部屋を出て行った。
カイン「ま…待…て…」
―回想修了。バロン城に戻ります。
カイン?「な…なぜ…だ…?」
カイン「私は過去にしばられていた。過ぎ去った日々を葬らねばならんとな…。
だが…そうではなかった。過去のすべても私自身だからだ。喜びも悲しみも…憎しみさえも…」
カイン?「やめ…ろ…!」
カイン「私はおまえを…否定しない」
カイン?「うわああああああー…ッ!!」
分身が突っ伏すように倒れる。
カイン?「オレは…オレ…は…」
カイン「安心しろ。おまえは死なん…」
カイン?「な…に…?」
カイン「おまえも…俺自身だからだ」
カイン?「……!!」
言葉を失う分身。
力尽きそうな彼に、ローザが優しく寄り添うように膝をついた。
ローザ「……」
カイン?「ロー…ザ…」
分身は消滅した。
その後には3つのクリスタルが残されていた。
水・風・火のクリスタルを手に入れた!
部屋の内部に急に霞がかかる。
『それで…いい…』
カイン「この声は…!」
『たの…む…わが…むすこたち…を…』
霞が晴れた時、カインは光り輝く鎧に包まれていた。
カイン「これは…」
竜騎士カインが自分を取り戻した!
セオドア「その姿は…」
ギルバート「まるで…パラディン…」
ローザ「カイン…!」
見つめあうローザとカイン。
シド「待っておったぞ…」
しみじみと呟くと、シドはカインの側まで来てその手をとった。
シド「みな…おまえの帰りをな…!」
カイン「ああ…!」
―ローザが仲間になり、カインが聖竜騎士になります。
ジャンプに加えて白魔法が使えるようになり、ステータスも大幅アップ。
そして素顔を大公開。
セシルが扉のむこうの王の間で待っている。
皆は揃って扉を開けた。
セシル「よく帰ってきてくれた」
王座にはセシル、その傍らには謎の少女がいる。
セシル「セオドア、ローザ、シド…そしてカイン…!」
ローザ「…セシル!」
セオドア「父さん!」
カインは皆の一歩前へと進み出た…。
カイン編、以上で終わりです。
===
語呂が悪いよなぁ、『聖竜騎士』って…