goo blog サービス終了のお知らせ 

こたつむりあーる

ゲームのプレイ記・感想・SS
エコを心がけ、常に省エネモードでプレイ中。

心に残ったシーンでFF4 THE AFTER 月の帰還プレイ記(終章・後編)エンディング1

2009年07月11日 | FF4TA
■エンディング、です。

―青空の戻った大地。天文台観測室で、コリオが望遠鏡を覗いている。

コリオ「おお…!」
弟子「どうしました!?」
コリオ「月が…!」

真月が大地から離れて行く。

同じ景色を、魔導船から皆も見ていた。

パロム「消え去ってくぜあの月…」
ポロム「最後の心で月を遠ざけてくれたのかも。あの…クリエイターが…」
エッジ「クリスタルが…あんなことのために作られたもんだったとはな…」
カイン「しかし俺たちのクリスタルは…」
セオドア「それはどう使うかじゃないでしょうか?ぼくたちが…」

美しい大地はもうすぐだ。


●トロイア城、クリスタルルーム。取り戻したクリスタルの前に神官たちが集まっている。

神官「無事、戻りましたねクリスタルが」
神官「これで安心して民たちも復興に尽力できるでしょう」
神官「レオノーラ。これであなたも晴れて神官の一人です」
レオノーラ「あ…ありがとうございます!
で、ですが…ひとつお願いがあります」
イザヨイ(ふふっ…)

神官が一斉にレオノーラを見る。
神官見習いに扮したイザヨイは、ほんの少し口元をゆるめた。

神官「え?」

●ミシディア、クリスタルルーム。パロムがクリスタルを見つめている。

パロム「……」
ポロム「ここにいたの?」
パロム「ああ」

振り返らずに返事をするパロム。

ポロム「長老がお呼びよ」
パロム「め、目を覚ましたのか!?」
ポロム「ええ!」

ベッドに横たわる長老の元に、二人が慌しくやってきた。

長老「戻ったか、パロム…」
パロム「ったく、歳を考えろよ」
ポロム「パロム!」
長老「よいのじゃ、ポロム そのとおりじゃ…」
長老「時にパロム。賢者の修行は、どうする…?」
パロム「今は後回しだ」
ポロム「え?」
パロム「オレがいないとどうしようもねえだろ?このミシディアは」
長老「待っておったぞその言葉…!」
ポロム「長老…」

二人の顔を見つめ、長老が言った。

長老「これからは、おまえたち二人にこのミシディアを任せる」
パロム「ええ!?」
ポロム「そんな!まだ私たちは…」
長老「おまえたち二人なら大丈夫じゃ。
黒と白、光と闇…男と女。二人だからこそ道を間違わぬはずじゃ…」
パロム「遺言じゃ、しゃあねえな」
ポロム「な、なんてこと…!」
長老「バ、バカものが!まだまだ修行が必要じゃ」
パロム「だから頼むぜ、長老!」
ポロム「パロム…!」

と、黒魔道士が部屋に入ってくる。

「トロイアからのお客人です」

パロム「え?」


ミシディアの広場。
待っていた客人とは、レオノーラだった。
駆けて来るポロム。

ポロム「レオノーラ!」

遅れてパロムもやってくる。

パロム「おまえに教えることならもうないぜ」
レオノーラ「そ、それはわかっています」
パロム「なら、なにしに来た?神官は、どうしたんだよ!?」
レオノーラ「あ、あきらめました」
パロム「な、なに~!?」
ポロム「どうしてレオノーラ?」
レオノーラ「し、神官の見習いはたくさんいます。私より、神官にふさわしい人が」
パロム「で、どうすんだよおまえは?」
レオノーラ「わ、私、今度は賢者を目指してみようかと…」
パロム「マ、マジでかよ…」
レオノーラ「お、おかしいですか…!?」

ポロムがレオノーラの側に行く。

ポロム「いいえ!私も協力するわ」
レオノーラ「ほ、本当ですか!?」
ポロム「ええ!」

カエルが跳ねて、広場に近づいてきた。

ツキノワ(ポロムさん…良かった…!)

カエルはツキノワだった。

パロム「しゃあねえな。オレも面倒みるか」
レオノーラ「は、はい!よろしくお願いします!」

●地底、ドワーフの城。クリスタルルームでジオット王とルカがクリスタルを見つめている。

ジオット王「なるほどな。クリスタルには、そんな役割が…」
ルカ「ええ」

娘に寄り添うジオット王。

ジオット王「だがワシは難しいことはわからん」
ルカ「ええ!?もう一度説明しましょうか?」
ジオット王「この世の中ややこしく考える必要などないじゃろう。
もっと単純で良いではないか。クリスタルは、今までどおりワシらの守るべきもので」
ルカ「…そうかもしれませんね」

そこに子どもが走ってくる。

「ルカ!」

ルカ「ミド!」

シドの孫、ミドだ。後ろからシドもやってきた。

シド「ここにおったか。孫がどうしてもルカに会いたいと言うのでな」
ルカ「ちょうど良かった!ファルコンまで来て」

ルカがシドの手を引く。

シド「な、なんじゃ急に!?」
ルカ「早く!」

ファルコン号にやってきたルカ達。
お人形たちが何やら作業をしている。

シド「なるほど!その手があったか」
ルカ「魔導船のエンジンにヒントを得たんです」

顔をしかめながらルカは話し続ける。

ルカ「でも、この部分が…」
ミド「こうすれば?」
ルカ「すごい!」
シド「さすがワシの孫じゃ!」

驚きながらも喜ぶルカとお人形たち。

ジオット王「シド殿 必要なものがあればなんでも言ってくれ」
ルカ「そうね。もうちょっと人手が欲しいわ」

ジオット王についていたドワーフが口を挟む。

「王様、ヒマしてるラリ!」
ジオット王「えーい!あいわかった!ワシも手伝うわい」
ルカ「父上は、わからないからいいわ!あなたたちお願い!」
ザンゲツ「ナリホー!」
「おまえ、何度言えばわかる!ラリホーラリ!」

ザンゲツに手本を示すべく、ジャンプするドワーフたち。

「ラリホー!」

===
も、もう少し…