
6. 「おみやげ物は、ウォーホル・キョウト展の出口と、京都市京セラ美術館出入り口にあるミュージアム・ショップの二か所で買えます」
はじめ、もっぱらウォーホル展の出口のみに集中してグッズを販売しているのかな、と勝手に思い込んでいたんです。
ところで今回の展覧会の絵画作品の一押しは何?と訊かれたら、ワタシ的には門外不出なのに京都にやって来た『三つのマリリン』かな、と思います。

20代で初めて画廊で買った絵が、ウォーホルのマリリンのシルクスクリーンの作品でした。ウォーホルとマリリン・モンローのコラボで、大好きなアーティストと女優の組み合わせなので、ウォーホルのマリリンのシリーズは、超お気に入り絵画です。

迷彩柄の作品や、出口にある『最後の晩餐』は、壁面を埋め尽くすような超大作です。それに比べると『三つのマリリン』は、一応簡単な柵はしてありましたが、私がルパン三世だったらヒョイとコートに忍ばせてお宝頂戴できそうな大きさです。
でも、芸術の感動って、絵画の大きさではないんですね。もちろん『最後の晩餐』なども傑作には変わりはないですが、どれか一つ家に持って帰らせていただくなら『三つのマリリン』です。

さて、出口を出たすぐのグッズ販売所で額縁に入れた絵画は、『フラワーズ』や『キャンベル・スープ1:トマト』などで、マリリンは無かったです。結局、『三つのマリリン』がモチーフのA4ファイルやチケットホルダー、ポストカードと、今回は図録付きの前売り券で購入していたので、レジで引き換えました。

ANDY WARHOL KYOTO図録は、プラスティック製のブックカバーが付いて、裏表紙がウォーホルのかつらです。襟足が黒髪になっていて、芸が細かいですね。
前回のブログで、約4半世紀前のウォーホル展で一番印象深かったのが『銀の雲』だという話をしました。約25年経った今、実はワタシ的には『銀の雲』と、ウォーホルの「カツラの展示(白髪ベースで、4パターンぐらいあった)」のみ、もっぱら記憶に残っているんです。
若い人が、誰も白髪のカツラをかぶろうと思わないです。世の中こぞってアンチエイジングで、若見せに必死です。しかし、ウォーホル曰く、白髪のカツラで老けて見せるのは「年取ってるのに、よくやってる」って言われて良い、とのこと。外見ですら徹底的、根本的に世間の常識やコダワリから自由なので、こういう人でないと新しい文化って創造できないんでしょうね。
この図録ですが、迷ったら買った方がいいです。絵や写真が豊富で、解説が読みやすい。全体をザックリ眺めてから、少しずつ読み進めていますが、1冊でウォーホルの全貌と京都に来た時の様子がコンパクトによくまとまっていて、良書です。

ウォーホルはカウボーイブーツにリーバイスのジーンズをはいて、ボーダーシャツに黒いサングラス、そして白髪のかつらという独特の風貌でした。
シマウマやパンダなど他の動物も、一目見ただけで何の動物か分かります。ウォーホルも、遠くからでも「あっ あの人だ」みたいなユニークな見た目を創出する、セルフ・プロデュース能力にも長けていました。

本展でも会場で、アンディ・マネキンが来場者を歓待してくれます。
後ろ姿はわざとボーダーシャツを腰の所でチラッとめくっていて、それがお洒落だなと思いました。

お土産も、ウォーホルのフィギュアのついたキーホルダーを、可愛らしくて思わず購入しました。手作りみたいで、1個1個体つきや顔つきが微妙に違うので、見比べてお気に入りアンディを家に連れて帰りました。キースへリングの描いた、ミッキーマウスと合体したウォーホルの絵があるレスポのショルダーバッグのチャームにしようかな、と思っています。
さて美術館の出口まで来た時に、ふと左側のカフェが目に入ったんです。続いて何となく右側を見たら、ミュージアム・ショップがあって、常時販売されているグッズが大半かな、と思ったんですけど、念のため足を運んだら、ウォーホルの書籍コーナーがまず目に入ったんです。

他にも、キース・へリングのウォーホルを描いたエコバッグや、ウォーホルがモチーフのポーチやペンケースや人形など、アメリカ直輸入の商品が置いてありました。ピッツバーグのウォーホル美術館の、ミュージアム・ショップで販売しているような物が来てるのかな?とも思いました。

ポーチはバナナと一緒のウォーホルのイラストがキュートで、思わず1個購入。

そしてレジに向かうと、マリリンの額入り絵がここに並べてありました!

値段も額込みでお求め安い金額だったので、販売していた色の中から、一番爽やかでいいな、と思った、白い額にスカイブルーの地色に金髪が良く映えるマリリンを、一緒に連れて帰ることにしました。

早春の2月の空に、雪を割って咲く水仙の花みたいに、マリリンが見えたんです。雪の中の水仙って、格別の清々しさがあります。
ギリ持ち運びできるかな、という重さだったので大きな袋に入れてもらって、そのまま徳島まで持って帰りました。
という訳で、メインエントランス出入り口の美術館ミュージアム・ショップでも、ウォーホルの書籍、画集、絵画やグッズを多数販売中です! なかなか、現物を見て買う機会ってないですよ。立ち寄ってウィンドーショッピングだけでも、ポップな色彩に心弾むと思います。