日経平均 日経平均先物3月限
前場終値 10502.06 +121.29 前場終値 10510 +130
寄り付き 10477.52 寄り付き 10510
安値/高値 10477.52─10518.82 安値/高値 10500─10530
出来高(万株) 112068 出来高(単位) 21323
[東京 6日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は反発した。懸念されていた米雇用に対し楽観的な見方が広がり、米景気回復への期待感の高まりから、買い戻しの動きが活発化した。
日経平均は上値めどとして意識されていた12月限日経平均先物・オプションのSQ (特別清算指数)値である1万0420円74銭を上抜き、2010年5月14日以来約7カ月半ぶりに1万0500円台を回復した。買い一巡後は利益確定売り などに上値を押さえられたが、輸出関連株や商社、機械などを中心に幅広い銘柄が買われ、高値圏でもみあった。
東証1部騰落数は、値上がり1161銘柄に対し値下がり317銘柄、変わらずが178銘柄だった。東証1部売買代金は7212億円。
企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)子会社などが5日発表した12月の全米雇用報告で、民間部門雇用者数は29万7000人増加した。増加数が記録の残る2000年以降で最大で、予想中間値の約3倍となり、米景気回復への期待感の高まりから日本株も買い戻しが先行した。
為替市場でドル/円が83円台と円安水準で推移したことを受け、市場からは「年始の円高を警戒していただけに、予想外の円安で売り方が慌てた。ショートカバーをきっかけに踏み上げ的な様相になっている」(準大手証券トレーダー)との声が聞かれた。
日経平均は約7カ月半ぶりに心理的節目である1万0500円台を回復した。ただ、その後は「週末7日の12月米雇用統計発表で出尽くし感が広がる可能性があり、上値を追いづらい」(大和証券キャピタルマーケッツ金融証券研究所投資戦略部次長の西村由美氏)といい、高値圏でもみ合った。「目先は日経平均1万0500円水準での値固めを想定している」(西村氏)という。
上値では利益確定売りなどに押さえられているが、旺盛な物色意欲が指数を支えた。円安などを背景に自動車やハイテクなど輸出関連株に物色が向かい、業種別指数では精密機器や電気機器、輸送用機器などが値上がり率上位に並んだ。
個別銘柄では、原油高を受けエネルギー関連の側面が注目されている三菱商事が東証1部の売買代金トップと引き続き活況を呈し3日続伸した。東芝<6502.T>や日立製作所<6501.T>などインフラ整備を展開する銘柄も引き続き注目を集め、売買代金上位にランクイン。スマートフォン関連などテーマ株への物色も続いた。
半面、ファーストリテイリング<9983.T>が続落した。5日に発表した国内ユニクロ事業における12月の既存店売上高が前年比15.5%減と低調だったことを嫌気した。
(ロイター日本語ニュース 杉山 容俊記者)
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前場終値 10502.06 +121.29 前場終値 10510 +130
寄り付き 10477.52 寄り付き 10510
安値/高値 10477.52─10518.82 安値/高値 10500─10530
出来高(万株) 112068 出来高(単位) 21323
[東京 6日 ロイター] 前場の東京株式市場で日経平均は反発した。懸念されていた米雇用に対し楽観的な見方が広がり、米景気回復への期待感の高まりから、買い戻しの動きが活発化した。
日経平均は上値めどとして意識されていた12月限日経平均先物・オプションのSQ (特別清算指数)値である1万0420円74銭を上抜き、2010年5月14日以来約7カ月半ぶりに1万0500円台を回復した。買い一巡後は利益確定売り などに上値を押さえられたが、輸出関連株や商社、機械などを中心に幅広い銘柄が買われ、高値圏でもみあった。
東証1部騰落数は、値上がり1161銘柄に対し値下がり317銘柄、変わらずが178銘柄だった。東証1部売買代金は7212億円。
企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)子会社などが5日発表した12月の全米雇用報告で、民間部門雇用者数は29万7000人増加した。増加数が記録の残る2000年以降で最大で、予想中間値の約3倍となり、米景気回復への期待感の高まりから日本株も買い戻しが先行した。
為替市場でドル/円が83円台と円安水準で推移したことを受け、市場からは「年始の円高を警戒していただけに、予想外の円安で売り方が慌てた。ショートカバーをきっかけに踏み上げ的な様相になっている」(準大手証券トレーダー)との声が聞かれた。
日経平均は約7カ月半ぶりに心理的節目である1万0500円台を回復した。ただ、その後は「週末7日の12月米雇用統計発表で出尽くし感が広がる可能性があり、上値を追いづらい」(大和証券キャピタルマーケッツ金融証券研究所投資戦略部次長の西村由美氏)といい、高値圏でもみ合った。「目先は日経平均1万0500円水準での値固めを想定している」(西村氏)という。
上値では利益確定売りなどに押さえられているが、旺盛な物色意欲が指数を支えた。円安などを背景に自動車やハイテクなど輸出関連株に物色が向かい、業種別指数では精密機器や電気機器、輸送用機器などが値上がり率上位に並んだ。
個別銘柄では、原油高を受けエネルギー関連の側面が注目されている三菱商事が東証1部の売買代金トップと引き続き活況を呈し3日続伸した。東芝<6502.T>や日立製作所<6501.T>などインフラ整備を展開する銘柄も引き続き注目を集め、売買代金上位にランクイン。スマートフォン関連などテーマ株への物色も続いた。
半面、ファーストリテイリング<9983.T>が続落した。5日に発表した国内ユニクロ事業における12月の既存店売上高が前年比15.5%減と低調だったことを嫌気した。
(ロイター日本語ニュース 杉山 容俊記者)
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