米シャープは5日(米国時間)、International CES開幕前のプレスカンファレンスを開催。70型や60型などの大型モデルを中心とした「AQUOSクアトロン」のラインナップ拡充などを発表した。
【拡大画像や他の画像】
70型の3D AQUOSクアトロン「LC-70LE732U」を米国で5月に発売。70型はAQUOSシリーズで最大となる。独自の4原色技術「クアトロン」を採用し、120Hz駆動(AquoMotion 240)や3D表示に対応。高い開口率を生かした明るい3D表示を特徴とし、直下型のLEDバックライトを搭載。LEDの部分駆動にも対応している。
無線LANも搭載。インターネットや家庭内の動画ストリーミング配信に対応。Vuduを経由し、FacebookやPandora、Twitter、Flickrなどのアプリにアクセスできるほか、Netflix、Vudu、 CinemaNowなどのビデオオンデマンドサービスや、ネットワーク経由のカスタマーサポート「AQUOS Advantage Liveサービス」にも対応。HDMIは4系統装備する。
加えて、IPコントロール機能を搭載。パソコンなどから有線LANや無線LANを経由して、AQUOSや接続したオーディオ機器、さらには照明などの操作も可能になるという。
また、40/46/52/60型のAQUOSクアトロン 3D「LE835シリーズ」も2月に発売。エッジライト型のLEDバックライトとクアトロン技術を搭載し、3D表示に対応。NetflixやVuduなどの動画ストリーミングサービスにも対応する。2DのみのAQUOSクアトロン「LE830シリーズ」も3月の発売を予定している。
3D対応のフルHD DLPプロジェクタ「XV-Z17000」も2月に発売。価格は5,000ドル程度の見込み。コントラスト比は4万:1、輝度は1,600:1。AQUOSクアトロン3Dとともに3D対応をアピールしていく。
新BDプレーヤーの「BD-HP25U」、「BD-HP35U」、「BD-HP75U」も発売。Blu-ray 3D再生に加え、VuduやCinemaNow、Netflixにも対応する。また、HP35U、HP75UはIPコントロールに対応する。
また、メディアタブレットGALAPAGOSや電子書籍サービスの米国展開なども発表。XMDFフォーマットを生かした、自動定期配信サービスにより、新聞や雑誌などのデジタルコンテンツを定期的に楽しめる点を訴求する。
シャープ常務執行役員 米州本部長 兼 シャープ・エレクトロニクス会長の高橋幸三氏は、テレビだけでなく、スマートフォンや車など、様々な機器に液晶ディスプレイが採用されていることから、これらのディスプレイを「CONNECTED Wordへのウィンドウ」と位置付け、さまざまなデバイス間の連携を強化することなどを強調。また、パブリックスペース向けのビデオウォールなどについてもアピールした。
大型テレビについても、60型以上のマーケットシェアリーダーとして、さらなる大型化を加速する方針を示した。
【AV Watch,臼田勤哉】
【関連記事】
【2011 International CES レポートリンク集】
【2010年12月15日】シャープ、2011年春に70型AQUOSを米国で発売へ
【2010年1月7日】【CES】米Sharp、“1兆色以上”を表現する新LED「AQUOS」