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恐山(おそれざん)後編 ~太宰治に会いに行こう! 青森5日間・3日目その⑤~

2017-12-10 19:33:37 | 新日本紀行 東北編 青森

恐山といえばイタコを連想する人も多いと思います。私も家族に「恐山に行く」と言うと、「イタコと対決やな?!」と即、返されたぐらい。

実際のところは、恐山菩提寺は口寄せをする場所を貸しているだけで、イタコとは無関係だそうです。昔から東北地方にいたイタコが、恐山のイベントに出るようになったのは、戦後からだそうです。しかし、イタコも高齢化が進み、また「欲が無く、神仏に対する信仰心が持てる人」という条件を満たすイタコの後継者がなかなか育たないそうで、今は数名しかいらっしゃらないようです。

そう言えば、イタコによる太宰さんの降霊、って聞いたことないな。誰か、した人がいそうな気がするけど。でも、太宰さんは2017年の今日においても、ここ青森にこれだけ太宰さんを慕って訪れる人が毎日いて、この上ない御供養になっていると思うし、いろんな人に思われて大忙しだと思うので、呼んだところで来ていただけるんでしょうか。

毎日が大供養会みたいな太宰さんのような人もいますが、恐山には無縁仏をお祀りしている場所もあります。地蔵菩薩様には、こういった方たちをしっかりと救済していただきたいものです。

境内のお土産物売り場で、木製の御札と、交通安全のお守りを買いました。スタッフさんから「恐山って、来る前に恐い所だと思わなかった?」と訊かれて、「いや、すがすがしい場所だと思っていました」と答えました。

買った風車は、総門から入った所にある、山門の前の小石の山の、お地蔵さんの台座に一か所だけ差し穴が空いている所があったので、そこに刺しておきました。

参拝者はこの風車を見て「ついに恐山に来たな~」と感慨に耽るので。小さな可愛らしい魂が、この風車で遊んでくれたら嬉しいですが。刺していたら、地元の大学生に呼び止められて、卒論の材料にする、とのことでどこから来たか、何回目か、目的は何か等聞かれました。社会学関連かな。青森の大学生だったら、恐山はよい研究の対象になるでしょうね。

個人的には、「恐山」というネーミングも、1000年以上続く日本三大霊山になりえた、大きな理由だと思います。

人間の怖いもの見たさをくすぐって、(一生に一度は行きたい)と思わせる力があります。この名付けは、天才でないとホントできないです。また、恐山以外のネーミングがありえない、と思うぐらい、ピッタリここの雰囲気を伝えています。比叡山とも高野山とも、また全然違う独特としか言いようがない霊山ですので、青森市から車で行くと4時間ぐらいかかりますが、仏教徒でなくてもぜひ行かれると、いろいろともの思う所があって、感銘を受けると思います。

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