
何といっても広~い明治村。かつ、犬山市郊外の丘陵地帯にあるので、坂道や階段だらけです。しかも思っていたより、まだ広かったです。本物の「村」みたい。
かつ、最高気温32℃の快晴。という訳で、入り口で事前にHPで予習してあった通り、村内巡回バス乗り放題チケット500円と、京都市電&SL乗り放題チケット1,000円を購入しました。なお、入村券は別途2,500円かかります。他に駐車料1,000円も必要です。
この乗り放題チケットは、一日で効率よく回るのにはマストです。かつ、レトロな外見で可愛いらしい村営バスや、国内最古の路面電車である京都市電や、国内最古の蒸気機関車であるSLに乗って揺られたり、そよ風に吹かれたりするのもイイもんですよ。
当日はこの三つの乗り物を駆使することで、様々な明治時代の遺構を拝見しながら明治村を一周することができました。これだけでも明治村に来てやるべきことをやった達成感があって、ワタシ的にはご機嫌♬でした。

村営バスは約100万㎡という広大な敷地面積の明治村を、正門のある1丁目から北口(直営駐車場がある方)のある旧帝国ホテル前の5丁目バス亭まで、

9つの停留所を巡りながら、約20分でゆっくりと運行します。ちなみに、大人の足で村内の端から端(1丁目正門から5丁目北口)まで徒歩ならば、約25分かかるそうです。
走行中の車内では、見どころを案内するテープの音声ガイドと共に、運転手さんが口頭でガイドもしてくれます。10席ぐらいあるバスで、私も何回か乗りましたが、お客さんの人数にかかわらず、ドライバーさんも丁寧にガイドしてくれるので、明治村で見るべき所も見逃さないし、ワンコインで乗り放題だからお勧めです。
国内最古の路面電車である京都市電にも乗ってみました。明治45年に開通した、京都の北野線を走行していた車両(製造は明治43~44年)です。ちなみに、太宰治は1909年(明治42年)生まれです。同じころ、この市電も誕生したんですね。

京都市電も、乗務員さんのよろず村内案内と共に、犬山市の景勝地である入鹿池 (いるかいけ )などの景色を眺めながら、当時と同じくらいの速度でゆっくりと走行します。歩行者の道路と線路が交差している村内の京都七条駅周辺では、大きくカンカンと警鐘を響かせながら走ります。
明治村もリトルワールドみたいに、たくさん修学旅行や遠足の小中学生が来られているので、市電に乗っているお客さんに向かって、みんな笑顔で手を振ったり、発車時刻まで待ち合わせで停まっている電車の車掌さんに「前を通ってもいいですか?」と許可をとったりと、とても素直でお利口さんな態度に、思わず微笑みが漏れます。お子さんでいっぱいの場所にいると、自分までピュアな気持を取り戻しますね。
明治村の「国内最古の蒸気機関車・客車」がウリの、SL乗車体験。

客車も含めて、全て100年以上もの時を経た明治時代製造の車両で、実際に走行も乗車もできるのは、国内でも海外でも珍しいとのことです。今から100年前の1924年(大正13年)って、その前の年が関東大震災なので、それぐらい前の話です。しかし、今なお現役で走行していて、かつ保存状態も良く、綺麗な外観および客室内でした。昔風に、最近作ったみたいに見えるぐらいです。

乗車時間は約5分。三両編成の真ん中の「ハフ11」が、実は国内最古の貴重な客車で、しかも比較的座席も空きやすくて窓も大きいという穴場の客車です。

私が初回に乗車した時のお客さんは、外国人の方と、モダンな着物を着て、一眼レフのカメラで撮影してもらっている女性と乗り合わせました。他の場所でコスプレしている人も見かけましたが、明治村の雰囲気のある街並みや乗り物の中で撮ると、いい記念になりますよね。

それと、今回SLに乗って本当に良かった! と思ったのが、バス停の「無声堂」を降りて、「SL名古屋駅」4丁目の乗り場の改札口手前に、文ストの太宰治と中原中也の記念撮影用のパネルが立っていたんですよ💞

『明治村×文豪ストレイドッグス』イベントで、参加料1,800円で「謎解きゲーム」をしていて、

これが結構初心者には難しくって時間がかかる、と事前ネット調査で知っていたので、残念ながらトライはしませんでしたが、太宰さんと中也のパネルがココにあったとは。
パネルの場所は行き当たりばったりのサプライズで、明治村のどこにあるのかが事前に分からないんですよ。「SL名古屋駅」の改札口手前ですよ~文ストおよび太宰&中也ファンの皆さん📢!

向かって右側の、黒いリボンを首に巻いて釣り包帯をしているのが太宰さん、シルクハット🎩をかぶってステッキを肩に掛けているのが中也です。改札口手前にパネルがあるので、記念撮影は、SLを利用しなくてもOKです。そしてこのSL利用のみ、「SL東京駅」5丁目直通の交通機関となり、言い換えると北口の駐車場手前まで楽々運んでくれます。

という風にいろんな長所があるので、SL乗車体験もお勧めです。乗っていると、汽笛を鳴らしながら走るSLのお客さんに向かって、やっぱり子供さんや、子ども連れのご家族が皆で手を振ってくれます。手を振り返していると、気持ちが晴れやかに開放されますよ。

ちなみに、明治村のアチコチに、『明治村×文豪ストレイドッグス』の各キャラクターの旗が立っていました。太宰さんフラッグがこちらです。

帰宅後に職場のメアリー(仮名)に写真を見せると、「カワイイ!」と思わず歓声を上げていましたが、素敵に描けるもんですね。

この作品が生まれたきっかけは、原作者の朝霧カフカさんが「文豪がイケメン化して能力バトルしたら、絵になるんじゃないかと、編集と盛り上がったので」とおっしゃっているみたいですが、確かにイマ風にチャーミングな太宰さんですね。