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benlyの気分♪

中国・内モンゴルの旅~馬と共に~

2008年08月24日 08時23分45秒 | トラベル

草原はとても過酷なところだ…
朝、ゲルの中で目が覚めた瞬間そう思った。雨が降ること自体珍しい草原で朝から霧雨が降っている。日が出ないだけで気温が上がらず、夏なのに吐く息が白い。本当に寒い…
そんな状況の中、キャラバン隊メインの交通手段である馬に乗って移動。
生まれて初めて馬という生き物に乗る。

草原に来る途中のバスで説明を受けただけで馬に乗った。6歳から馬に乗っている遊牧民の人達が側にいるといっても不安は消えない。
始めは、ゆっくりと歩く事からはじめるが既に今日の目的地に進む。練習というか、目的地に向かいながら練習をしていた。


馬には速さにあわせて歩き方に4つの名前がある。
常歩(ナミアシ)→速歩(ハヤアシ)→駆歩(カケアシ)→襲歩(シュウホ)
この中で、始めのうちは速歩が曲者…馬にとってはとても楽な走り方らしいのだが、乗ってる人間にとってはたまったものじゃない…激しく上下に揺れて鞍にケツを激しく打つ。衝撃は背骨を伝い首辺りまでやってくる。
しっかり下半身で踏ん張ってケツを浮かすか、馬の上下運動にあわせて自分も動かすことができないと拷問以外なんでもない。

凍えるような寒さと雨が、みんなの体力を容赦なく奪う。半袖で日差しを遮るために長袖があれば十分なんて聞いてたから、こんな寒いなんて聞いてないぞ!!

それでも、休憩に食べた内蒙古のクッキーはおいしかったし力が入った。
今日の目的地にまで到着した頃には、もう誰もしゃべる力も残っていくらい憔悴…
ゲル2泊目。
この日、遊牧民の人たちの羊の解体を見た。自分達が毎日食べている肉は、こうして誰かが生き物の命を奪ってナイフで刻んでいるおかげであるんだ…と思いつつ、皮を剥いでいる様子を見ていると血の気が引いて貧血起した。

そして、この羊は夕飯にいただきました。



雨で濡れた服をゲルの中で干す。なんかキャンプ生活満喫してるわ俺たち。



二日目、今日は厚手のコートが支給された。こうしてみるとどこかの軍隊の演習!?メッチャミリタリーなんだけど…そういえば俺も迷彩のレインコート着てるし…

今日は、雨も降らなかったので昨日よりはずっとまし。だいぶ馬にも慣れて時折、駆足で走ることもあった。
休憩では、馬頭琴を聴かせてもらったり、弾かせてもらったり。
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中国製のバイクに乗せてもらったりした。125ccでロータリーミッションだ!!ベンリィと同じじゃんか!!
でも…リアブレーキスカスカ…メッチャ年季入ってるし~

そして、草原で食べたスイカ最高~「スイカ~売り~」
天気も回復して青空が見えてきた。晴れるととたんに気温も上昇、気分も上昇♪

遊牧民とモンゴル相撲もやった。よっしゃやったるぜ~!!って簡単に投げ飛ばされたけど…まじで、遊牧民のやつら強え…
一度、ふざけが過ぎてマジで喧嘩になったけど本当に強い…どんだけ力任せに倒そうとしてもビクともしない。
やっぱり、草原の厳しい自然の中馬に乗っているだけあって物凄くたくましいっと悔しさと共に感心をしてしまった。これが、遊牧民の強さってここがルーツなんではないのか?
便利さに囲まれた生活では得られない強さってものがある気がした。



草原に沈む夕日。今日は夜まで酒盛り♪メッチャ強い酒ぐいぐい飲まされた…



後半の日程は、快晴に恵まれた。競馬を見たりかなりの距離を移動した。

馬次郎…ずっと一緒に走ってくれた友達。とても、走るのが速い!!

チンギスハン時代の長城跡でジャンプ!!

無事、120km馬で走破する事ができた。本当に自分でも驚いた…この達成感というか、ずっと走ってくれた馬次郎と一緒にいたことがとても励みになった。まだ、自由に馬を扱うことは出来ないけど乗りこなす事は出来るような気がした。
ヒザもケツもボロボロ…でも、みんなも埃にまみれたいい笑顔だ
5日ぶりにシャワーを浴びて、文明生活に戻っていく。草原で感じた自然の厳しさと美しさ、この二つがあるからこそ自然て魅力的なんだろうな。


今回俺の本当の目的は、ボランティアだったけど、どうもそれは企画違いだった…
そもそも、遊牧民に生活用品を配る手伝いをするなんてあったけど、遊牧民は自給自足の生活が成り立っているそうだ。じゃあ宣伝広告詐欺じゃんか!?企画者の話では、最近遊牧民の定住化が進み馬に乗らない遊牧民が増えてきた。騎馬文化を廃れさせないため俺たちが馬に乗って移動する事は、彼らの誇りを取り戻す事ができると説明していたが、果してそうなのだろうか?
そもそも、ボランティアってなんだ?少なくとも今回の旅はボランティアなんて名前だけだったと思う。けれど、遊牧民と喧嘩したときに少し判った気がする。現地の学生との形式的表面的な国際交流なんかより、相手を憎み、感情をぶつけた事のほうがよっぽど深い交流なんじゃないか?相手に気を使って交流するよりもずっと理解できた気がした。
もちろん、前者の交流が悪いとは言わない。ただ、自分の中で人と人が触れ合うには感情の交換が必要ではないかと感じた。


また、是非草原に行きたい!!馬に乗って草原を走りたい!!
その機会が再び巡ってくるまで、俺は日本でやるべきことをやっておこうか…


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2 コメント

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お疲れ様です。 (レゾンデートル)
2008-08-24 12:39:58
中国・モンゴルに行ってたんですね、いいなぁー 中国は、昔の仕事の関係で一度だけ行ったのですが、あの格差を目の当たりにした衝撃は自分も忘れてないです。今でもはっきりと覚えている、富裕層と底辺で働く少年少女の姿。。。

モンゴルは憧れですね~ 大草原を馬に乗って駆けてみたい! 向こうからこっちに留学して、近所に住んでた女性(美人)は、今でも日本で頑張っています。大企業のOLさんとしてw
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Unknown (タロ)
2008-08-24 22:43:29
>レゾンデートルさん
あの格差を目の前で見たとき、身体が震えました。
こんな世界ってあるのかと…
>近所に住んでた女性(美人)
う~ん気になります~確かに中国は美人が多い!!
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