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ロートル技術屋の日記

カーエアコンの冷媒漏れ修理1 蛍光剤を使うも見つからず。 原因はコンプレッサーでした。

昨年秋、我が家の車のエアコンが効かなくなり、点検の際に確認してもらったところ冷媒が少なくなっているという話でした。
実は、昨年の夏場にも冷媒が少なくなり冷媒と冷媒補充用のホースなどを購入して自分で対処していたので、補充すれば良いだろうと、たかをくくっていたのですが...。

先月、暑くなってきたので冷媒の補充をしたところ、補充している最中に「シュー」というガス漏れしている音がしてしまいました。
配管を確認するとコンプレッサーとつながっているゴムホースを使った配管がオイルで濡れたようになり表面が黒くなっていました。


右の手前にあるホースは埃をかぶって灰色ですが、左の奥側のホースはオイルが付着して黒くなっているのがわかります。

これが原因だろうとヤフオクで互換性のある車種の中古配管一式を送料込み4,000円程で入手して交換したのですが止まりません。

石鹸水を作って漏れている部分を探しみましたが見つかりません。

ネットで蛍光剤入りのオイルを入れると漏れた部分から蛍光剤がしみだしてくるので簡単にわかるという記事を見つけました。
ドクターリークという商品名の蛍光剤入りの漏れ止め剤を使っていて、価格が4,000円弱と結構な値段です。
漏れ止め剤ということは何かしらの方法で固化し漏れを止めることになるのでしょうから下手をするとエアコンシステム全体に影響を及ぼしそうな気がするのと、音が出ているような漏れには対応できるはずが無いと思い他のものを探しました。
デンゲンの蛍光剤入りカーエアコン用潤滑剤 (PAGオイル)という物が1,000円弱で購入できるのがわかりましたのでAmazonで購入しました。


家内がAmazon prime Videoを見たいということでPrime会員になっているので1,000円未満でも送料はかからず翌日に届きます。
最近のAmazonは「置き配」という配達時に受取人がいなくても指定した場所に置いて行ってしまう配達方法を取っています。
「置き配」にしなければ良いのですが、不在時に配達に来られて再配達してもらうとなると午前、午後というような大雑把な時間指定しかできない場合があります。
来るまで待っているのが大変なので、自分の都合で受け取り可能なコンビニ配達を選び、近くのファミリーマートに配達してもらうことにしました。

翌日、配達完了のメールが来たので受け取りに行き早速試してみました。
こちらが購入した蛍光剤入りカーエアコン用潤滑剤です。



ガス40gと一緒にオイル10gが入っているので出口を下向きにして注入します。


この潤滑剤を入れた段階で漏れる音がしています。
全体に行き渡るよう少しだけエアコンのスイッチを入れました。
ディーラーの営業担当(元整備師)の話では我が家の車はスクロール型のコンプレッサーを搭載しており、コンプレッサー自身は回り続けていてエアコンスイッチのON/OFFで弁の開閉をして機能させているという話しでしたので冷媒が無くてもオイルさえ入っていれば壊れることはなさそうですが、念のため短時間ONしました。

漏れていれると紫外線があたっていればこのような黄色いシミができているはずです。



注入してから数時間後、配管を点検しましたが冷媒注入用のポートの周り以外には漏れているところが見つかりませんでした。
漏れる音がしているのに漏れている場所が無いという不思議なことになりました。

音がするところを確かめようともう一度冷媒を少し入れてスマホの動画撮影でエンジンルームをあちこちを撮影して、再生させながら音を確認したところかなり下の方で音が大きくなりました。
試しにコンプレッサーのプーリーを触ってみると漏れる音が変わりました。
色のついた配管のせいで配管ばかりに目が行っていましたので「こいつか!」という感じです。
オイルで濡れていたホースはコンプレッサーのプーリー正面にあり、漏れたオイルがプーリーで飛ばされてゴム配管に付着していたようです。

ネットで調べてみるとコンプレッサーの軸にメカニカルシールというゴム製のパッキンのようなものがあり、これが劣化すると冷媒が漏れることがあるということが解りました。
プーリーの陰に隠れて蛍光剤が見えなかったようです。

エアコン用のコンプレッサーは新品を購入するとなると8~10万円します。
故障したコンプレッサーを修理した「リビルト品」という物があり、こちらの場合は3~5万円です。
実は、一度コンプレッサーが壊れてリビルト品を使って修理してもらったことがあります。
その時の費用は工賃込みで8万円でした。
12年、13万Km弱走っている車でエンジンやCVTがいつ壊れるかわからない状況でそんなにお金をかけるのはどうかと思い、ヤフオクで中古を探したところ、古い車なので多数出品されていました。
シール部分はゴム製なので経年劣化が心配になりますので、できるだけ年式が新しいものが良いことになります。
もう一つ、「スクロール式のコンプレッサーはエアコンを使っていなくても回転している」という話からエアコン使用の有無にかかわらず走行距離が短い方が劣化が少ないことになります。
走行距離が短いということは熱的な影響も少ないはずです。
この二つで判断し、11年落ち、走行距離23,000kmの車両から外したコンプレッサーの中古品(送料込み9,400円)を手配しました。

到着したら自分で載せ替えてみる予定です。

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